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【27】魔女の種
しおりを挟むヴォルドワンには魔法攻撃は通用しない。
しかし、魔道士達は二人が水魔術で鋭く尖った氷のつぶてを無数に生み出し、もう一人が風魔術を使ってそれを飛ばしてきた。
よく考えたものだ。物質として氷の刃を風で飛ばすならば、魔法の通じない身体を傷つけることが出来ると考えたのだろう。
だが甘い。ヴォルドワンの己を害する魔法が一切通じないというのが、どれほどのものなのか彼らはわかっていない。
彼は迂回するのも面倒とばかり、議場の大卓に飛び乗ると、魔道士達に向かい一直線に駆けた。その身体を氷のつぶてが襲うが、見えない鎧に覆われているかのように、その氷は彼の身体に触れた瞬間に溶けて消える。一切の傷を付けることはない。
魔術によって作られたものならば、それが魔術そのものでなくとも、彼の身体を害することはないのだ。これが魔術で生み出した氷ではなく、たとえ千のナイフを風で飛ばしても、それが魔術をまとったものならば、彼の身体に触れようとしたとたんに、ナイフは魔力の推進力を失ってぱたりと落ちるだろう。
リシェリード達にもまた氷のつぶては鋭く風を切って飛んできていた。それをリシェリードは一瞬にして結界を張って防ぐ。詠唱などまったく必要のない精霊によびかけるだけの魔法だ。それも自分一人ではなく、オドンにブヒヒヒンコケッとさらにけたたましく騒ぎ出した、三匹……もとい三人も不本意ながら、さらには扉近くの席で固まっている三人の若造選帝侯達もだ。
これだけの結界を瞬時に展開出来る魔道士ではなく、リシェリードは魔法使いだが、三人の魔道士達もかなりの手練れではあった。短い詠唱で無数の氷のつぶてと、それで人体を貫くほどの鋭い風を起こせるなど。
ただし、ヴォルドワンとリシェリードの前には、それは無力であったが。
卓の上を駆けて、たちまち魔術師達の前に降り立ったヴォルドワンはその魔剣を振りかぶった。それにリシェリードは「ヴォー!」と呼びかける。
「彼らを斬るな。その腹を打て!」
リシェリードの言葉を受けてヴォルドワンは剣を返して、三人の魔道士達の腹を打った。
斬られたわけではないが、鉄の棒で強打されたようなものだ。魔道士達は身体を曲げてうずくまり、げほりと胃の中身を吐きだした。
「な、なんだ!?」
それまで黙っていたジュチ家の若き当主が思わず声をあげる。三人の魔道士が口から吐き出したのは、紫色の毒々しい得体の知れない丸い頭に一つの目玉、さらに根のような触手が幾つも生えた不気味なものだった。
しかも、それは声をあげた当主の、その口に向かい飛びこもうとした。その前にリシェリードが掌底から放った炎が、それをたちまちに焼き尽くしたが。
床に落とされたあとの二つは、これもリシェリードが放った結界によって包みこまれる。綺麗な球体の結界にまとめて拘束させたなか、ふわりと浮いてリシェリードの手元に引き寄せられたそれは、チチチ……と耳障りな鳴き声をあげながら、ギロギロと一つ目を回し、触手を蠢かす。
「これは?」と訊ねるオドンにリシェリードは「魔女の種」だと答える。
「三百年前、暴君を操った魔女が使ったものだ。この種を呑み込んだものは、魔女の意のままに操られる。
種は発芽したばかりで、すぐに吐き出させたから身体に害はないだろう。そのままにしておけば、伸びた根が身体を侵食し、やがてはこれと同じ形の巨大な化け物に成り果てる」
三百年前の亡君の最後がこれだった。いや、これよりもっと邪悪な、贄とした呑み込んだ人々の肉と精気を取りこんで巨大化した化け物となったのだ。
結局リシェリードとヴォルドワンによって倒されたが。
魔女もまたそのとき肉体を失い、しかし、精神だけとなってこの三百年、復活のときを待っていたのだから、なんたる妄執かと思うが。
ヴォルドワンが床に昏倒している魔道士達の顔を確認する。
「この者達は魔法研究所の魔道士だ」
倒れた彼らの胸元から、魔法研究所の所属を現すペンダントが見えていた。なるほどあの研究所には帝国一の魔道士達が集められている。それを刺客にしたてあげて使ったか。
