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世界は美しく、不思議でいっぱいです。
だから私がわからないこともいっぱいあるのでしょう。
そう、例えば私の目に見える空は青いけれど、彼のはアメジストの瞳には何色に見えているのか…
「お嬢さま!ボーっとしてないで早くご準備ください、オリオン様が来てしまいますよ」
「ねぇマーサ、お兄様から入学のお祝いが届いたのだけれど、ダンジョンで手に入れたヘチマの種とワイバーンの皮だったの…お兄様はお勉強するために隣国に留学なさっているのよね?」
「それは「ヘチマ」という物の種なのですか?お坊っちゃまのお手紙には「ダンジョンで拾った種」としか書かれていなかったのでしょ?」
「…そういえばそうね。なんでかしらねぇ」
半年前から隣国へ留学している兄の口癖は『俺はいつかビックになってデカい花火をぶち上げる!』なのですが、どうやら花火職人のお勉強をしに行ったわけではないようですね。
マーサが手際よく髪をハーフアップにまとめ、鏡越しに半目で「兄妹揃ってどこかズレていらっしゃるんですから」と呆れ声です。
ため息は幸せが逃げるらしいわよ、マーサ。
「まぁお嬢様は子供の頃からお花を育てるのがお上手ですから、そのヘチマとやらも綺麗に咲かせられることでしょう」
「マーサ、ヘチマは数ヶ月で10メートルぐらいに育つのだけれど、どこに植えましょう」
「は!?ヘチマというのはダンジョンの巨大植物なのですか…!?」
コンコン…
「オリオン様がお着きになられました」
到着を知らせる侍女の声に慌てたマーサに、急いで玄関までお出迎えに行くよう追い出されました。
オリオン様はレイス子爵家のご次男で3年前から両家によって決められた私の婚約者です。ちなみに我が家も子爵家ですが、レイス子爵はそのお働きからもうじき伯爵に陞爵されるのではと噂があるそうです。オリオン様はご次男なので関係ない気もするのですが、難しいことは私にはわかりません。
階段を降り、玄関ホールへ駆け込むと同時に扉が開きました。
「おいで下さいまして、ありがとうございます」
急ぎ足で上がってしまった息を隠し、スカートをつまみあげて膝を折り、ゆっくりと頭を下げて令嬢らしくご挨拶します。私はやればできる子なのですよ、マーサ。
「ああ…」
頭上から低く応える声に顔を上げるとオリオン様と目が合いました。漆黒の髪は短目のアップバングスタイル、整った顔立ちで、切れ長の瞳は神秘的なアメジストの紫です。長身で私とは頭一つ分身長差があり、騎士を目指して日々鍛えておられる体は、最近一段と締まって…かっこいいのです。
「なんだ?」
「いえ!…お久しぶりでございます」
うっかり見惚れてしまいました。いかん、いかん。
サロンへご案内しようと思いましたが、お天気も良いので庭を散策しませんかとお誘いしてみました。ちょうど早咲きの蔓薔薇が見頃なのです。オリオン様はあまりお話になりません。無口な方だとご自分でもおっしゃっていましたが、王立学園に入られてからは余計に無口になられたように感じます。
「今年も綺麗に咲きましたでしょ。向こうの木には小鳥が巣を作って毎日親鳥が餌を運んでいくのです」
庭にある蔓薔薇のアーチにご案内してみましたが、反応がありません。薔薇も小鳥もお好きじゃなかったようです。
「先日市井に出かけ、新しく開店したパン屋さんを見つけました。そこのシナモンロールがとても美味しくて」
「…そうか」
パン屋さんにもご興味はないようです。
「留学中の兄からヘチマの種を頂きました。こちらではほとんど流通していないのですが、ヘチマをご存知ですか?」
「知らんな…」
ため息をつかれてしまいました。ヘチマもご興味ないようです。
