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3章 辺境の地ライムライトへ
【間話】『I(アイ)』と『A(エース)』前編
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薄茶色の髪をしたどこにでもいそうな顔立ちをした男がふらふらしながら階段を降り、地下にある酒場へと入った。酔っているのか足元がおぼつかない。下卑た男たちの喧騒が響く中、カウンター席に座った男は酒を注文した。
「ブルーマルガリータ。スノースタイルは砂糖で」
「かしこまりました」
私服にエプロンだけをつけた紺色の髪のバーテンダーが応えた。少しだけ三白眼気味で目つきが悪いことを除けばこちらもどこにでもいそうな平凡な容姿の男である。
この店の客層は冒険者や傭兵たちで敷居が低い。店内はあちこちガタがきており、小汚くて古ぼけた印象があるため女客はほとんどいない。お運びも男のみで非常に暑苦しい。
「お待たせいたしました」
しばらくしてカウンターにブルーキュラソーを使った真っ青なカクテルが置かれた。男はカクテルグラスの底を親指と人差し指で支えて持ち上げ、ゆっくりとグラスを回して弄ぶ。
「ああ、これは綺麗な色のカクテルだな。まるで深い海の底のように美しい青だ」
男は舐めるようにマルガリータを口に含んだが、笑いを我慢できずに吹き出し、言葉遣いが一気に砕けたものに変わった。
「ねえ、このやりとりって必要? それに誰が考えたのこれ。セリフが恥ずかしくなぁい?」
「俺だが」
目の前のバーテンダーは胸を張って自信満々に答えた。
「ダセえ合言葉を真剣な顔つきで言うギルドメンバーを見るのが楽しくって」
「あはははっ! 『I』ってば悪趣味ぃ」
「ガキに執着してるお前には負けるぜ。それにしても今日はいやに地味な外見だな『A』。声とその子供っぽい喋り方を聞かなかったらお前だってことに気付かなかったぜ」
バーテンダーはグラスの横に置かれたカクテルの代金よりも少し多い金をポケットに入れ、同じポケットからキーホルダーのついた鍵を取り出してカウンターの上に置いた。
「奥の部屋の鍵だ。先入って待っていてくれ」
「はぁい」
エースは鍵をつまみ上げ、指でくるくると回しながら席を立った。
*
この酒場のオーナー兼バーテンダーのアイは腕のいい情報屋である。情報屋として公然に営業しているが、裏社会では暗殺者ギルド『深海』の諜報を専門に請け負っている。首領が『K』に渡したレオンハルトの資料もこの男が作ったものだ。
『I』という『深海』のナンバーは持っているけれど、ギルドに所属しているわけではない。言わば名ばかりの会員、幽霊会員といったところだ。そのため暗殺者ギルドへ顔を出す事はなく、レオンハルトの『深海』襲来事件では騎士団に追われたり逮捕されることはなかった。
アイは普段、自らがオーナーを務めるこの店でバーテンダーとして働いているが、依頼人が店に来た時にだけカウンターの奥にある小部屋に通して依頼を受ける。従業員控室にしか見えないその部屋は、完全防音、完全魔法遮断となっており、仕事の依頼を受けたり資料の受け渡しをするために使われる。小部屋の中で話した情報は一切外に漏れる事はない。
依頼者はそれと分かるように、カウンターでアイが作った暗号のようなやりとりをしなければならない。それが先ほどのカクテルの注文とそれに伴う恥ずかしいセリフだ。
まず、注文するカクテルは【ブルーマルガリータ】の【スノースタイルは砂糖】。手に取ったらゆっくりと【グラスを回し】、セリフの中に【深い海の底】を入れる。それでようやく鍵を渡されて奥の小部屋に通されるという流れとなる。
アイが仕事を別の従業員に任せて小部屋に行くと、エースはだらしなくソファに寝そべっていた。ここ最近姿を変えて逃げ回っていたせいなのか、素早さが売りの暗殺者だというのにどことなく動きが緩慢で、本当の顔の顔色は見えないが疲れているようだった。
簡易キッチンで湯を沸かして紅茶を淹れ、茶菓子と共に出すまで、エースはずっとそのままの無防備な体勢でいた。
「さて、ではそろそろ仕事の話をしようか」
テーブルの上に飲み物と茶菓子を置いてアイが言うと、エースはようやくソファから起き上がった。平凡な顔立ちの男に変身しているのに、髪を掻きあげた手の甲の血管や、はだけたシャツの合間から見える鎖骨が妖艶な色気を漂わせている。アイはエースの素顔を見たことがないが、ボスが言うにはいつも女を侍らせているような垂れ目気味の結構な色男らしい。怖いもの見たさで素顔を見てみたいような気もするが、実際に素顔を見たら最後、確実に消されるだろう。
