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美羽ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美羽√(9)
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神楽坂姉妹の話は、俺の通う学校では有名な話となっている。それは彼女たちの実績と性格に魅力があり、様々な分野で名が広がっているからだろうと俺は思う。
兄としては嬉しい限りなのだが、一人の生徒としては複雑な心情である。
何故なら、彼女たちは俺と違い、知識や実力があるからである。これは俺個人のジンクスなのだが、兄という立場であると同時に、妹たちの立場に相応しく無いという声が耳に入ってしまうのだ。
それは人間が、自分と他人を比較するのと同じ事だ。
『神楽坂姉妹は何故、あんな兄を慕っているのか』
『神楽坂姉妹の兄は、何も実績の無い落ちこぼれじゃないか』
……という具合の声が、俺の所属している高等部へと流れ込んで来る。そしてそれを思うのは生徒の間だけではなく、彼女たちを慕う生徒の保護者までもが言うから質が悪い。
俺にとっては針の筵となっていて、正直に言えば精神的疲労が激しい事もある。
「はぁ……」
そんな事を考えつつも、俺は日々この学校に通っている。まぁ落第をしているという点もあるが、比較的には設備なども充実しているし、居心地が悪い分を除けば、学習機関としては恵まれているだろうと思う。
だがしかしだ。それでも腑に落ちない部分も多くあり、それを言われ続ける俺自身にもストレスとなったりする部分もある。それを俺はどう発散しているのかという疑問なのだが、答えは簡単な話だ。
「どうもです、生徒会長さん」
「ノックも無しに入るなど、聊か無礼ではないか?」
「そんな事を言っても、急に立ち上がって入口前で待ってる奴のセリフじゃないぞ?」
「な、ななな何を言ってるんですか。私は別に、足音で大体の人間は把握出来たりしませんよ!?」
「……」
何だろうか。新聞部といい、生徒会長といい、俺の通っている学校には変人しか居ないのだろうか。
足音で人間を判別出来るって、お前は何だ?忍者か何かか!と問いたい気分に駆られてしまう。
「そ、それより会長がこんな場所に来るのは珍しいですね?どういう風の吹き回しですか?」
「俺の事を会長と呼ぶな。この学校の生徒会長はお前だろ?」
「し、失礼しました。せ、先輩!」
「はぁ……分かった分かった。軽い気持ちで様子を見に来たんだが、忙しいみたいだし……俺はどっかに行くとする、よ……?何で制服を掴む?」
少し忙しそうにしている生徒会長……昴は、俺の後輩ではあるが今は先輩という複雑な立ち位置に居る。
俺が二年生で留年を繰り返した所為で、彼女にとっては困惑してしまう状況だろう。まぁ俺もだが。
――コンコン。
そんな事を思っていると、生徒会室の扉が誰かにノックされる。それに反応した彼女は、俺と扉を交互に見ていた。
恐らく、一緒に居ればある程度の誤解や噂が出てくる。生徒間のネットワークというのは、男子も女子も変わらず高速で拡散される。それを思っての視線だろう。
俺は溜息を吐いてから、扉で死角になる位置に背中を預けて、彼女に応対するように促した。
「し、失礼しましゅ!」
「あれ?君は……」
聞き覚えがある声で甘噛みした生徒を見た瞬間、彼女は再び俺へと視線を動かした。
何かと思いながら扉が反射する位置にある鏡に視線を送ると、そこには生徒会室とは無縁そうな人物が立っていたのであった――。
「(み、美羽?)」
兄としては嬉しい限りなのだが、一人の生徒としては複雑な心情である。
何故なら、彼女たちは俺と違い、知識や実力があるからである。これは俺個人のジンクスなのだが、兄という立場であると同時に、妹たちの立場に相応しく無いという声が耳に入ってしまうのだ。
それは人間が、自分と他人を比較するのと同じ事だ。
『神楽坂姉妹は何故、あんな兄を慕っているのか』
『神楽坂姉妹の兄は、何も実績の無い落ちこぼれじゃないか』
……という具合の声が、俺の所属している高等部へと流れ込んで来る。そしてそれを思うのは生徒の間だけではなく、彼女たちを慕う生徒の保護者までもが言うから質が悪い。
俺にとっては針の筵となっていて、正直に言えば精神的疲労が激しい事もある。
「はぁ……」
そんな事を考えつつも、俺は日々この学校に通っている。まぁ落第をしているという点もあるが、比較的には設備なども充実しているし、居心地が悪い分を除けば、学習機関としては恵まれているだろうと思う。
だがしかしだ。それでも腑に落ちない部分も多くあり、それを言われ続ける俺自身にもストレスとなったりする部分もある。それを俺はどう発散しているのかという疑問なのだが、答えは簡単な話だ。
「どうもです、生徒会長さん」
「ノックも無しに入るなど、聊か無礼ではないか?」
「そんな事を言っても、急に立ち上がって入口前で待ってる奴のセリフじゃないぞ?」
「な、ななな何を言ってるんですか。私は別に、足音で大体の人間は把握出来たりしませんよ!?」
「……」
何だろうか。新聞部といい、生徒会長といい、俺の通っている学校には変人しか居ないのだろうか。
足音で人間を判別出来るって、お前は何だ?忍者か何かか!と問いたい気分に駆られてしまう。
「そ、それより会長がこんな場所に来るのは珍しいですね?どういう風の吹き回しですか?」
「俺の事を会長と呼ぶな。この学校の生徒会長はお前だろ?」
「し、失礼しました。せ、先輩!」
「はぁ……分かった分かった。軽い気持ちで様子を見に来たんだが、忙しいみたいだし……俺はどっかに行くとする、よ……?何で制服を掴む?」
少し忙しそうにしている生徒会長……昴は、俺の後輩ではあるが今は先輩という複雑な立ち位置に居る。
俺が二年生で留年を繰り返した所為で、彼女にとっては困惑してしまう状況だろう。まぁ俺もだが。
――コンコン。
そんな事を思っていると、生徒会室の扉が誰かにノックされる。それに反応した彼女は、俺と扉を交互に見ていた。
恐らく、一緒に居ればある程度の誤解や噂が出てくる。生徒間のネットワークというのは、男子も女子も変わらず高速で拡散される。それを思っての視線だろう。
俺は溜息を吐いてから、扉で死角になる位置に背中を預けて、彼女に応対するように促した。
「し、失礼しましゅ!」
「あれ?君は……」
聞き覚えがある声で甘噛みした生徒を見た瞬間、彼女は再び俺へと視線を動かした。
何かと思いながら扉が反射する位置にある鏡に視線を送ると、そこには生徒会室とは無縁そうな人物が立っていたのであった――。
「(み、美羽?)」
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