エメラルドの涙

千島 美結

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いきなりです。

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一体何があったんだろう。
翡翠は、隣で何も言わない母親を見て思った。高校一年生の終業式が終わり、明日から春休みだと思って家に帰ったらキャリーケースを持った母親が待ち構えていて、今から、タアに行くよと言われて現在に至っている。タアとは東南アジアに位置している国で、母親がタア出身であるので、翡翠はタアと日本のハーフである。
   翡翠はタアに行ったことがない。父親はすでに他界していて、母親との2人暮らしである。母親が日本特別永住権を持っているので、日本に住めている。死んだ父親が不動産を持っていたので、生活には困らなかった。
   母親はタア人であるが、日本語がとても上手い。翡翠もタア語は日常生活に支障がないくらいに操れる。でも、タアに行ったことがない。母親が翡翠を行かせなかったからだ。だから、なぜ、今になって母親がタアに行くと言ったことが、おかしいと感じているのだ。
   実際、聴いても、はぐらかされるだけで、無駄なことだと翡翠は気づいていた。
  




  タアって暑いわ。翡翠は母親の母国に着いての初めての感想はそれであった。
   母親は結局、何も言わなかった。
 
 おかしい。ほんとに 
タアの人ってこんなに優しいのか? てか、サービスが良いな!
 タアに着いてから、母娘2人にだけ、空港の人がサービスしている。まず、歩かせないで、車に2人を乗せて空港を案内したりなど至れり尽くせりである。そして、広い空港を出ると黒いリムジンが待っていた。

これから一体何があるのだろう?

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