2 / 16
委員会決め
しおりを挟む
家に帰っても胸のざわざわが拭えることはなく。脳内でずっと、愛衣の言葉がループする。約束の言葉ずっと覚えていたことなのに、覚えていてほしかったことなのにあの時は忘れていてほしかったと思ってしまった。
「最低だな僕は」
動き出した時計の針は想像以上の速さで回って10年間の初恋すらも終わらせていく。もう動いた針は戻らないよ……だってあの笑顔にときめかなかったんだ。自意識過剰ですんだならどれだけ良かったか。ベッドで横になっていると机においてあったスマホがピコンと通知を知らせる。
「LONE?誰だろ」
LONEは子供から大人まで利用する連絡用アプリのことで全世界で普及しているものだ。
アプリを起動させて名前を確認すると愛衣と表示された。ドキッとしながらもトーク画面を表示するとどうやら母さんが教えたみたいだ。
「なんで俺の母さんと繋がってるの?」
思わず声に出してしまった。返信しないとな
愛衣(勝手に追加してごめんね。晴人のお母さんから教えてもらったんだ。よろしくね)
晴人(大丈夫、よろしく)
愛衣(もし、良かったら明日一緒に学校行かない?)
晴人(わかった、じゃあ7:55に別れた場所で)
愛衣(了解!)
愛衣のことを思うと断れなかった。きっと愛衣もちょっと前の僕と同じであの約束にとらわれているんだ。愛衣は美人だから僕なんかとの約束は忘れた方が良いからもっといい男がいるはずだから
僕と少し一緒にいれば好きじゃなくなるはず
***
7:50駅のホームにつくと笑顔で手を振る愛衣の姿が見えた。
「ごめん待った」
「今来たところだよ」
「行こっか」
「うん」
学校に着くまでの間話したことはたわいのない話ばかりだ。昨日の番組や今日の授業、どんなゲームをやっているか、僕は10年前の話を避けるように話題を出した。愛衣は笑って話を聞いてくれる
でも、愛衣は決心した顔をしたかと思うと
「昨日話した約束のこと覚えてた」
小さい声だった。それでも勇気を出して言ったのは僕にでもわかる。だからこそ嘘をつくことはできなかった。そんなことを初恋相手にできなかったんだ。
「覚えてたよずっと」
「そっか、嬉しいな」
「僕も忘れられてるものだと思ってたから」
「そんなわけないよ。あの頃のことは多分一生忘れない」
力強い表情に僕はそれ以上言えなかった。学校に着くと授業準備だけすまして自席座る。
「なぁ晴人今日の委員会決め何かやる」
僕の後ろの席に座る。河合亮太この高校で唯一中学からの友達で気の知れる奴だ。180cmの高身長でイケメンのサッカー部僕とは違ってモテモテだ
「う~ん今んとこは決めてないかな」
「学級委員やれよ」
「でも中学でやってたし」
「へぇ~晴人くん学級委員やってたんだ意外」
青山さんが話に入ってくる。
「そうなんだよ。でもこいつはさ根が真面目だから不器用なりに上手くやってくれるのよ」
「晴人くんやろうよ、私もやるつもりだし」
青山さんやるの!それならやりたいかな
「じゃあやろうかな」
4時間目委員会決めの時間になった。滝沢先生が教卓の前で指示をだす。
「この学校の委員会は全部で5つ学級委員、風紀委員、環境美化委員、保健給食委員、図書委員まずは学級委員から決めるぞやりたい者は挙手してくれ」
青山さんが振り返りこちらの様子を見る。その姿に僕がやるからやってくれるのかなと勝手な受け取り方をしてまう。可愛いな青山さんは。僕が右手をゆっくりと上げると青山さんも手を上げる。
「晴人がやるならやりたい!」
愛衣のまさかの挙手に僕は動揺してしまった。嫌なわけではないんだよ気まずいだけで……友達としてこれからも仲良くしたいしね。だけどできれば青山さんとの接点をつくりたい、
「とりあいず男の方は大宮で良いな。女の方はどうやって決めるか……じゃあ大宮に決めてもらうか」
意地悪な笑みを浮かべる先生の言葉に反応して亮太まで、どっちにするんだよぉ~と煽りを入れてくる。
「勘弁してくださいよ、投票で良いじゃないですか」
