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第三章
中学2年生
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気づいたら、朝1番に話すのも、嬉しかった出来事を報告するのも、悩みや不安を相談するのも歩になっていた。
お互い言葉にしなくても何となく思ってることは伝わるし、アドバイスも的確にできる。歩の性格だって1番わかるつもり。たぶん歩もそうだろう。
2人で先輩の話をしてかっこいいね!って。昼休みにはグラウンドをうろちょろする。先輩方がサッカーしてるから。歩は生まれてからずーと団地育ち。だから団地の幼なじみがいっぱいいる。歩の幼なじみはほとんどがサッカーのクラブチームに所属してて昼休みは外でサッカーをしてる。歩には好きな先輩がいるから、その先輩を見に行く。琉先輩はあんまり外に出ないからいたらラッキーくらいだ。
でもね、いいの。家に帰ればLINEできる。最近は体育祭の話題だらけ。
『今日の太鼓かっこよかったです!』
『ありがとう!
僕みゆのダンス見たよ!めっちゃ上手やった。みゆの場所僕の待機席の目の前やったよ』
『ええ!そうなんですか!!笑
それは恥ずかしい、、、笑
でもダンス唯一の得意なことなんで頑張ります!』
『得意なん?すごいやん!』
『これでも全国出場経験ありますよ!』
『ええ、やば!もうバリバリ見とくわ』
『はい!見ててください笑』
ダンスを見られるのは少し恥ずかしい。けど嬉しい。
小学生の時、チアダンスで全国大会に出場した。練習は週4。土日はもちろん、毎日の課題もあるし、選手コースはチアダンスだけじゃなくてヒップホップも習わなければならない。友達となんて遊べないし、毎日きつい筋トレ、柔軟を積み重ねてきた。唯一、得意と胸を張って言えること。そして大好きなこと!それを見てもらえるんだ、頑張らないと。
どんどん体育祭が近づいてきて、ダンスをもう何回も踊った。体育祭が近づくにつれて先輩は太鼓の練習で忙しくて全体練習にはあんまりいない。なかなか会えなかった。それでもLINEはできて、それが嬉しくて1日の1番の楽しみだ。
2016.5.29
いよいよ、体育祭当日。
こういうのはすごく緊張する。昨日だって全然寝られなかった。
午前中の出場種目はハードル走とダンス。ハードルは結構得意なんだよねん、これでも元陸上部、1位でゴール!
ダンスも今まで練習してきた。後ろを振り返る振り付けの時、先輩と目が合って手を振ってくれる。笑顔で返した。上手く笑えていたかな。少し不安
午後は学年リレー、ハードルは得意だけどリレーは別。大っ嫌い。しかもクラス全員参加の得点が大きい種目だからもうプレッシャー出し、地獄だし、、
とりあえず、久しぶりに走るからコケないようにだけ、気をつけて一生懸命に走った。その後は出場種目はなく、種目の応援をする。男子の集団行動もあった。一生懸命、先輩を探すけれど、先輩は前の方にいるから分からない。結局、先輩の姿を見つけることはできなかった。
最終種目は組対決リレー、各組の各学年、男女4人が代表。もちろん、私は代表ではなく、、でも琉先輩はもちろん代表だった。さすがだな、かっこいいなぁ
そんなことを考えていたら、歩が隣に来た
「んね!琉先輩でるね!
前通るじゃん?そんときがんばれーって言おうよ!」
「ええ?頑張れって?」
「そう!“琉先輩、頑張れー”って言お!」
「ううん?でも周り、、」
「大丈夫だよー、そんなの」
「そうかな?じゃあ一緒に言お!」
先輩の番がきた、どんどんスピードを上げて抜いていく。やっぱりかっこいい
「琉先輩、頑張れー!」
先輩が目の前を通ったとき、歩と一緒に叫んだ。自分でもびっくりするくらい。
歩と顔を見合わせて笑った。
結果は先輩が1番にゴールテープをきった。
閉会式になり、ながーい校長先生の話を聞く。3年生は写真撮影、1、2年生は片付けをした。
教室に戻りHR、終わってそのまま歩と帰った。
先輩には会えなかった。
『おつかれさまでした』
とLINEした。
『お疲れ様』
とかえってくる。
けどそれ以上はなんか繋げきれなくて、そのままスタンプで返してしまった。
そしたら続いてたLINEが終わっちゃった。
あー、あー繋げればよかった。と今更後悔する。なんでこんなに上手くできないのだろうか。どうしたら自然に上手に話を続けられるかな?今の時代は便利困った時のguguru先生!
