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美咲ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美咲√(2)
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神楽坂美咲。俺の妹であり、美羽と同じく共に暮らす家族の一人。彼女は成績優秀であり、眉目秀麗で品格のある性格をする少女。ただ清廉潔白過ぎる一面や美羽よりも我が強い部分があるのが玉に瑕である。だが、そんな彼女んいも、天才と謳われている彼女たちでさえも弱点は存在する。
「……むぅ~、これは放課後デートとは言わない気がします」
「我慢しろ。学校を終わってから出掛けるとか、俺には出来ない芸当だ」
それは美羽よりも負けず嫌いであり、ワガママという部分が彼女の弱点だろうと俺は思っている。だが我が強い事は、部活動などでは大いに役立つ個性だと云えるだろうが、この場合は対人関係で苦労するのである。
例えば極端な話、自分の趣味を全肯定だが相手の趣味は全否定。という具合であれば、苦労する事しか無いだろう。彼女にはそれがあり、例えよりは酷く無いのだが、自分の話という趣味というか……それをヤケに推してくる部分があるのだ。ちなみに、彼女が推すのは俺の事なのだから質が悪い。
「……お兄様、それで?今日は何を買うのですか?夕飯の買い物であれば、お兄様の事ですからリストアップしているのでしょう?」
「あぁ、良く分かったな」
「はい。もちろん、お兄様の事ですから♪」
「お、おう」
真っ直ぐ過ぎるというか、素直な所は勿論悪い事では無い。むしろ良い事だと思うのだが、それでも自分の意見や記憶を正しいと先入観があってしまっては、相手はたじたじとなるしか無い訳だ。真実を教えた場合、彼女は気恥ずかしさに負けて調子を落とすという可能性だってある。
細心の注意を払って、彼女には接しているつもりだったが……今となっては、不要な心配だったし、慎重過ぎたと後悔中である。ちなみに、自分が覚えている事を正しいと思っている所為か。未だに彼女、神楽坂美咲はサンタクロースを信じているのである。
「えっと、材料は粗方揃ったか。美咲、何か欲しい物はあるか?」
「そうですねぇ……あ、それではここにサインを」
「何だ、その紙は。(今どこから出したんだ?お前)」
何やら契約書のような書類を取り出すと、彼女は名前を記入する欄のみを見せて差し出して来た。切り抜き方に何かあるのか、その書類を見ていると不吉な予感しかしなかった。視界に入ってる彼女を横目で見ると、彼女はニコリと笑みを浮かべて、俺が記入するのを待っていた。
「(わくわく、わくわく)」
「……(あぁ、すげぇ期待してる目だなぁありゃ。もうすっげぇキラキラしてるしなぁ)」
俺は書く振りをしながら、何か裏があると予想しながら書類の細工に手を加えていた。やがて重なっていた紙が外れ、名簿以外の記入欄が姿を現したのである。俺はその書類を見た瞬間、思わず絶句してしまったのであった――。
「な、なんだ、これは?」
「何って……婚姻届ですよ?お兄様♪」
「(書けるかよっ!!!)」
「……むぅ~、これは放課後デートとは言わない気がします」
「我慢しろ。学校を終わってから出掛けるとか、俺には出来ない芸当だ」
それは美羽よりも負けず嫌いであり、ワガママという部分が彼女の弱点だろうと俺は思っている。だが我が強い事は、部活動などでは大いに役立つ個性だと云えるだろうが、この場合は対人関係で苦労するのである。
例えば極端な話、自分の趣味を全肯定だが相手の趣味は全否定。という具合であれば、苦労する事しか無いだろう。彼女にはそれがあり、例えよりは酷く無いのだが、自分の話という趣味というか……それをヤケに推してくる部分があるのだ。ちなみに、彼女が推すのは俺の事なのだから質が悪い。
「……お兄様、それで?今日は何を買うのですか?夕飯の買い物であれば、お兄様の事ですからリストアップしているのでしょう?」
「あぁ、良く分かったな」
「はい。もちろん、お兄様の事ですから♪」
「お、おう」
真っ直ぐ過ぎるというか、素直な所は勿論悪い事では無い。むしろ良い事だと思うのだが、それでも自分の意見や記憶を正しいと先入観があってしまっては、相手はたじたじとなるしか無い訳だ。真実を教えた場合、彼女は気恥ずかしさに負けて調子を落とすという可能性だってある。
細心の注意を払って、彼女には接しているつもりだったが……今となっては、不要な心配だったし、慎重過ぎたと後悔中である。ちなみに、自分が覚えている事を正しいと思っている所為か。未だに彼女、神楽坂美咲はサンタクロースを信じているのである。
「えっと、材料は粗方揃ったか。美咲、何か欲しい物はあるか?」
「そうですねぇ……あ、それではここにサインを」
「何だ、その紙は。(今どこから出したんだ?お前)」
何やら契約書のような書類を取り出すと、彼女は名前を記入する欄のみを見せて差し出して来た。切り抜き方に何かあるのか、その書類を見ていると不吉な予感しかしなかった。視界に入ってる彼女を横目で見ると、彼女はニコリと笑みを浮かべて、俺が記入するのを待っていた。
「(わくわく、わくわく)」
「……(あぁ、すげぇ期待してる目だなぁありゃ。もうすっげぇキラキラしてるしなぁ)」
俺は書く振りをしながら、何か裏があると予想しながら書類の細工に手を加えていた。やがて重なっていた紙が外れ、名簿以外の記入欄が姿を現したのである。俺はその書類を見た瞬間、思わず絶句してしまったのであった――。
「な、なんだ、これは?」
「何って……婚姻届ですよ?お兄様♪」
「(書けるかよっ!!!)」
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