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とんでもない事実が発覚
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事の発端は一週間ほど前に、俺が1人で昆虫採集をしに、この山に来たことだった。
目的はカブトムシやクワガタムシを捕まえて、ネットオークションで売るためだった。
この山にはたびたび訪れていたので、今回も楽勝だと思っていた。
ところがその途中、なんと落とし穴に落ちてしまい、村人たちに捕まってしまったのだ。
村に連れてこられた俺は、命乞いをした結果、見逃してもらえることになった。
ただし条件があって、俺よりイケメンな奴をここへ連れてこいと頼まれたのだ。
ということで、俺は吹っ切って翔馬と春則さんを連れてくることにしたのだ。
以上のことを素直に話して、俺は情けをかけてもらおうと、目で訴えた。
ちなみに地図から消えた村のくだりは、翔馬たちを連れてくるために、俺が考えた作戦だった。
最初に行ったあの村は、もともとは俺のじいちゃんたちが住んでいたところだった。
だから地図から消えた村というのはあらがち間違いではないが、心霊スポットなんかではない。
しかしこんなことまで言ってしまえば、俺が協力的みたいなので、都合の悪いことは隠すことにした。
「ということは、一度は逃げられたんだろ?なんでわざわざ言いなりになったんだ?」
「そのですね…。実は人質を取られていましてですね。」
「はっ?人質って誰だよ。もしかして、お前の妹か?」
そうだ、そうだ。
俺にも事情が、あったのだ。
それを話せば、きっとわかってくれるに違いないだろう。
「いえ、違います。人質に取られたのは、俺の大事な、一眼レフカメラです。」
その瞬間、淀んだ空気が流れた。
春則さんの目つきがさらに悪くなっていく。
どうやら失言だったようだ。
「俺らの価値は、カメラ以下かよ。」
「申し訳ありません。俺が悪かったでございます。どうかお許しください!」
俺は再び、頭が床に付くほどに土下座した。
「ちっ…。もうどうでもいいよ。それよりも、翔馬が心配だ。」
そういえば春則さんは、最初から俺なんかどうでも良さそうだった。
今までだって、なにかと翔馬に気にかけていた。
こんな状況なのに、どうしても理由が知りたくなった。
「あの、少しお伺いしてもよろしいでしょうか?春く…春則さんは、何故翔馬の事ばかり考えておいでなのですか?」
「その喋り方、ウザい。さっさと辞めろ。」
こっちは下手に出ていたのに、そんな言い方はないだろう。
なんて、言えるはずもなく、大人しく従った。
「まあ、こんな状況だ。生きて帰れるかもわからないし、話してやってもいいか。」
そんなに深刻な話なのだろうか。
俺は固唾を飲んで、話を続きを待った。
「俺は、翔馬に対して、恋愛感情を抱いている。」
「へぇー、そうなん──っ⁉︎」
まさか、春くんも、ホモなのか⁉︎
衝撃の事実を聞かされ、俺は空いた口が塞がらなかった。
「どうだ?軽蔑するか?」
「まっまさか!別に、いいんじゃない?」
ここで軽蔑なんてすれば、今度は骨にヒビが入るかもしれない。
そう思って、俺は当たり障りのない答えをした。
「さてと、雑談はここまでだ。まずはここから脱出する方法を考えないとな。」
「でも、どうする?この鉄格子、びくともしなかったし。」
俺が思い悩んでいると、春則くんが何か閃いたように手を拳で叩いた。
「ひとまず何か試してみるか。文也、手伝え。」
「はい、喜んで!」
何かロクでもないことをされそうだったが、拒否権はなかったので、さっさと諦めた。
目的はカブトムシやクワガタムシを捕まえて、ネットオークションで売るためだった。
この山にはたびたび訪れていたので、今回も楽勝だと思っていた。
ところがその途中、なんと落とし穴に落ちてしまい、村人たちに捕まってしまったのだ。
村に連れてこられた俺は、命乞いをした結果、見逃してもらえることになった。
ただし条件があって、俺よりイケメンな奴をここへ連れてこいと頼まれたのだ。
ということで、俺は吹っ切って翔馬と春則さんを連れてくることにしたのだ。
以上のことを素直に話して、俺は情けをかけてもらおうと、目で訴えた。
ちなみに地図から消えた村のくだりは、翔馬たちを連れてくるために、俺が考えた作戦だった。
最初に行ったあの村は、もともとは俺のじいちゃんたちが住んでいたところだった。
だから地図から消えた村というのはあらがち間違いではないが、心霊スポットなんかではない。
しかしこんなことまで言ってしまえば、俺が協力的みたいなので、都合の悪いことは隠すことにした。
「ということは、一度は逃げられたんだろ?なんでわざわざ言いなりになったんだ?」
「そのですね…。実は人質を取られていましてですね。」
「はっ?人質って誰だよ。もしかして、お前の妹か?」
そうだ、そうだ。
俺にも事情が、あったのだ。
それを話せば、きっとわかってくれるに違いないだろう。
「いえ、違います。人質に取られたのは、俺の大事な、一眼レフカメラです。」
その瞬間、淀んだ空気が流れた。
春則さんの目つきがさらに悪くなっていく。
どうやら失言だったようだ。
「俺らの価値は、カメラ以下かよ。」
「申し訳ありません。俺が悪かったでございます。どうかお許しください!」
俺は再び、頭が床に付くほどに土下座した。
「ちっ…。もうどうでもいいよ。それよりも、翔馬が心配だ。」
そういえば春則さんは、最初から俺なんかどうでも良さそうだった。
今までだって、なにかと翔馬に気にかけていた。
こんな状況なのに、どうしても理由が知りたくなった。
「あの、少しお伺いしてもよろしいでしょうか?春く…春則さんは、何故翔馬の事ばかり考えておいでなのですか?」
「その喋り方、ウザい。さっさと辞めろ。」
こっちは下手に出ていたのに、そんな言い方はないだろう。
なんて、言えるはずもなく、大人しく従った。
「まあ、こんな状況だ。生きて帰れるかもわからないし、話してやってもいいか。」
そんなに深刻な話なのだろうか。
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「へぇー、そうなん──っ⁉︎」
まさか、春くんも、ホモなのか⁉︎
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「まっまさか!別に、いいんじゃない?」
ここで軽蔑なんてすれば、今度は骨にヒビが入るかもしれない。
そう思って、俺は当たり障りのない答えをした。
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「でも、どうする?この鉄格子、びくともしなかったし。」
俺が思い悩んでいると、春則くんが何か閃いたように手を拳で叩いた。
「ひとまず何か試してみるか。文也、手伝え。」
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