“LINEの繋げ方 好きな人”
これで検索する。色んな記事が出てきて、一つ一つ読んでいく。
相手に質問をさせるような会話をする。クローズドクエスチョン、つまりはいかいいえで答えられる質問じゃなくてオープンエンドクエスチョン、相手の気持ちが聞き出せるような質問をするといいらしい。そうやってLINEを繋げられるようにいっぱいいっぱい読んで考えた。
8月には会話が途切れることなく、毎日先輩とLINEするようになっていた。
お互い言葉にしなくても何となく思ってることは伝わるし、アドバイスも的確にできる。歩の性格だって1番わかるつもり。たぶん歩もそうだろう。
2人で先輩の話をしてかっこいいね!って。昼休みにはグラウンドをうろちょろする。先輩方がサッカーしてるから。歩は生まれてからずーと団地育ち。だから団地の幼なじみがいっぱいいる。歩の幼なじみはほとんどがサッカーのクラブチームに所属してて昼休みは外でサッカーをしてる。歩には好きな先輩がいるから、その先輩を見に行く。琉先輩はあんまり外に出ないからいたらラッキーくらいだ。
でもね、いいの。家に帰ればLINEできる。最近は体育祭の話題だらけ。
『今日の太鼓かっこよかったです!』
『ありがとう!
僕みゆのダンス見たよ!めっちゃ上手やった。みゆの場所僕の待機席の目の前やったよ』
『ええ!そうなんですか!!笑
それは恥ずかしい、、、笑
でもダンス唯一の得意なことなんで頑張ります!』
『得意なん?すごいやん!』
『これでも全国出場経験ありますよ!』
『ええ、やば!もうバリバリ見とくわ』
『はい!見ててください笑』
ダンスを見られるのは少し恥ずかしい。けど嬉しい。
小学生の時、チアダンスで全国大会に出場した。練習は週4。土日はもちろん、毎日の課題もあるし、選手コースはチアダンスだけじゃなくてヒップホップも習わなければならない。友達となんて遊べないし、毎日きつい筋トレ、柔軟を積み重ねてきた。唯一、得意と胸を張って言えること。そして大好きなこと!それを見てもらえるんだ、頑張らないと。
どんどん体育祭が近づいてきて、ダンスをもう何回も踊った。体育祭が近づくにつれて先輩は太鼓の練習で忙しくて全体練習にはあんまりいない。なかなか会えなかった。それでもLINEはできて、それが嬉しくて1日の1番の楽しみだ。
2016.5.29
いよいよ、体育祭当日。
こういうのはすごく緊張する。昨日だって全然寝られなかった。
午前中の出場種目はハードル走とダンス。ハードルは結構得意なんだよねん、これでも元陸上部、1位でゴール!
ダンスも今まで練習してきた。後ろを振り返る振り付けの時、先輩と目が合って手を振ってくれる。笑顔で返した。上手く笑えていたかな。少し不安
午後は学年リレー、ハードルは得意だけどリレーは別。大っ嫌い。しかもクラス全員参加の得点が大きい種目だからもうプレッシャー出し、地獄だし、、
とりあえず、久しぶりに走るからコケないようにだけ、気をつけて一生懸命に走った。その後は出場種目はなく、種目の応援をする。男子の集団行動もあった。一生懸命、先輩を探すけれど、先輩は前の方にいるから分からない。結局、先輩の姿を見つけることはできなかった。
最終種目は組対決リレー、各組の各学年、男女4人が代表。もちろん、私は代表ではなく、、でも琉先輩はもちろん代表だった。さすがだな、かっこいいなぁ
そんなことを考えていたら、歩が隣に来た
「んね!琉先輩でるね!
前通るじゃん?そんときがんばれーって言おうよ!」
「ええ?頑張れって?」
「そう!“琉先輩、頑張れー”って言お!」
「ううん?でも周り、、」
「大丈夫だよー、そんなの」
「そうかな?じゃあ一緒に言お!」
先輩の番がきた、どんどんスピードを上げて抜いていく。やっぱりかっこいい
「琉先輩、頑張れー!」
先輩が目の前を通ったとき、歩と一緒に叫んだ。自分でもびっくりするくらい。
歩と顔を見合わせて笑った。
結果は先輩が1番にゴールテープをきった。
閉会式になり、ながーい校長先生の話を聞く。3年生は写真撮影、1、2年生は片付けをした。
教室に戻りHR、終わってそのまま歩と帰った。
先輩には会えなかった。
『おつかれさまでした』
とLINEした。
『お疲れ様』
とかえってくる。
けどそれ以上はなんか繋げきれなくて、そのままスタンプで返してしまった。
そしたら続いてたLINEが終わっちゃった。
あー、あー繋げればよかった。と今更後悔する。なんでこんなに上手くできないのだろうか。どうしたら自然に上手に話を続けられるかな?今の時代は便利困った時のguguru先生!
“LINEの繋げ方 好きな人”
これで検索する。色んな記事が出てきて、一つ一つ読んでいく。
相手に質問をさせるような会話をする。クローズドクエスチョン、つまりはいかいいえで答えられる質問じゃなくてオープンエンドクエスチョン、相手の気持ちが聞き出せるような質問をするといいらしい。そうやってLINEを繋げられるようにいっぱいいっぱい読んで考えた。
8月には会話が途切れることなく、毎日先輩とLINEするようになっていた。
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