まだ死にたくない。アイは小さく身体を震わせると、自分が作った資料をめくって話し出した。
「まず、『K』の行き先は思った通りライムライトで間違いない。王都で行われたギルドマスター会議に出席していたレオンハルト・ドレイクが身元引受人となって連れて帰った」
「それは知ってるよ……」
エースの返事は緩いが、声には不快感が滲み出ていた。
「じゃあ時系列順に話をしようか。質問がある時はその場で聞いてくれ」
「ん」
エースが頷いたのを見たアイは、一番最初、暗殺者ギルドにイグネイシャス王子が依頼をしに来たところからはじめることにした。
「イグネイシャス第五王子はわざわざギルドまで出向いてレオンハルトの殺害依頼をした。王侯貴族が自らギルドに足を運んで依頼するってのも珍しいが、まあないこともない。自分自身でケリをつけたいだとか仲間がいないだとか、理由はいくつもあるがまあそれはどうでもいい。ここで気になったのは、なぜ暗殺者ギルド『深海』の場所を王子が知っていたのか? だ」
暗殺者ギルドの場所は厳重に秘匿され、所属メンバーしか知らないし、有能な諜報員でも調べる事はほぼ不可能。だからイグネイシャス王子がギルドの場所を知っていたのはおかしいのだ。所属メンバーが言わない限り。そうなると、いったい誰がリークしたのか。
「調べてみると、イグネイシャス第五王子が経営していた裏カジノで借金まみれになってた奴がいた。誰だと思う? それがさ、前のボスなんだよな、これが」
「オドネルのジジイか……!! はぁ……、だからゴードンさん(※深海のボスの本名)にはオドネルを早めに排除しておいた方がいいよって言ったのに。ゴードンさんはあれで甘い所があるからねぇ……」
「借金を帳消しにする代わりに『深海』の本拠地を教えたみたいだ。それもさ、レオンハルトにバラしたのもオドネルらしいんだよ」
「…………どうゆーこと?」
エースから殺気が迸って立ち上り、大きく渦巻いた。殺気の奔流に耐えきれなくなったアイは膝をつき、何とか声を振り絞る。
「……エース、殺気を、緩めてくれると、助かる…………」
「あ、ごめん」
身体を押さえつけていたプレッシャーが一瞬で消え、息ができるようになったアイは床に崩れ落ちると、はくはくと空気を取り込んだ。
「し、死ぬかと思った……」
アイは戦闘職ではないが、裏社会の諜報などという仕事をしているため殺気を向けられたりすることもある。けれどエースの殺気と比べると、それは子供の児戯でしかなかった。
この話の続きはエースにとって、もっと不快な話となる。自分がやらかした訳じゃないが、死なないでこの部屋を出られたらいいなあと内心で冷や汗をかきながらアイは服を整えて資料をめくった。
「ブルーマルガリータ。スノースタイルは砂糖で」
「かしこまりました」
私服にエプロンだけをつけた紺色の髪のバーテンダーが応えた。少しだけ三白眼気味で目つきが悪いことを除けばこちらもどこにでもいそうな平凡な容姿の男である。
この店の客層は冒険者や傭兵たちで敷居が低い。店内はあちこちガタがきており、小汚くて古ぼけた印象があるため女客はほとんどいない。お運びも男のみで非常に暑苦しい。
「お待たせいたしました」
しばらくしてカウンターにブルーキュラソーを使った真っ青なカクテルが置かれた。男はカクテルグラスの底を親指と人差し指で支えて持ち上げ、ゆっくりとグラスを回して弄ぶ。
「ああ、これは綺麗な色のカクテルだな。まるで深い海の底のように美しい青だ」
男は舐めるようにマルガリータを口に含んだが、笑いを我慢できずに吹き出し、言葉遣いが一気に砕けたものに変わった。
「ねえ、このやりとりって必要? それに誰が考えたのこれ。セリフが恥ずかしくなぁい?」
「俺だが」
目の前のバーテンダーは胸を張って自信満々に答えた。
「ダセえ合言葉を真剣な顔つきで言うギルドメンバーを見るのが楽しくって」
「あはははっ! 『I』ってば悪趣味ぃ」
「ガキに執着してるお前には負けるぜ。それにしても今日はいやに地味な外見だな『A』。声とその子供っぽい喋り方を聞かなかったらお前だってことに気付かなかったぜ」
バーテンダーはグラスの横に置かれたカクテルの代金よりも少し多い金をポケットに入れ、同じポケットからキーホルダーのついた鍵を取り出してカウンターの上に置いた。
「奥の部屋の鍵だ。先入って待っていてくれ」
「はぁい」
エースは鍵をつまみ上げ、指でくるくると回しながら席を立った。
*
この酒場のオーナー兼バーテンダーのアイは腕のいい情報屋である。情報屋として公然に営業しているが、裏社会では暗殺者ギルド『深海』の諜報を専門に請け負っている。首領が『K』に渡したレオンハルトの資料もこの男が作ったものだ。
