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第1章
第3話 広場にて 赤ずきん視点
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国立ディアル公園の広場にはすでにたくさんの人がいて童話の国の全員がここに集まったのではないかとびっくりした。
「えーっ、こほん」
どこからか大きな声がする。
声の方に民衆が目を向けると、
たくさんの魔法使いに囲まれ、
空を飛ぶ王様がいた。
たぶん、あの魔法陣は、空を飛ぶためのものと、声を大きくするためのものだろう。
この広場は広いから、一字一句伝えるためには相当の魔法が必要なのだろう。
10人ほどの魔法使いが、汗を垂らしながら
呪文を唱えている。
「こほん、こほん」
広場は今までみたことない混雑で未だ王様に気付かないものたちがざわざわしている。
おそらく、気づいて欲しいのだろうけど、
「こほん、んっ、こほゴホッ、ゴホッゴホッ」
むせている。やっぱりあほだな。
昔、王様が若く私が幼い時、賢い人にしか見えぬ服を着ているといって裸で出てきたときから変わっていないな。
時間を無駄にしたんじゃなかろうか。
出て行こうとする民の姿が少し見える。
「今回は、本当に本当に大事な話があるのだ!」
頼む聞いてくれ!と必死な様子の王様にびっくりする。
周りもこんな王様は見たことないからか
緊張した面持ちで上を見上げている。
狼も少し心配そうな顔をし始めた。
「ありがとう、皆の優しい顔に安心した、これから話すことは悲しいことだ、こんなことを国民に伝えなくてはならないとは私は辛いのだ」
しーん、となった広場に。国王の顔をした王様がゆっくりと語り出す。
「荊の城は知っているな、ここから遠いが高くそびえ立つ荊の城はここからでも見える」
あそこは誰も近づかない。
お姫様が一人ぼっちで寝ているという。
その悲しい姫はいばら姫と呼ばれている。
「あそこの姫は悪い魔女は永い間力を使い果たし、活動が困難だった、だが復活したのだ。あの恐ろしい魔女が。」
皆、おびえた様子でひそひそしている。
「そこで、あの魔女を倒して欲しい」
さらっと今王様が変なことを言った気がする。
「悪い魔女達が今あの城に集結し始めている、もうすぐ、我らに牙をむくだろう」
王様はそれっきり黙ってしまった。
周りも何も言わないが無理だろと思っている顔がありありと見える。
悪い魔女は、闇から生まれた存在で
とても強い、弱点もほとんどない。
そもそも魔女の見せる幻想で
アジトに着くことが出来ない。
だが、この話には続きがある気がする。
だって王様は軍をもっているはずだし、
その次の瞬間、私は死ぬかと思った。
隣のやつが原因で。
「えーっ、こほん」
どこからか大きな声がする。
声の方に民衆が目を向けると、
たくさんの魔法使いに囲まれ、
空を飛ぶ王様がいた。
たぶん、あの魔法陣は、空を飛ぶためのものと、声を大きくするためのものだろう。
この広場は広いから、一字一句伝えるためには相当の魔法が必要なのだろう。
10人ほどの魔法使いが、汗を垂らしながら
呪文を唱えている。
「こほん、こほん」
広場は今までみたことない混雑で未だ王様に気付かないものたちがざわざわしている。
おそらく、気づいて欲しいのだろうけど、
「こほん、んっ、こほゴホッ、ゴホッゴホッ」
むせている。やっぱりあほだな。
昔、王様が若く私が幼い時、賢い人にしか見えぬ服を着ているといって裸で出てきたときから変わっていないな。
時間を無駄にしたんじゃなかろうか。
出て行こうとする民の姿が少し見える。
「今回は、本当に本当に大事な話があるのだ!」
頼む聞いてくれ!と必死な様子の王様にびっくりする。
周りもこんな王様は見たことないからか
緊張した面持ちで上を見上げている。
狼も少し心配そうな顔をし始めた。
「ありがとう、皆の優しい顔に安心した、これから話すことは悲しいことだ、こんなことを国民に伝えなくてはならないとは私は辛いのだ」
しーん、となった広場に。国王の顔をした王様がゆっくりと語り出す。
「荊の城は知っているな、ここから遠いが高くそびえ立つ荊の城はここからでも見える」
あそこは誰も近づかない。
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「そこで、あの魔女を倒して欲しい」
さらっと今王様が変なことを言った気がする。
「悪い魔女達が今あの城に集結し始めている、もうすぐ、我らに牙をむくだろう」
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隣のやつが原因で。
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