「悪い、悪い、そうだな2人は一言ずつ言ってから投票で決めよう」
結果を言えば15対14で青山さんに決定したわけだけど僕のは無効票にした。だって青山さんに投票するのはよこしまな気持ちだし、愛衣に投票するは気まずい……このあと先生にバインダーで軽く頭を叩かれたのは内緒の話だけど
「学級委員になったのでこれから進行を務めたいと思います。風紀委員やりたい人……………………」
別段揉めることなく決まってくれて僕は一安心だ
表に立つのは苦手だけど青山さんと一緒なら悪くないと思えてしまうのだから恋は怖い。
チクリと刺さる罪悪感を感じながら今日も一緒に帰る。2週間が過ぎると罪悪感は感じなくなっていた……けれど学生とは色恋沙汰の噂が好きなもので僕と愛衣の付き合ってる疑惑が流れだした。
満更ではない愛衣と青山さんのことが好きな僕
関係は崩れるように変化する
「最低だな僕は」
動き出した時計の針は想像以上の速さで回って10年間の初恋すらも終わらせていく。もう動いた針は戻らないよ……だってあの笑顔にときめかなかったんだ。自意識過剰ですんだならどれだけ良かったか。ベッドで横になっていると机においてあったスマホがピコンと通知を知らせる。
「LONE?誰だろ」
LONEは子供から大人まで利用する連絡用アプリのことで全世界で普及しているものだ。
アプリを起動させて名前を確認すると愛衣と表示された。ドキッとしながらもトーク画面を表示するとどうやら母さんが教えたみたいだ。
「なんで俺の母さんと繋がってるの?」
思わず声に出してしまった。返信しないとな
愛衣(勝手に追加してごめんね。晴人のお母さんから教えてもらったんだ。よろしくね)
晴人(大丈夫、よろしく)
愛衣(もし、良かったら明日一緒に学校行かない?)
晴人(わかった、じゃあ7:55に別れた場所で)
愛衣(了解!)
愛衣のことを思うと断れなかった。きっと愛衣もちょっと前の僕と同じであの約束にとらわれているんだ。愛衣は美人だから僕なんかとの約束は忘れた方が良いからもっといい男がいるはずだから
僕と少し一緒にいれば好きじゃなくなるはず
***
7:50駅のホームにつくと笑顔で手を振る愛衣の姿が見えた。
「ごめん待った」
「今来たところだよ」
「行こっか」
「うん」
学校に着くまでの間話したことはたわいのない話ばかりだ。昨日の番組や今日の授業、どんなゲームをやっているか、僕は10年前の話を避けるように話題を出した。愛衣は笑って話を聞いてくれる
でも、愛衣は決心した顔をしたかと思うと
「昨日話した約束のこと覚えてた」
小さい声だった。それでも勇気を出して言ったのは僕にでもわかる。だからこそ嘘をつくことはできなかった。そんなことを初恋相手にできなかったんだ。
「覚えてたよずっと」
「そっか、嬉しいな」
「僕も忘れられてるものだと思ってたから」
「そんなわけないよ。あの頃のことは多分一生忘れない」
力強い表情に僕はそれ以上言えなかった。学校に着くと授業準備だけすまして自席座る。
「なぁ晴人今日の委員会決め何かやる」
僕の後ろの席に座る。河合亮太この高校で唯一中学からの友達で気の知れる奴だ。180cmの高身長でイケメンのサッカー部僕とは違ってモテモテだ
「う~ん今んとこは決めてないかな」
「学級委員やれよ」
「でも中学でやってたし」
「へぇ~晴人くん学級委員やってたんだ意外」
青山さんが話に入ってくる。
「そうなんだよ。でもこいつはさ根が真面目だから不器用なりに上手くやってくれるのよ」
「晴人くんやろうよ、私もやるつもりだし」
青山さんやるの!それならやりたいかな
「じゃあやろうかな」
4時間目委員会決めの時間になった。滝沢先生が教卓の前で指示をだす。
「この学校の委員会は全部で5つ学級委員、風紀委員、環境美化委員、保健給食委員、図書委員まずは学級委員から決めるぞやりたい者は挙手してくれ」
青山さんが振り返りこちらの様子を見る。その姿に僕がやるからやってくれるのかなと勝手な受け取り方をしてまう。可愛いな青山さんは。僕が右手をゆっくりと上げると青山さんも手を上げる。
