バカのバカによるバカのための異世界召喚

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なんかキャラ紹介的な何かパート2

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 波田治。十七歳。高校生。特技なし。身長体重ともに平均的。顔もイケメンとかってわけじゃなく。ただただすこし暗くて友達がいないだけの一般ピーポーだった。
 ……隠キャボッチとか言わないで。
 まぁ、こうして考えてみると意外と普通だと思う。なのに何故こうなってしまったのか。


『目を覚ますと、俺は異世界にいた』これだけ聴くと最高にワクワクしてくる。これから出会う仲間たちや可愛い姫さまとの恋、強敵やライバルとの命をかけたバトル……そんな幻想を今から僕がぶち壊してあげよう!
 物語はあの悪魔と出会うところから始まる。

 「ホワッツ?」そんな言葉が口から出るのも頷けるような光景が今僕の目の前に広がっていた。
 自分の部屋のドアを開けると、そこはボロい家の中につながっていた。
「おお、ようやくお目覚めでしたか!」
なんだこいつ??
 僕の眼前にいたのは見た感じ小学生の女子いわばロリだった。
 「焦りましたよー、せっかく部屋ごと召喚したはずなのにあなただけまったく別の場所に倒れてたんですもん」
 ん、どーゆーことだ?
 「いやー、あんな奇声を上げながら春ウルフに立ち向かっていくんですもん。いろんな意味で危なかったんですから」
 春ウルフ?なにそれ?てか、え?
 「あのー、聞いてますかー」
 え、僕本当に召喚されちゃった感じ?
頬をつねってみる。あ、痛い。え、え、え、これマジかよ。
 「あの~、あなたはどなたでしょうか?」
部屋の様子から見るに、まぁ、一国の姫とかそういうんじゃないだろう。はぁ。
「ん?私?フッフッフッ何を隠そう私こそがこの国唯一の召喚師。佐藤香世である!恐れよ!」
 その瞬間俺はどうしてもツッコマざるを得なかった。
 「おまえ、日本人じゃねぇかよっ!」
俺は、そう叫ばずにはいられなかったのだ。だって、だってさ普通こう、カタカナで表記されるような名前だよね!ね!
 「う、うるしゃい。て、ことで今日からお前は私の下僕だからなわかったな!」
はぁ?何を言ってるんでしょうかこのロリ日本人は?
「分かったら、とっととひざまずくがいい」
「誰がんなことするか、バーカ!って、おいおいおい、体が……」
「これが私の能力よ!恐れなさい!」
な、なんだこれ、体がひざまずこうとしてる……。
 「私の能力。パーフェクトサモンの力の前ではどんな抵抗も無力」
 こ、こいつ……。
 「さぁ、これから私に忠義を尽くすがいい!」
 「こ、このロリ……ぜってーゆるさねぇ」
 「ロ、ロリ言うな!これでも、一応十八です~!」 
 え、まじかよ……
 「そこっ、割と本気でドン引きするなっ!」
  
まぁ、これが悪魔と俺の出会いである。
 え?ロリに使役されるとか最高だって?いやいや、だから言ったでしょ?その幻想をぶち壊してやるって。


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