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6. 殿下と彼の臣下 - ②
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俺はエリーゼにベッドの上に座るように言われ、小さくなって座った。すごく怒っていて怖い。
「で?なぜ私が王太子妃になるなんてふざけたことを言い出したんだ?」
「ふざけてるわけじゃなくて、今日殿下と話してて……」
「殿下が私を王太子妃に迎えたいと?」
「その可能性があった的なことを」
「ふぅん」
エリーゼは目を細めて俺を見ていた。めっちゃ怖い。すごく怒っている。
「それで、可能性があるから私にはもう触らないと。殿下に言われたらお前は逆らえないもんな?」
「いや……違……」
「妻を差し出せって言われたら当然のように渡すわけだ。妻は夫の所有物だ。貴族らしい常識的な考え方だね」
「違うって!」
エリーゼは俺のことを悲しそうに見ていた。
「違うよ……」
エリーゼがものすごく怒っているし、誤解されているし、どうしていいか分からなくてちょっと泣きそうになってきた。
エリーゼが小さくため息を吐く。
「泣くな。どうしたの?話を聞くからチャールズが考えたことを最初から説明してくれ」
「う……」
優しく諭されて、ちょっとだけ涙が出た。エリーゼが俺の目尻に溜まった涙を指で拭った。
「ああ、もう、すぐ泣く。ほら、話して?聞いてるよ」
ベッドの上で座って向き合い、エリーゼは俺の両手を握った。
「……今日、殿下と二人になって、殿下がエリーゼの秘書官としての働きにすごく感謝してるって言ってた。助かってるって」
「そっか、よかったよ」
「それで、ルイが女の子だって分かった時、殿下は『妃に迎えるくらいしか一緒にいる手段を思いつかなかった』って言ったんだ」
「うん、で?」
「殿下には、エリーゼを妃にするって選択肢があったってことだよ」
「うん。だから何」
俺はエリーゼがこれ以上何を聞きたいのか分からなかった。
「だから……だからも何も……」
「それだけか?」
「それだけ?って……だって、ルイだって殿下のこと好きだっただろ?だから俺が変なこと言い出さなかったら、今頃王太子妃になってたかもしれないって思って」
エリーゼが眉を顰めた。
「なんだって?私は確かに殿下を慕ってるけど、お前みたいに殿下に恋心を抱いたことは一回もない。ちっともない」
「え?でも好きな人がいるか聞いた時殿下って答えただろ!」
「殿下より大事な人を作りたくないって言ったんだよ。仕事のためだ。本人に恋してるわけじゃない」
「でも……え?でも、ルイは殿下が一番大事で、好きだよな?」
「主人として慕ってはいる。それ以上でも以下でもない」
「……」
俺はすぐにエリーゼの言葉を信じられなくて、エリーゼのことをじっと見つめてしまった。
エリーゼは小さくため息をついた。
「そもそも、私はチャールズほど殿下に傾倒してないよ」
「え?いやいや、お前の方が殿下のこと大好きだろ。ルイだった時は殿下の話しかしなかった」
「それはお前が殿下の話をするからだ。私たちの共通の話題だった」
「ええっ、俺ぇ?」
エリーゼが呆れた顔をする。
「お前、気付いてないのか?朝起きてから夜寝るまで、というか寝言でも殿下の話ばっかりしてたよ。仕事中はしょうがないけど、休みの日も。休日は仕事の下見とか勉強で結局殿下のために時間使うし……大体な、150年前の全く使ってない法律を、試験に出るかもしれないからって覚えてるのおかしいからな?殿下が私を任命するって言った時も、誰も覚えてなくて困惑してただろ」
俺は、殿下が秘書官を迎えると言った時の大臣たちの顔を思い出した。皆、首を傾げた後、私的な秘書官がつくのは国王のみではないか、と失笑していた。
殿下が間違ったこと言うわけないだろと思って腹が立った。
「それで?殿下が私を王太子妃にしたいって今更言い出すと思ったのか?しかも私もそこに乗り気になるって?」
俺は頷いた。
「俺は、エリーゼはずっと殿下のこと好きだと思ってたから……」
「そっか。はぁ、あの時くだらない冗談言わなきゃよかった。ちょっとお前をからかうつもりで言っただけだったんだ」
「あの時だけじゃなくて!最初の夜に、殿下のために俺と結婚して、そのお礼で抱かれたって言っただろ」
「は?そんなこと言ってない」
「言った」
「言ってない」
エリーゼは眉を顰めて、少し考え込むように下を向いた。
「これから妻として恩に報いるって言ったこと?」
「それだよ!本当にショックだったんだからな!俺は、お前に何かしてもらおうとか全然考えてなかったのに、イチャイチャして幸せな気分でいたら冷水かけられたみたいな……!」
「それは悪かったけど、その後ちゃんと、夫婦として仲良くやっていこうって言っただろ。私は自分が女として誰かに嫁ぐとか考えたこともないけど、お前となら上手くやっていけそうだと思うし、結婚できて嬉しいって言ったよ」
「え?」
俺はエリーゼの言葉が信じられなくて、ぽかんとしてしまった。
「はぁ、なんか上の空だなと思ったけど……そこを聞いてなかったんだな。あの日私も緊張してたし浮かれてたし、お前の様子に十分注意できなかったのが悪かったな。もしかしてあの後手出さなくなったのもそれが原因ってこと?」
俺は頷いた。
「なるほど。大体分かった」
エリーゼは一度座り直して、俺の目をしっかり見つめた。
「いいか、チャールズ。私は殿下に恋してない。したこともない。まずこれが事実」
「恋してない、のか……」
「うん。あと、殿下が私を妃に迎えることはない。これもほぼ確定だ」
「なんで?」
「妃はすでにほぼ確定していて、その家と話を進めているのが私だから」
「……!」
「まだ表に出せない情報だから詳しく話さないよ。それに、もし、万が一、殿下が私を妃にしたいっておっしゃっても……あの方は絶対言わないと思うけど、万が一そういう命令でも私は断るよ」
「え?!」
エリーゼが殿下の命令を断るなんて信じられない。
「なんで……」
エリーゼはふっと笑った。
「『チャールズが好きなので殿下の妃にはなりたくありません』って言う」
エリーゼは少し身を乗り出して、俺に軽く触れるだけのキスをした。
「好きだよ」
明るいグリーンの瞳が優しく細まった。
「……俺よりかっこいいことしないでくれ」
「チャールズはいつもかっこいいよ」
エリーゼは楽しそうに笑うと、俺の手を強く握った。
「私、昔は殿下のこと殺したいほど憎んでたんだ」
「え?!」
突然の告白に絶句してしまった。ルイといえば殿下大好き人間として騎士団でも有名なのに。
「本当に昔の話だよ。両親が死んで、弟と二人になって、辛すぎて死にたかったんだ。殿下に拾われたせいで死ねなくなったから、逆恨みしてた。拾ったくせに私の性別にも気付かないで、人のこと道具としか見てなくて、安全な場所から命令だけしてるだけの無能な腰抜けだと思ってた」
エリーゼの口から殿下を罵倒する言葉が出てきて本当に驚いてしまった。
「もちろん、今は違うって知ってるよ。人を道具として使わなきゃいけないお立場で、苦しんでるのも知ってる。私はそこに寄り添えないけど、殿下の役に立ちたいとは思ってる」
エリーゼは俺に微笑みかけた。
「チャールズと最初に出会った時は、まだ殿下のことを素直に慕ってるって言えなかった。助けてもらったのに視野が狭くて恨んでた自分のことも恥じてたし、自分の居場所も騎士団にあるとは思えなかった。でも、お前と相部屋になってから変わったよ」
俺はルイとしてのエリーゼに出会った時のことを思い出した。ルイは最初は確かにすごく近寄り難くて、刺々しく、表情もほぼ無表情だった。
「お前が殿下のいいところをどんどん言語化して教えてくれるし、なんでも素直に口に出すからさ。それにつられて、私も自分の気持ちを言えるようになったと思う」
エリーゼはもう一度身を乗り出して俺の頬にキスして、俺の手を持ち上げて指先にキスした。びっくりして手が跳ねてしまったのを見て、少し悪戯っぽく笑う。
「私がずっと好きだったのは、殿下じゃなくてお前だよ」
「え?!え?えっ……何それ!聞いてないよ!」
「言ってないからね。私も実は自覚したのは割と最近なんだ。一緒にいるのは楽しいし、仲が良いとは思ってたけど、多分結構前から好きだったんじゃないかって。結婚するって決まって戸惑ったけど、初夜のあの支度も、サリーに流されるままにしたのは、そういうことだったんだろうって、思った」
サリーはあの日エリーゼを部屋に連れてきてくれたメイドの名前だ。
「だから、チャールズ。私は、王太子妃にはなりたくないんだ。お前の妻でいたい。これからも、ずっと一緒にいてくれる?」
エリーゼが微笑んだ。
いつも俺の頭がぐちゃぐちゃになっていても、それを全部整理してくれて、解決してくれるのは、ルイだった。
俺が何か言うと「分かってた」という顔をする。多分エリーゼにはもう俺の答えは分かっているはずだ。
「うん。俺も、ずっと一緒にいて欲しい。殿下に、殿下を守って死にますって言ったら、そうじゃなくて家族に囲まれて幸せに死んで欲しいって言われたんだ。俺が死ぬ時、エリーゼにそばにいて欲しい」
エリーゼは軽く目を見開いて、呆れたように笑った。
「いいけどさ……ほら、やっぱりまたお前が殿下の話をしたよ?」
「あ」
「で?なぜ私が王太子妃になるなんてふざけたことを言い出したんだ?」
「ふざけてるわけじゃなくて、今日殿下と話してて……」
「殿下が私を王太子妃に迎えたいと?」
「その可能性があった的なことを」
「ふぅん」
エリーゼは目を細めて俺を見ていた。めっちゃ怖い。すごく怒っている。
「それで、可能性があるから私にはもう触らないと。殿下に言われたらお前は逆らえないもんな?」
「いや……違……」
「妻を差し出せって言われたら当然のように渡すわけだ。妻は夫の所有物だ。貴族らしい常識的な考え方だね」
「違うって!」
エリーゼは俺のことを悲しそうに見ていた。
「違うよ……」
エリーゼがものすごく怒っているし、誤解されているし、どうしていいか分からなくてちょっと泣きそうになってきた。
エリーゼが小さくため息を吐く。
「泣くな。どうしたの?話を聞くからチャールズが考えたことを最初から説明してくれ」
「う……」
優しく諭されて、ちょっとだけ涙が出た。エリーゼが俺の目尻に溜まった涙を指で拭った。
「ああ、もう、すぐ泣く。ほら、話して?聞いてるよ」
ベッドの上で座って向き合い、エリーゼは俺の両手を握った。
「……今日、殿下と二人になって、殿下がエリーゼの秘書官としての働きにすごく感謝してるって言ってた。助かってるって」
「そっか、よかったよ」
「それで、ルイが女の子だって分かった時、殿下は『妃に迎えるくらいしか一緒にいる手段を思いつかなかった』って言ったんだ」
「うん、で?」
「殿下には、エリーゼを妃にするって選択肢があったってことだよ」
「うん。だから何」
俺はエリーゼがこれ以上何を聞きたいのか分からなかった。
「だから……だからも何も……」
「それだけか?」
「それだけ?って……だって、ルイだって殿下のこと好きだっただろ?だから俺が変なこと言い出さなかったら、今頃王太子妃になってたかもしれないって思って」
エリーゼが眉を顰めた。
「なんだって?私は確かに殿下を慕ってるけど、お前みたいに殿下に恋心を抱いたことは一回もない。ちっともない」
「え?でも好きな人がいるか聞いた時殿下って答えただろ!」
「殿下より大事な人を作りたくないって言ったんだよ。仕事のためだ。本人に恋してるわけじゃない」
「でも……え?でも、ルイは殿下が一番大事で、好きだよな?」
「主人として慕ってはいる。それ以上でも以下でもない」
「……」
俺はすぐにエリーゼの言葉を信じられなくて、エリーゼのことをじっと見つめてしまった。
エリーゼは小さくため息をついた。
「そもそも、私はチャールズほど殿下に傾倒してないよ」
「え?いやいや、お前の方が殿下のこと大好きだろ。ルイだった時は殿下の話しかしなかった」
「それはお前が殿下の話をするからだ。私たちの共通の話題だった」
「ええっ、俺ぇ?」
エリーゼが呆れた顔をする。
「お前、気付いてないのか?朝起きてから夜寝るまで、というか寝言でも殿下の話ばっかりしてたよ。仕事中はしょうがないけど、休みの日も。休日は仕事の下見とか勉強で結局殿下のために時間使うし……大体な、150年前の全く使ってない法律を、試験に出るかもしれないからって覚えてるのおかしいからな?殿下が私を任命するって言った時も、誰も覚えてなくて困惑してただろ」
俺は、殿下が秘書官を迎えると言った時の大臣たちの顔を思い出した。皆、首を傾げた後、私的な秘書官がつくのは国王のみではないか、と失笑していた。
殿下が間違ったこと言うわけないだろと思って腹が立った。
「それで?殿下が私を王太子妃にしたいって今更言い出すと思ったのか?しかも私もそこに乗り気になるって?」
俺は頷いた。
「俺は、エリーゼはずっと殿下のこと好きだと思ってたから……」
「そっか。はぁ、あの時くだらない冗談言わなきゃよかった。ちょっとお前をからかうつもりで言っただけだったんだ」
「あの時だけじゃなくて!最初の夜に、殿下のために俺と結婚して、そのお礼で抱かれたって言っただろ」
「は?そんなこと言ってない」
「言った」
「言ってない」
エリーゼは眉を顰めて、少し考え込むように下を向いた。
「これから妻として恩に報いるって言ったこと?」
「それだよ!本当にショックだったんだからな!俺は、お前に何かしてもらおうとか全然考えてなかったのに、イチャイチャして幸せな気分でいたら冷水かけられたみたいな……!」
「それは悪かったけど、その後ちゃんと、夫婦として仲良くやっていこうって言っただろ。私は自分が女として誰かに嫁ぐとか考えたこともないけど、お前となら上手くやっていけそうだと思うし、結婚できて嬉しいって言ったよ」
「え?」
俺はエリーゼの言葉が信じられなくて、ぽかんとしてしまった。
「はぁ、なんか上の空だなと思ったけど……そこを聞いてなかったんだな。あの日私も緊張してたし浮かれてたし、お前の様子に十分注意できなかったのが悪かったな。もしかしてあの後手出さなくなったのもそれが原因ってこと?」
俺は頷いた。
「なるほど。大体分かった」
エリーゼは一度座り直して、俺の目をしっかり見つめた。
「いいか、チャールズ。私は殿下に恋してない。したこともない。まずこれが事実」
「恋してない、のか……」
「うん。あと、殿下が私を妃に迎えることはない。これもほぼ確定だ」
「なんで?」
「妃はすでにほぼ確定していて、その家と話を進めているのが私だから」
「……!」
「まだ表に出せない情報だから詳しく話さないよ。それに、もし、万が一、殿下が私を妃にしたいっておっしゃっても……あの方は絶対言わないと思うけど、万が一そういう命令でも私は断るよ」
「え?!」
エリーゼが殿下の命令を断るなんて信じられない。
「なんで……」
エリーゼはふっと笑った。
「『チャールズが好きなので殿下の妃にはなりたくありません』って言う」
エリーゼは少し身を乗り出して、俺に軽く触れるだけのキスをした。
「好きだよ」
明るいグリーンの瞳が優しく細まった。
「……俺よりかっこいいことしないでくれ」
「チャールズはいつもかっこいいよ」
エリーゼは楽しそうに笑うと、俺の手を強く握った。
「私、昔は殿下のこと殺したいほど憎んでたんだ」
「え?!」
突然の告白に絶句してしまった。ルイといえば殿下大好き人間として騎士団でも有名なのに。
「本当に昔の話だよ。両親が死んで、弟と二人になって、辛すぎて死にたかったんだ。殿下に拾われたせいで死ねなくなったから、逆恨みしてた。拾ったくせに私の性別にも気付かないで、人のこと道具としか見てなくて、安全な場所から命令だけしてるだけの無能な腰抜けだと思ってた」
エリーゼの口から殿下を罵倒する言葉が出てきて本当に驚いてしまった。
「もちろん、今は違うって知ってるよ。人を道具として使わなきゃいけないお立場で、苦しんでるのも知ってる。私はそこに寄り添えないけど、殿下の役に立ちたいとは思ってる」
エリーゼは俺に微笑みかけた。
「チャールズと最初に出会った時は、まだ殿下のことを素直に慕ってるって言えなかった。助けてもらったのに視野が狭くて恨んでた自分のことも恥じてたし、自分の居場所も騎士団にあるとは思えなかった。でも、お前と相部屋になってから変わったよ」
俺はルイとしてのエリーゼに出会った時のことを思い出した。ルイは最初は確かにすごく近寄り難くて、刺々しく、表情もほぼ無表情だった。
「お前が殿下のいいところをどんどん言語化して教えてくれるし、なんでも素直に口に出すからさ。それにつられて、私も自分の気持ちを言えるようになったと思う」
エリーゼはもう一度身を乗り出して俺の頬にキスして、俺の手を持ち上げて指先にキスした。びっくりして手が跳ねてしまったのを見て、少し悪戯っぽく笑う。
「私がずっと好きだったのは、殿下じゃなくてお前だよ」
「え?!え?えっ……何それ!聞いてないよ!」
「言ってないからね。私も実は自覚したのは割と最近なんだ。一緒にいるのは楽しいし、仲が良いとは思ってたけど、多分結構前から好きだったんじゃないかって。結婚するって決まって戸惑ったけど、初夜のあの支度も、サリーに流されるままにしたのは、そういうことだったんだろうって、思った」
サリーはあの日エリーゼを部屋に連れてきてくれたメイドの名前だ。
「だから、チャールズ。私は、王太子妃にはなりたくないんだ。お前の妻でいたい。これからも、ずっと一緒にいてくれる?」
エリーゼが微笑んだ。
いつも俺の頭がぐちゃぐちゃになっていても、それを全部整理してくれて、解決してくれるのは、ルイだった。
俺が何か言うと「分かってた」という顔をする。多分エリーゼにはもう俺の答えは分かっているはずだ。
「うん。俺も、ずっと一緒にいて欲しい。殿下に、殿下を守って死にますって言ったら、そうじゃなくて家族に囲まれて幸せに死んで欲しいって言われたんだ。俺が死ぬ時、エリーゼにそばにいて欲しい」
エリーゼは軽く目を見開いて、呆れたように笑った。
「いいけどさ……ほら、やっぱりまたお前が殿下の話をしたよ?」
「あ」
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