「晴人がやるならやりたい!」
愛衣のまさかの挙手に僕は動揺してしまった。嫌なわけではないんだよ気まずいだけで……友達としてこれからも仲良くしたいしね。だけどできれば青山さんとの接点をつくりたい、
「とりあいず男の方は大宮で良いな。女の方はどうやって決めるか……じゃあ大宮に決めてもらうか」
意地悪な笑みを浮かべる先生の言葉に反応して亮太まで、どっちにするんだよぉ~と煽りを入れてくる。
「勘弁してくださいよ、投票で良いじゃないですか」
「悪い、悪い、そうだな2人は一言ずつ言ってから投票で決めよう」
結果を言えば15対14で青山さんに決定したわけだけど僕のは無効票にした。だって青山さんに投票するのはよこしまな気持ちだし、愛衣に投票するは気まずい……このあと先生にバインダーで軽く頭を叩かれたのは内緒の話だけど
「学級委員になったのでこれから進行を務めたいと思います。風紀委員やりたい人……………………」
別段揉めることなく決まってくれて僕は一安心だ
表に立つのは苦手だけど青山さんと一緒なら悪くないと思えてしまうのだから恋は怖い。
チクリと刺さる罪悪感を感じながら今日も一緒に帰る。2週間が過ぎると罪悪感は感じなくなっていた……けれど学生とは色恋沙汰の噂が好きなもので僕と愛衣の付き合ってる疑惑が流れだした。
満更ではない愛衣と青山さんのことが好きな僕
関係は崩れるように変化する
0
あなたにおすすめの小説
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない
鈴宮(すずみや)
恋愛
孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。
しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。
その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています
姉の婚約者に愛人になれと言われたので、母に助けてと相談したら衝撃を受ける。
佐藤 美奈
恋愛
男爵令嬢のイリスは貧乏な家庭。学園に通いながら働いて学費を稼ぐ決意をするほど。
そんな時に姉のミシェルと婚約している伯爵令息のキースが来訪する。
キースは母に頼まれて学費の資金を援助すると申し出てくれました。
でもそれには条件があると言いイリスに愛人になれと迫るのです。
最近母の様子もおかしい?父以外の男性の影を匂わせる。何かと理由をつけて出かける母。
誰かと会う約束があったかもしれない……しかし現実は残酷で母がある男性から溺愛されている事実を知る。
「お母様!そんな最低な男に騙されないで!正気に戻ってください!」娘の悲痛な叫びも母の耳に入らない。
男性に恋をして心を奪われ、穏やかでいつも優しい性格の母が変わってしまった。
今まで大切に積み上げてきた家族の絆が崩れる。母は可愛い二人の娘から嫌われてでも父と離婚して彼と結婚すると言う。
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
【完結】私たち白い結婚だったので、離婚してください
楠結衣
恋愛
田舎の薬屋に生まれたエリサは、薬草が大好き。薬草を摘みに出掛けると、怪我をした一匹の子犬を助ける。子犬だと思っていたら、領主の息子の狼獣人ヒューゴだった。
ヒューゴとエリサは、一緒に薬草採取に出掛ける日々を送る。そんなある日、魔王復活の知らせが世界を駆け抜け、神託によりヒューゴが勇者に選ばれることに。
ヒューゴが出立の日、エリサは自身の恋心に気づいてヒューゴに告白したところ二人は即結婚することに……!
「エリサを泣かせるなんて、絶対許さない」
「エリサ、愛してる!」
ちょっぴり鈍感で薬草を愛するヒロインが、一途で愛が重たい変態風味な勇者に溺愛されるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる