Serendipity∞Horoscope

神月

文字の大きさ
46 / 64
夢追い編

第46話、華々しく慌ただしく

しおりを挟む
 啓の兄、北条玲との一件を経て彩音は啓にある提案を申し出る。
 そんな後日の連休のこと、以前と同じく東京から新幹線に乗り彩音は車窓から移り変わっていく景色を眺めていた。
 そんな彩音へ啓が視線を向ければ、それはまるで緊張しているような不安げな表情にも見て取れた。
 新幹線に乗車し電車を乗り継いで間もなく、駅のホームに降り立つと改札口を通り駅の外へ出ると啓は周囲を見渡しながら口を開く。
「前回同様、迎えの車が来ているはずです。すでに到着していると思いますが……」
 キャリーケースを握っていた彩音も視線を追うように動かしていると、やがて啓は何かを見つけたように歩き出した。
 同時に二人の姿に気づいた初老の男性が二人の元へと歩み寄り
「北条さん、お嬢様、お待ちしておりました」
「柴田さん。ご無沙汰しております」
「いえいえこちらこそ。さあこちらへ」
 それは五月に迎えに来ていた人と同じ人で、そう一般的な乗用車を指しながら告げる。 
「荷物をお預かりします。ささ、お乗りください」
 乗用車を見ていた所、続けて手を出されながら言われ彩音は目を丸くし、困惑の色を見せながら
「え、だ、大丈夫ですよ。その……」
 初老の人に重い荷物を持たせることに抵抗を感じるが故困惑していると、そんな様子を見ていた北条啓は僅かに笑みをこぼし
「私が荷台に乗せますのでお嬢様は先に乗っていてください」
 やがて車は走り出し、沈黙に彩音が気まずさを感じていた所男性は運転しながら後部座席に座る二人に向け声をかける。
「こうしてお目にかかるのは二度目でございますね」
 その声に彩音がミラーに映る男性へ視線を向けると啓が口を開き
「ふふ、柴田さんは神月家の執事兼ご主人様ご入用の際の運転手でもあるのですよ。しかし、お話ではご主人様は不在とお聞きしましたが……」
「仕事の関係で海外に出ておられまして」
「……仕事?」
 と反射的に聞き返すと再び男性の声が聞こえ
「おや、ご存知ないのですか。おじい様は写真家として活動されているのですよ」
 そう明かされた事に目を丸くしていると隣からも声が聞こえ
「世界中の自然風景を撮られているようで、写真集もいくつか出されているそうですよ。展覧会にも何度か出展されることもあり……」
 そんなことを話しながら、やがて車は木々の生い茂る一本道に入り以前来た時とは変わり秋色に色付いた木が通り過ぎていく。
 そして玄関の前の広場に車が止まると、彩音は車から降り広々とした建物へ視線を上げた。
 啓が荷物を荷台から取り出す最中も屋敷を眺めており、この屋敷を目にするのは二度目となるものの、やはり目に飛び込む風景には圧倒される。
「では、私は車を置いてきます」
「ありがとうございます。柴田さん」
 そう奥へと走り出す車を啓は見送り、そして彩音へ声をかけると
「それでは参りましょうか」
 やがて、玄関の扉を開き中に入ると洋画に出てきそうなエントランスロビーが現れ、視覚に捉えられる限りは人の姿は見当たらない。
 想像していたメイド服も燕尾服も見当たらずにいた所、啓の声が聞こえると
「さて、話はしてありますので私達の話は通っているはず。まずはどの部屋を使っていいのか聞かなければいけないので誰かを見つける必要がありますが……」
 そう一向に誰の姿も見当たらないことに再び口を開くと
「ひとまず客間に行きましょう。それから聞きに行って参りますので」 
「あ、あぁ。そうだね」
 そう廊下を渡り、以前祖父と話した客間にやってくると彩音がキャリーケースを横に置き腰を下ろす傍ら、啓は荷物を置くと彩音に向け
「では、人を探してまいりますのでお嬢様はこちらでお待ちください」
 と啓が背を向け去ろうとしたところ、彩音はソファから立ち上がり
「や、やっぱり私も行くよ!」
 その声に啓が体ごと振り返ると彩音は視線をさ迷わせながら
「ひ、一人でいる所に誰かが来たらどうするの。一人じゃどうしたらいいか分からないし……」
 と、そんな不安を露わに告げる彩音に対して微かに笑うように息を吐くと
「……では、共に探しに行きましょうか」
 やがて、荷物を客間に置いたまま啓と彩音は人を探しに廊下へと出ていた。
 しかし以前も来たとはいえ、ふと見渡せば同じような廊下に同じデザインの扉が並んでいて何が何なのか全く見分けがつかない状態。
 啓もまたこの家に仕え始めて間もなく彩音の元へと向かった為、全てを把握している訳ではないと彩音に明かしながら廊下を進み
「ご主人様が外出中とは言え、誰かしらはいるはずですが……」
 そう人を探しながら廊下を曲がり、そのまま無言で歩いていた啓は後ろを歩いている彩音が気になり声をかけながら振り返った。
「お嬢さ……」
 しかし、振り返った瞬間啓はピタリと止まり
「えっ……お嬢様……!?」
 後ろをついて歩いていると思っていた彩音の姿がどこにも無く、起きている事態を認識すると啓の表情は焦ったものに変わっていく。
 すぐさま焦りのまま来た道を少し戻るが彼女の姿はなく、視線の先にはいくつもの別の通路がある。
(てっきり後ろをついて来ているものだと思い込んでいましたが……)
 そう思い込んでいた為どの曲がり角を曲がったのか、いつどのタイミングで彼女と離れたのか全く見当がつかず、更には彼女がどの方向へ曲がったのかさっぱり分からないのだ。
「一体どちらに……」 
 と呟きながらもその姿を探す姿は早足となっていた。

「…………」
 シックな色合いに綺麗に掃除の行き届いた廊下。
 そしてその片方には巨大な窓が連なるように並んでは外の様子が見え、そこから見えた鮮やかな景色に彩音は立ち止まっていた。
 窓から見える庭には色とりどりの植物や花が植えられており、まるで庭園。
 切り揃えられていたりと手入れが定期的に行われているのは一目で分かり、まさに芸術と美術を併せ持っている。
 そんな鮮やかな景色を眺めていた所、ふと気づくと近くにあの姿がないことに気づき
「あ」
 すぐに後を追いかけようとするが、瞬く間に分かれ道に差し掛かって立ち止まってしまう。
「なんでこんなに広いのさ……」
 と嘆きながらも勘で探すしかないと廊下を歩いていると、やがて近くから何かの音が聞こえ足を止めた。
 その音の出処を探そうと全体を見渡せば、一本道の廊下に同じ扉が連なって並んでいて、まるで同じ構造と思わしき部屋が並んでいるかのようにも見える。
(でも確かに何かの音が聞こえる)
 そう耳を済ませながら辺りを注視すると、やがて目についたのはすぐ傍にある一枚の扉。
 おそるおそる近づき耳を澄ませると
(この部屋から聞こえる)
 そう確信し、この中に人がいるのではと推測する。
 そして今啓とはぐれ迷っている以上、人に聞くしかないと扉に耳をつければ
(テレビ……じゃない。これは……ゲームの音?)
『このっ、おっしそこぉ!』
 まるで何か戦っているような効果音と音声が聞こえ、それはまるでゲームの音のようだと顔を離すと
(そもそもここに来たのもあいつやおじいちゃん以外の人に会う為であって、聞かなきゃあの部屋までの戻り方も分からないわけで……)
 ぐっと力が入りながら
(聞かなきゃ)
『あぁっくそっ……』
(聞……)
 それから間もなく、彩音は沈みながら廊下を歩いていた。
(結局聞けなかった……)
 やはり扉を開けてまで見知らぬ人に尋ねる勇気が出ず、素通りしてしまったことに自己嫌悪し、それからというもの他の人の気配すらもない。
(うぅっ、ただ聞くだけなのに何で出来ないのさっ)
 と自己嫌悪を続けながら歩いていた時、何かの音が聞こえ足を止めた。
「はわあっ!」
 誰かの声が聞こえたかと思ったほぼ同時に何かが倒れるような物音が聞こえ、聞こえたということは比較的近くからということでもあり今度こそはと音の正体を探しに歩き出す。
 やがて廊下の中央に人の姿が見え立ち止まると
「うぅ……やっちゃった……」
 そこには倒れたバケツから水が廊下に流れ、それに対してモップを握りながら狼狽える少女が目に入り彩音は立ち止まる。
 さっきの音はバケツが倒れた音と察せ、手に持っていたモップと合わせて掃除の最中だったのだろうと思われる中
「早く何とかしないと……。っ!?」
 そう焦るように視線を彷徨わせていた少女は彩音の姿を捉え、互いの視線が合う。
 女性と言うには幼く、かと言って幼子にも見えずパッと見で言えば彩音とそう大差はないように見える彼女は彩音の姿に苦い表情を浮かべながら
「お、お恥ずかしいところを……。お客様でしょうか……?」
 少女は黒を基調としたワンピースに白いエプロンを身につけており、誰がどう見てもそれはメイド服だと一目でわかる姿をしながら彩音に問いかける。
「ご主人様のお知り合いの方でしょうか……?」
(ご、ご主人様! ご主人様って言った!!)
 以前啓から聞いた、この屋敷にはあの時見かけた以外のメイドも存在すると聞いた話を思い出し少女をまじまじと見ると
「まさか、本物の……」
「あぁっ、お水を片付けなくては!」
 ふと思い出したように少女が呟くとしゃがみ込み、その様子に彩音も我に戻ると駆け寄りながら
「わ、私も手伝います!」
 それから少しの時間が経ち、成り行きではあるものの彼女と共に雑巾を持ちバケツに戻していく。
 そして水を完全に戻し終え、道具を片付けるとメイド姿の少女は道具入れから彩音へ振り向き
「片付けのお手伝いまでして頂いて……ありがとうございました」
「いえ、偶然ですから」
 とお礼に対して両手を振りながら答えると少女はしゅんとへこませ
「お客様にこのようなことをさせてしまうなんて、私はなんて失礼なことを……」
「あ、いや私は……」
 と言いかけた時、どこからか聞き慣れた叫び声が聞こえそれは止まった。
「お嬢様!」
 後方から聞こえた声に振り向くと見慣れた姿が駆け寄ってくるのが目に入り、やがて彩音の元まで辿り着いた啓は安堵の息を吐きながら
「突然姿が見えなくなっていたものですから驚きましたよ。屋敷内は広いので、方向音痴なお嬢様は特にすぐに迷ってしまいます」
「あぁごめん。気づいたら啓の姿が見えなくなってて……」
「一人で見知らぬ者に遭遇したら困ると仰られていたのは貴方ではありませんか。全員が貴方の事を把握しているとも限りませんし……」
「お嬢……様?」
 会話の途中、ぽつりと呟いた少女の声が聞こえ啓が視線を向けると、少女はポカンとした様子で彩音を見た後に啓へと視線を動かす。
 やがて少女は目を丸くしながら
「ほ、北条さん、お嬢様って……」
「…………」
「え、えぇえ~!?」
 少女は驚くように声を上げ、啓と彩音を交互に見ながら
「まさか、貴方があの『お嬢様』だったんですか~!?」 
 
 間もなく、客間に戻ってきた彩音の前で少女は焦りながら頭を下げ
「まさか貴方がご主人様のお孫様だったなんて……。そんなお方にお手伝いを……すみませんすみません!」
「いや、そんな、偶然遭遇したから手伝っただけで、特に気にしてないので……」
「すみません……!」
 と何度も頭を下げる少女に疑問符を浮かべた啓は問いかけ
「何があったのですか……?」
「えっ? 人を探して歩いてたらちょっとバケツの水をひっくり返した所に遭遇して、その片付けを手伝っただけだよ」
「それで……」
「はぁ……何度目よ」 
 そんな中、ふとまた違う女性の声が聞こえ、彩音やメイド姿の少女が振り向くと、同じくメイド服を身に着け左右低い位置で髪を結った少女の姿があった。
 そんな彼女はため息を吐きながら
「前も水をひっくり返してなかった? ちゃんと自分が置いた位置くらい把握しておいてよね」
「はい……。でも、私だって常に失敗してるわけじゃないもん! たまーに、すこーし他の人より多いだけで……」
「それが問題なのよ。子供じゃないんだから……と、失礼致しました」
 やがて、低い位置で二つに結ったメイドが視線を向け
「私はこの屋敷のメイドをしている新條美玲と申します。以後お見知りおきを」
「私は同じくメイドの宮野凛と申しますっ。先程は本当にありがとうございました!」 
 美玲に続けて彼女もそう名乗る中、美玲は啓に視線を向け
「お二人の事は執事長に確認を取りましたので、今からご案内します。荷物は私達が運ぶので……」
「場所さえ教えて頂ければ私が運びますよ?」
 と啓は美玲に視線を向けると笑いながら
「……というのも、今回こちらへはお嬢様が屋敷を見て回る為に来ていまして。私が案内したい所なのですが……如何せん、私もまだこの屋敷について詳しくないものでして」
 だから、自分よりもこの屋敷に詳しい二人に是非屋敷の案内を頼みたいと話し、それに新條美玲は考え込む。
 そこに宮野凛が表情を明るくさせながら両手を合わせ
「それなら私がご案内します!」
「凛、そんなこと言ってまた失敗しないでしょうね? 相手はお嬢様なのよ?」
「だ、大丈夫だよ~!」
 と凛が答えるものの、美玲はイマイチ信頼しきれない様子でため息をつき
「まあ、この中で一番詳しいのは貴方でしょうし……荷物は私ともう一人、誰かに頼んで運んでおくので北条さんも案内についていってください」
「それは構いませんが……」
「えぇっ!? 私一人でも案内くらいできるよ~」
「彼も詳しくないのならついでじゃない、という意味で言ってるのよ。まあ、仮に貴方が粗相をしてもサポート出来るだろうからというのもあるけど……」
 やっぱりと嘆く凛をよそに美玲は話を続け
「案内が済み次第お嬢様を部屋にご案内して。二階に上がってすぐの所にある部屋……すぐ分かるよう扉にプレートをかけておくから」
「分かった!」
「……後の事はよろしくお願いします。それでは、私は一旦これで」
 と彩音のキャリーケースを持ち啓と彩音に一礼すると美玲は一旦去っていった。
 そして間もなく、部屋に残っていた彩音と啓は隣から聞こえた凛の声に振り向き
「私ってば、いつも何かしらの失敗をしちゃうんです」
 ものを運んでいた時につまずいて落としそうになったり、記憶していたものをつい忘れてしまったり。
(ドジっ子?)
 そう話を聞いていた彩音の頭にある言葉が浮かんだ直後、凛は何かに気づくと
「あっ『ドジっ子』とかじゃないですよ!」
「えっ」
 まるで心を読まれたかのようなタイミングと、その言葉に思わず声に出てしまうと彼女は視線を僅かに伏せながら話を続け
「美玲ちゃんによく言われるんです。ドジっ子って言うのは普通の子がして『可愛げ』の要素としてあるもので、私が失敗するのは『ただの仕事ができないやつ』だって」
(い、言われてみれば……)
 メイドとしての仕事かこれである以上、仕事であるあれこれが出来ないのは冷静に考えるとそういう事になる。
 しかしそれよりも、本業としてメイドをしている人がまさかドジっ子や萌えという言葉を知っている事に驚き、そんな中凛は萎んだまま
「私の失敗も、普通の人ならごくごくあるレベルなのですが……メイドとしては有り得ないほど多いらしいんです」
「さっき言ってた、つい買うものを間違えたり忘れちゃうとか?」
「そうなんです。決して料理をひっくり返したり何も無いところで転んだりはしません。……とここで立ち話をさせるのも失礼ですし、ご案内しますね!」

 間もなく、手始めに案内されたのはこれでもかと棚と本が詰め込まれた部屋、以前祖父に家系図を見せてもらった部屋だった。
「ここがご主人様の書斎です!」 
 そして、書斎を後にし長い廊下を進んでいくと一定間隔で同じ扉が並ぶ通路に案内され、凛は奥まで続く通路を指しながら
「この先は私達メイドや執事達に割り当てられたお部屋なんですよ」
「えっ、ここから全部……?」 
「はい。全てが全て使用されている訳ではありませんが……私のお部屋もさっきの美玲ちゃんのお部屋もこの先にあるんですよ!」
そして、そんな扉が立ち並ぶ側の反対に並ぶ窓から見える庭に視線を向けると
「こっちのお庭は普段はご主人様や得意な者がお手入れしてるのですが、このお庭は年に数回は庭師の方が手入れに来られるのですよ」
「宮野さんは私よりもこの家に仕える歴が長いのですよ」
 そう聞こえた声に彩音が視線を向けると啓は笑いながら 
「私はこの家に来た時一通りの案内はされたものの、間もなく東京へ赴く事になりましたし」
「そう言えばそうですね~!」
「つまり……?」
「彼女は私の先輩でもある、ということですね」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...