もっと興味を持っていただけるようオリオン様の好みを知りたいのですが、なかなかに難しく、未だにお好きな食べ物さえわかりません。
可もなく不可もない顔の造形は化粧で何とでもなるとマーサが請け負ってくれましたが、どのような服装で、どのような髪型をすれば好きになってもらえるでしょう。
「私も今年から王立学園への入学が決まりました。気をつけることや注意事項などございましたら、教えていただけませんか?」
何か共通の話題をと王立学園のお話をしてみました。
不意にオリオン様が足を止められ、振り返ると常にはなく眉間に皺を寄せて厳しいお顔をしていらっしゃいます。
「…目立たぬよう静かにしていろ」
明らかに不機嫌なお声で、私は動けなくなってしまいました。何か気に障ることを言ってしまったようです。
「今日はもう屋敷に戻る」
「はい…」
踵を返し、振り返ることなくオリオン様は帰ってしまわれました。
興味を惹かれる共通の話題を探ろうと、話しかけたことが煩わしかったのでしょうか。
淑女らしく話しかけられるまで黙って後ろをついて歩いていればよかったのでしょうか。
ーーしかし、目立たぬように静かにしていろとは、あまりにも…
私はショックで、悲しくなってしまいました。
これ以降、オリオン様が我が家を訪れることはありませんでした。
◇◇◇◇***◇◇◇◇***◇◇◇◇***◇◇◇◇
私は程なくして王都の西、小高い丘の上に建つ王立学園に入学いたしました。
通うのは貴族ばかり、最高学年には王太子殿下も在籍していらっしゃる名門校でございます。
基本的な授業に加え、行儀作法、ダンスに乗馬、選択で騎士や文官になるための特別な授業も受けられるので、宮廷で仕事を得るためには王立学園を出るのは必須となっており、将来貴族同士のつながりを作るためにの大切な場となっております。
初日の授業を終え、私はすぐにオリオン様を探しに騎士棟へ向かいました。オリオン様は将来騎士になるため午後の選択授業で騎士科を選考していらっしゃるのです。
新調した制服姿を見ていただき、先日のお詫びをしなければいけません。
「あ!」
本校舎から騎士棟へ向かう途中、中庭でオリオン様の姿を見つけました!
「・・・・・・・・・・・」
駆け寄ろうとした足が止まります。
中庭のベンチ、木漏れ日の下であのオリオン様が優しく微笑んでいらっしゃいました。
初めて見るお顔です。隣には珍しいピンクの髪の女生徒が寄り添い、輝くような笑顔を向けています。オリオン様の腕に手を回し、髪に触れて頬を撫で…紫色の瞳を見つめて…それ以上は見ていられず、逃げ出しました。
「…オリオン様って、笑うのね……」
どこをどう歩いたのか、気づけば花壇を呆然と見つめながらそんなセリフをつぶやいておりました。
オリオン様がなぜ「目立たぬよう静かにしていろ」と言ったのか、理解しました。
私が煩わしかったわけではなく、彼女に私の存在を知られたくなかったからなのですね。
初めて見たオリオン様の笑顔は、私のためのものではなかった。
花壇の花が風に揺れています。
そこで不意に思い出しました。
「……ヘチマを植えなくちゃ。種を駄目にしてしまう前に」
お家の庭に植えては庭師が泣くでしょうから、学園長の許可をもらって学校で育てられないかしら。
せっかくなので観察日記をつけましょう。
一ヶ月もすると新入生でも校内の噂を知ることになります。
ピンクの髪の女生徒はキャンベラ・ロックハート男爵令嬢。彼女は令嬢とは思えぬ天真爛漫さで笑顔を振りまき、オリオン様のみならず王太子殿下や公爵令息、大臣の息子に資産家の子息などを侍らせる恋多き女性だそうで。彼らは婚約者そっちのけで彼女に夢中。その有様に婚約者の令嬢達は不満を募らせている。らしい。奇しくも、私はオリオン様の「目立たぬよう静かにしていろ」という忠告のおかげで彼の婚約者だとは知られていないようです。
『逆ハー』?
何か思い浮かびましたが、ちょっと意味がわかりません。
だから私がわからないこともいっぱいあるのでしょう。
そう、例えば私の目に見える空は青いけれど、彼のはアメジストの瞳には何色に見えているのか…
「お嬢さま!ボーっとしてないで早くご準備ください、オリオン様が来てしまいますよ」
「ねぇマーサ、お兄様から入学のお祝いが届いたのだけれど、ダンジョンで手に入れたヘチマの種とワイバーンの皮だったの…お兄様はお勉強するために隣国に留学なさっているのよね?」
「それは「ヘチマ」という物の種なのですか?お坊っちゃまのお手紙には「ダンジョンで拾った種」としか書かれていなかったのでしょ?」
「…そういえばそうね。なんでかしらねぇ」
半年前から隣国へ留学している兄の口癖は『俺はいつかビックになってデカい花火をぶち上げる!』なのですが、どうやら花火職人のお勉強をしに行ったわけではないようですね。
マーサが手際よく髪をハーフアップにまとめ、鏡越しに半目で「兄妹揃ってどこかズレていらっしゃるんですから」と呆れ声です。
ため息は幸せが逃げるらしいわよ、マーサ。
「まぁお嬢様は子供の頃からお花を育てるのがお上手ですから、そのヘチマとやらも綺麗に咲かせられることでしょう」
「マーサ、ヘチマは数ヶ月で10メートルぐらいに育つのだけれど、どこに植えましょう」
「は!?ヘチマというのはダンジョンの巨大植物なのですか…!?」
コンコン…
「オリオン様がお着きになられました」
到着を知らせる侍女の声に慌てたマーサに、急いで玄関までお出迎えに行くよう追い出されました。
オリオン様はレイス子爵家のご次男で3年前から両家によって決められた私の婚約者です。ちなみに我が家も子爵家ですが、レイス子爵はそのお働きからもうじき伯爵に陞爵されるのではと噂があるそうです。オリオン様はご次男なので関係ない気もするのですが、難しいことは私にはわかりません。
階段を降り、玄関ホールへ駆け込むと同時に扉が開きました。
「おいで下さいまして、ありがとうございます」
急ぎ足で上がってしまった息を隠し、スカートをつまみあげて膝を折り、ゆっくりと頭を下げて令嬢らしくご挨拶します。私はやればできる子なのですよ、マーサ。
「ああ…」
頭上から低く応える声に顔を上げるとオリオン様と目が合いました。漆黒の髪は短目のアップバングスタイル、整った顔立ちで、切れ長の瞳は神秘的なアメジストの紫です。長身で私とは頭一つ分身長差があり、騎士を目指して日々鍛えておられる体は、最近一段と締まって…かっこいいのです。
「なんだ?」
「いえ!…お久しぶりでございます」
うっかり見惚れてしまいました。いかん、いかん。
サロンへご案内しようと思いましたが、お天気も良いので庭を散策しませんかとお誘いしてみました。ちょうど早咲きの蔓薔薇が見頃なのです。オリオン様はあまりお話になりません。無口な方だとご自分でもおっしゃっていましたが、王立学園に入られてからは余計に無口になられたように感じます。
「今年も綺麗に咲きましたでしょ。向こうの木には小鳥が巣を作って毎日親鳥が餌を運んでいくのです」
庭にある蔓薔薇のアーチにご案内してみましたが、反応がありません。薔薇も小鳥もお好きじゃなかったようです。
「先日市井に出かけ、新しく開店したパン屋さんを見つけました。そこのシナモンロールがとても美味しくて」
「…そうか」
パン屋さんにもご興味はないようです。
「留学中の兄からヘチマの種を頂きました。こちらではほとんど流通していないのですが、ヘチマをご存知ですか?」
「知らんな…」
ため息をつかれてしまいました。ヘチマもご興味ないようです。
もっと興味を持っていただけるようオリオン様の好みを知りたいのですが、なかなかに難しく、未だにお好きな食べ物さえわかりません。