空中に浮かぶ魔女の種をにらみつけていたリシェリードは、それを一瞬で業火に包みこんで燃やし尽くした。
「まさか帝国にも魔女の手が伸びていたとはな。それもかなり以前から……」
リシェリードのつぶやきをヴォルドワンが「魔女が帝国にいたと?」と訊く。
「しかし、あれは聖女に取り憑いていたのではなかったか?」
そう聖女の仮面を被った魔女は、それでラルランドを混乱に陥れ、リシェリード以下の王族達は処刑台にまで追い詰められたのだ。
結局はリシェリードが前世を思い出したことによって、魔女の企みはとたんに崩れて、あれは聖女の身体を捨てて逃げ出したのだ。
リシェリードとしては逃げた魔女をあのまま放置しておくつもりはなかった。また誰かに取り憑いて、災いの種となるようなものを放置しておくわけにはいかない。
「……そうだ。あの魔女はあまりにも“あっさり”と聖女の身体を放棄した。我に返った聖女は私と婚約した数年前からの記憶がないと、つまり取り憑いていた期間も短い」
“婚約”という言葉にヴォルドワンの男らしい眉がぴくりと動く。そんなことに嫉妬するか?と思う。あの婚約をしていたのは、白豚王子と呼ばれていた前世を思い出す前の自分だぞ。
「三百年前、魔女は肉体を失った。完全に滅ぼされた訳では無い」
その魂を取り逃したのは、リシェリードとしては痛恨の出来事ではあった。とはいえ、魔力を使い果たし魂だけとなった魔女が復活するには、およそ数百年……リシェリードの計算では三百年はいるとみた。
そう、ここでも三百年だ。魔女の魂はリシェリードから遠くに逃げたことはわかっていた。ラルランド国内に留まっていたのならば、精霊達が必ず教えてくれる。
おそらく魔女が逃げたのは北方。騎馬民族の地。そこで誰かの身体に取り憑き、再びラルランドに侵攻せんと狙ったか?
だが、ラルランドは三百年の結界に閉ざされ、魔女もまた無くした力を蓄える期間へとはいった。
「もちろんラルランドへ復讐することは魔女の目的のひとつだろう。だが、それよりも目の前の大きな獲物がこの三百年のあいだに育っていった。それが帝国だ」
北領土を放棄して縮小したちっぽけな国にこだわるよりも、魔女の興味は拡大する帝国に移ったのだろう。そして、三百年後の復活に向けて着々と準備を整えていたとしたら。
「帝国をとれば、ラルランドなどその勢いのまま、呑み込めばよい。が、三百年後にその予定を変更して、まずラルランドに“ちょっかい”を出したのは、大きな障害があったからだ」
情けないことに三百年の安寧にひたりきったラルランドは時を止めて停滞したまま、王族に貴族に神官達も堕落しきっていた。魔女から見ればどの心にも隙だらけだったはずだ。
リシェリードの覚醒で王国乗っ取りは失敗したわけだが。
「ともかく、魔女にとっていまやラルランドなど、帝国の前には“あっさり”その目的を放棄してもいいものだった」
だから聖女の身体にこだわることはない。それに帝国にこそ魔女の“本体”はあるのだから。
「魔女の大きな障害とはなんだ?」
「お前そのものだよ、ヴォー」
ヴォルドワンの問いにリシェリードは返す。そう、三百年の準備の末にいざ帝国を乗っ取ろうとしたら、玉座に座ったのはこの魔術が一切きかない皇帝だった。
まだヴォルドワンが前世の記憶を取りもどす前とはいえ、魔女にとってはリシェリードともに、彼は悪夢の存在だろう。
しかし、こうなるとヴォルドワン以外の兄弟。つまり先帝の皇子である、彼らの次々の死も疑わしい。皇帝候補を次々と消して、選帝侯同士の争いを激化させるのが目的か?
ヴォルドワンの命を執拗に付け狙ったジュチ家リガルドも、魔女に操られていたのではないか?と考えられる。
リシェリードが顎に手をあてて考えこんでいると、慌ててやってきた近衛がヴォルドワンの前に片膝ついた。そして告げられた驚愕の言葉。
別宮が何者かに襲われ、カイがさらわれたという。
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