『I』という『深海』のナンバーは持っているけれど、ギルドに所属しているわけではない。言わば名ばかりの会員、幽霊会員といったところだ。そのため暗殺者ギルドへ顔を出す事はなく、レオンハルトの『深海』襲来事件では騎士団に追われたり逮捕されることはなかった。
アイは普段、自らがオーナーを務めるこの店でバーテンダーとして働いているが、依頼人が店に来た時にだけカウンターの奥にある小部屋に通して依頼を受ける。従業員控室にしか見えないその部屋は、完全防音、完全魔法遮断となっており、仕事の依頼を受けたり資料の受け渡しをするために使われる。小部屋の中で話した情報は一切外に漏れる事はない。
依頼者はそれと分かるように、カウンターでアイが作った暗号のようなやりとりをしなければならない。それが先ほどのカクテルの注文とそれに伴う恥ずかしいセリフだ。
まず、注文するカクテルは【ブルーマルガリータ】の【スノースタイルは砂糖】。手に取ったらゆっくりと【グラスを回し】、セリフの中に【深い海の底】を入れる。それでようやく鍵を渡されて奥の小部屋に通されるという流れとなる。
アイが仕事を別の従業員に任せて小部屋に行くと、エースはだらしなくソファに寝そべっていた。ここ最近姿を変えて逃げ回っていたせいなのか、素早さが売りの暗殺者だというのにどことなく動きが緩慢で、本当の顔の顔色は見えないが疲れているようだった。
簡易キッチンで湯を沸かして紅茶を淹れ、茶菓子と共に出すまで、エースはずっとそのままの無防備な体勢でいた。
「さて、ではそろそろ仕事の話をしようか」
テーブルの上に飲み物と茶菓子を置いてアイが言うと、エースはようやくソファから起き上がった。平凡な顔立ちの男に変身しているのに、髪を掻きあげた手の甲の血管や、はだけたシャツの合間から見える鎖骨が妖艶な色気を漂わせている。アイはエースの素顔を見たことがないが、ボスが言うにはいつも女を侍らせているような垂れ目気味の結構な色男らしい。怖いもの見たさで素顔を見てみたいような気もするが、実際に素顔を見たら最後、確実に消されるだろう。
まだ死にたくない。アイは小さく身体を震わせると、自分が作った資料をめくって話し出した。
「まず、『K』の行き先は思った通りライムライトで間違いない。王都で行われたギルドマスター会議に出席していたレオンハルト・ドレイクが身元引受人となって連れて帰った」
「それは知ってるよ……」
エースの返事は緩いが、声には不快感が滲み出ていた。
「じゃあ時系列順に話をしようか。質問がある時はその場で聞いてくれ」
「ん」
エースが頷いたのを見たアイは、一番最初、暗殺者ギルドにイグネイシャス王子が依頼をしに来たところからはじめることにした。
「イグネイシャス第五王子はわざわざギルドまで出向いてレオンハルトの殺害依頼をした。王侯貴族が自らギルドに足を運んで依頼するってのも珍しいが、まあないこともない。自分自身でケリをつけたいだとか仲間がいないだとか、理由はいくつもあるがまあそれはどうでもいい。ここで気になったのは、なぜ暗殺者ギルド『深海』の場所を王子が知っていたのか? だ」
暗殺者ギルドの場所は厳重に秘匿され、所属メンバーしか知らないし、有能な諜報員でも調べる事はほぼ不可能。だからイグネイシャス王子がギルドの場所を知っていたのはおかしいのだ。所属メンバーが言わない限り。そうなると、いったい誰がリークしたのか。
「調べてみると、イグネイシャス第五王子が経営していた裏カジノで借金まみれになってた奴がいた。誰だと思う? それがさ、前のボスなんだよな、これが」
「オドネルのジジイか……!! はぁ……、だからゴードンさん(※深海のボスの本名)にはオドネルを早めに排除しておいた方がいいよって言ったのに。ゴードンさんはあれで甘い所があるからねぇ……」
「借金を帳消しにする代わりに『深海』の本拠地を教えたみたいだ。それもさ、レオンハルトにバラしたのもオドネルらしいんだよ」
「…………どうゆーこと?」
エースから殺気が迸って立ち上り、大きく渦巻いた。殺気の奔流に耐えきれなくなったアイは膝をつき、何とか声を振り絞る。
「……エース、殺気を、緩めてくれると、助かる…………」
「あ、ごめん」
身体を押さえつけていたプレッシャーが一瞬で消え、息ができるようになったアイは床に崩れ落ちると、はくはくと空気を取り込んだ。
「し、死ぬかと思った……」
アイは戦闘職ではないが、裏社会の諜報などという仕事をしているため殺気を向けられたりすることもある。けれどエースの殺気と比べると、それは子供の児戯でしかなかった。
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