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5.家族への報告
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私はお父様とお母様、それから弟のゴルディオに事態を説明した。
ありのままを伝えたつもりなのだが、三人の反応はどうにも薄い。チャルド様の行動はあまりにも身勝手で不可解なものであり、受け入れられていないのだろう。
とはいえ、三人も私が嘘をついているとは思っていないはずだ。家族とはそれくらいの信頼関係で結ばれていると、私は思っている。
「父上、状況を整理したい所です。つまり今、姉上は件のドルファン伯爵家の嫡子から求婚されている、ということなのですね? それはガルタン男爵家にとって、利益足りえるものなのでしょうか? 相手は高位の貴族です」
「……そう考えることも、できない訳ではないだろうね。しかし、チャルド伯爵令息の行動は貴族としてあまりにも信じられないものだ。そんな彼との婚約を受け入れるなんて、あり得ない選択だろう」
ゴルディオからの質問に、お父様は淡々と答えた。
その回答は、聡明な弟であれば容易に予想できたもののはずだ。恐らく今は、敢えて質問をしたということなのだろう。状況を整理するために、ゴルディオは無知な振りをしているのだ。
「母上はどう思われています?」
「……今は王家からの協力に頼る方が良さそうね。ドルファン伯爵家にしろ、ラナール伯爵家にしろ、家が敵う相手ではないわ。ガルタン男爵家は男爵家の中でも弱い方だもの。まともに争った場合、こちらが取り潰されるだけよ」
ガルタン男爵家は、権力なんてほとんどない弱小貴族である。伯爵家になんて、まず敵わない。普通に争ったら、こちらが一方的に潰されることになるだろう。
それを避けるためにも、王家の助力は必須といえる。先んじてエリクス殿下の協力を取り付けられたのは、幸いだった。そもそもこんなことになったことが、不幸ではあるのだが。
「ケイティア、色々とご苦労だったね。ここから先は、私の領分だ。エリクス殿下と協力して、今回の件を乗り切るとしよう。無論、君に関係することである以上、色々と擦り合わせていく必要はあるけれど、今は少し休みなさい」
「お父様、しかし……」
「ケイティア、顔色が悪いわよ? あなたは平気だと思っているのかもしれないけれど、疲労が溜まっているのでしょう。ここはお父様の指示に従いなさい」
「……わかりました」
お父様とお母様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
ゴルディオも含めて、三人は私のことを心配そうに見つめている。どうやら私は、自分が思っていた以上に疲れているらしい。
ここは素直に従って、休んだ方がいいということだろう。そう思って私は、お父様の執務室を後にするのだった。
ありのままを伝えたつもりなのだが、三人の反応はどうにも薄い。チャルド様の行動はあまりにも身勝手で不可解なものであり、受け入れられていないのだろう。
とはいえ、三人も私が嘘をついているとは思っていないはずだ。家族とはそれくらいの信頼関係で結ばれていると、私は思っている。
「父上、状況を整理したい所です。つまり今、姉上は件のドルファン伯爵家の嫡子から求婚されている、ということなのですね? それはガルタン男爵家にとって、利益足りえるものなのでしょうか? 相手は高位の貴族です」
「……そう考えることも、できない訳ではないだろうね。しかし、チャルド伯爵令息の行動は貴族としてあまりにも信じられないものだ。そんな彼との婚約を受け入れるなんて、あり得ない選択だろう」
ゴルディオからの質問に、お父様は淡々と答えた。
その回答は、聡明な弟であれば容易に予想できたもののはずだ。恐らく今は、敢えて質問をしたということなのだろう。状況を整理するために、ゴルディオは無知な振りをしているのだ。
「母上はどう思われています?」
「……今は王家からの協力に頼る方が良さそうね。ドルファン伯爵家にしろ、ラナール伯爵家にしろ、家が敵う相手ではないわ。ガルタン男爵家は男爵家の中でも弱い方だもの。まともに争った場合、こちらが取り潰されるだけよ」
ガルタン男爵家は、権力なんてほとんどない弱小貴族である。伯爵家になんて、まず敵わない。普通に争ったら、こちらが一方的に潰されることになるだろう。
それを避けるためにも、王家の助力は必須といえる。先んじてエリクス殿下の協力を取り付けられたのは、幸いだった。そもそもこんなことになったことが、不幸ではあるのだが。
「ケイティア、色々とご苦労だったね。ここから先は、私の領分だ。エリクス殿下と協力して、今回の件を乗り切るとしよう。無論、君に関係することである以上、色々と擦り合わせていく必要はあるけれど、今は少し休みなさい」
「お父様、しかし……」
「ケイティア、顔色が悪いわよ? あなたは平気だと思っているのかもしれないけれど、疲労が溜まっているのでしょう。ここはお父様の指示に従いなさい」
「……わかりました」
お父様とお母様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
ゴルディオも含めて、三人は私のことを心配そうに見つめている。どうやら私は、自分が思っていた以上に疲れているらしい。
ここは素直に従って、休んだ方がいいということだろう。そう思って私は、お父様の執務室を後にするのだった。
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