可もなく不可もない顔の造形は化粧で何とでもなるとマーサが請け負ってくれましたが、どのような服装で、どのような髪型をすれば好きになってもらえるでしょう。
「私も今年から王立学園への入学が決まりました。気をつけることや注意事項などございましたら、教えていただけませんか?」
何か共通の話題をと王立学園のお話をしてみました。
不意にオリオン様が足を止められ、振り返ると常にはなく眉間に皺を寄せて厳しいお顔をしていらっしゃいます。
「…目立たぬよう静かにしていろ」
明らかに不機嫌なお声で、私は動けなくなってしまいました。何か気に障ることを言ってしまったようです。
「今日はもう屋敷に戻る」
「はい…」
踵を返し、振り返ることなくオリオン様は帰ってしまわれました。
興味を惹かれる共通の話題を探ろうと、話しかけたことが煩わしかったのでしょうか。
淑女らしく話しかけられるまで黙って後ろをついて歩いていればよかったのでしょうか。
ーーしかし、目立たぬように静かにしていろとは、あまりにも…
私はショックで、悲しくなってしまいました。
これ以降、オリオン様が我が家を訪れることはありませんでした。
◇◇◇◇***◇◇◇◇***◇◇◇◇***◇◇◇◇
私は程なくして王都の西、小高い丘の上に建つ王立学園に入学いたしました。
通うのは貴族ばかり、最高学年には王太子殿下も在籍していらっしゃる名門校でございます。
基本的な授業に加え、行儀作法、ダンスに乗馬、選択で騎士や文官になるための特別な授業も受けられるので、宮廷で仕事を得るためには王立学園を出るのは必須となっており、将来貴族同士のつながりを作るためにの大切な場となっております。
初日の授業を終え、私はすぐにオリオン様を探しに騎士棟へ向かいました。オリオン様は将来騎士になるため午後の選択授業で騎士科を選考していらっしゃるのです。
新調した制服姿を見ていただき、先日のお詫びをしなければいけません。
「あ!」
本校舎から騎士棟へ向かう途中、中庭でオリオン様の姿を見つけました!
「・・・・・・・・・・・」
駆け寄ろうとした足が止まります。
中庭のベンチ、木漏れ日の下であのオリオン様が優しく微笑んでいらっしゃいました。
初めて見るお顔です。隣には珍しいピンクの髪の女生徒が寄り添い、輝くような笑顔を向けています。オリオン様の腕に手を回し、髪に触れて頬を撫で…紫色の瞳を見つめて…それ以上は見ていられず、逃げ出しました。
「…オリオン様って、笑うのね……」
どこをどう歩いたのか、気づけば花壇を呆然と見つめながらそんなセリフをつぶやいておりました。
オリオン様がなぜ「目立たぬよう静かにしていろ」と言ったのか、理解しました。
私が煩わしかったわけではなく、彼女に私の存在を知られたくなかったからなのですね。
初めて見たオリオン様の笑顔は、私のためのものではなかった。
花壇の花が風に揺れています。
そこで不意に思い出しました。
「……ヘチマを植えなくちゃ。種を駄目にしてしまう前に」
お家の庭に植えては庭師が泣くでしょうから、学園長の許可をもらって学校で育てられないかしら。
せっかくなので観察日記をつけましょう。
一ヶ月もすると新入生でも校内の噂を知ることになります。
ピンクの髪の女生徒はキャンベラ・ロックハート男爵令嬢。彼女は令嬢とは思えぬ天真爛漫さで笑顔を振りまき、オリオン様のみならず王太子殿下や公爵令息、大臣の息子に資産家の子息などを侍らせる恋多き女性だそうで。彼らは婚約者そっちのけで彼女に夢中。その有様に婚約者の令嬢達は不満を募らせている。らしい。奇しくも、私はオリオン様の「目立たぬよう静かにしていろ」という忠告のおかげで彼の婚約者だとは知られていないようです。
『逆ハー』?
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