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18.言葉を交わして
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マルガン様は捕まった。彼は野盗などと協力して、私達の馬車を襲ったことなどによって裁かれることになる。
野盗の襲撃によって、私についてきた使用人の何人かが犠牲になった。故にマルガン様には、殺人罪が適用される可能性が高い。
未遂に終わったものの、略奪や誘拐などもしようとしていた。諸々の罪を鑑みるに、彼には死刑が言い渡されそうだ。
もっともその辺りは、取引によっては覆ることがあるかもしれない。
野盗の残党の居場所など、マルガン様は知っていれば、減刑される可能性もある。それでも一生牢屋の中だろうが。
「君の安全は保障されたと考えて良いだろう。君には色々と迷惑をかけてしまった……本当に申し訳なかった」
「……主人に剣を振り下ろさせなかったことに、感謝します。あなたのお陰で、マークス侯爵家は救われました」
「いえ、私はただ必死だっただけで……私の方こそ、色々とありがとうございました」
マークス侯爵夫妻は、私に対して謝罪と感謝を述べてきた。
それに私は、ゆっくりと首を横に振る。二人は私のために色々と尽力してくれた。感謝したいのは私の方であるし、謝罪の言葉なんて必要はない。
「エリシアお義姉様、どうかこれからもお元気で……」
「ミルティア嬢……あなたもお元気で。それから頑張ってください」
私はミルティア嬢とも、言葉を交わした。
これからの彼女の道――マークス侯爵家が歩む道は、厳しいものになるだろう。ただこの人達なら、きっと乗り越えていける。マークス侯爵家の人々は、そうできるだけの強さを持ち合わせているから。
もちろん私にできることがあるというなら、協力を惜しむつもりはない。
マルガン様に思う所はあるが、マークス侯爵家の人達のことは家族と思える。だから助けたいと思うのだ。
「レディオル様、エリシアお義姉様のことをよろしくお願いしますね」
「ええ、私が責任を持ってダンカー子爵家の屋敷まで送り届けます」
ダンカー子爵家に帰るにあたって、私の護衛はレディオル様が担当してくれることになった。
前回のようなことが起こらないように、念のため最強の護衛をマークス侯爵が手配してくれたのだ。
それは私にとっては、大変にありがたいことである。信頼できるレディオル様と一緒なら、何が起こっても大丈夫そうだ。
「……旦那様、失礼致します」
「む?」
私が笑顔を浮かべていると、部屋の戸が叩かれた。使用人が何かを伝えに来たらしい。
それは恐らく、火急の要件なのだろう。この状況で来るということはそういうことだ。まさかマルガン様などに関して、何かあったのだろうか。
「どうかしたのか?」
「そのお客様がお見えです」
「客? 一体誰が……」
「ダンカー子爵家のディオン様です」
「何?」
使用人の言葉に、私は驚くことになった。控えていたケイティアも、目を丸くしている。
しかしよく考えてみれば、あり得ない話という訳でもない。ディオン様は私のことを気遣ってくれている人だ。マルガン様の一件が落ち着いたことで、駆けつけて来てくれたのかもしれない。
野盗の襲撃によって、私についてきた使用人の何人かが犠牲になった。故にマルガン様には、殺人罪が適用される可能性が高い。
未遂に終わったものの、略奪や誘拐などもしようとしていた。諸々の罪を鑑みるに、彼には死刑が言い渡されそうだ。
もっともその辺りは、取引によっては覆ることがあるかもしれない。
野盗の残党の居場所など、マルガン様は知っていれば、減刑される可能性もある。それでも一生牢屋の中だろうが。
「君の安全は保障されたと考えて良いだろう。君には色々と迷惑をかけてしまった……本当に申し訳なかった」
「……主人に剣を振り下ろさせなかったことに、感謝します。あなたのお陰で、マークス侯爵家は救われました」
「いえ、私はただ必死だっただけで……私の方こそ、色々とありがとうございました」
マークス侯爵夫妻は、私に対して謝罪と感謝を述べてきた。
それに私は、ゆっくりと首を横に振る。二人は私のために色々と尽力してくれた。感謝したいのは私の方であるし、謝罪の言葉なんて必要はない。
「エリシアお義姉様、どうかこれからもお元気で……」
「ミルティア嬢……あなたもお元気で。それから頑張ってください」
私はミルティア嬢とも、言葉を交わした。
これからの彼女の道――マークス侯爵家が歩む道は、厳しいものになるだろう。ただこの人達なら、きっと乗り越えていける。マークス侯爵家の人々は、そうできるだけの強さを持ち合わせているから。
もちろん私にできることがあるというなら、協力を惜しむつもりはない。
マルガン様に思う所はあるが、マークス侯爵家の人達のことは家族と思える。だから助けたいと思うのだ。
「レディオル様、エリシアお義姉様のことをよろしくお願いしますね」
「ええ、私が責任を持ってダンカー子爵家の屋敷まで送り届けます」
ダンカー子爵家に帰るにあたって、私の護衛はレディオル様が担当してくれることになった。
前回のようなことが起こらないように、念のため最強の護衛をマークス侯爵が手配してくれたのだ。
それは私にとっては、大変にありがたいことである。信頼できるレディオル様と一緒なら、何が起こっても大丈夫そうだ。
「……旦那様、失礼致します」
「む?」
私が笑顔を浮かべていると、部屋の戸が叩かれた。使用人が何かを伝えに来たらしい。
それは恐らく、火急の要件なのだろう。この状況で来るということはそういうことだ。まさかマルガン様などに関して、何かあったのだろうか。
「どうかしたのか?」
「そのお客様がお見えです」
「客? 一体誰が……」
「ダンカー子爵家のディオン様です」
「何?」
使用人の言葉に、私は驚くことになった。控えていたケイティアも、目を丸くしている。
しかしよく考えてみれば、あり得ない話という訳でもない。ディオン様は私のことを気遣ってくれている人だ。マルガン様の一件が落ち着いたことで、駆けつけて来てくれたのかもしれない。
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