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35.婚約者の妹
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「セリティアさんには申し訳ありませんが、正直やっと決まったのだなという感想しか湧いてきませんね」
バルギード様とともに王城を訪れた私は、彼の妹であるファラリス様と第二王子であるレンディス様と会っていた。
挨拶を交わした後、ファラリス様は少し疲れたような顔をしてそのようなことを言ってきた。やはり、バルギード様の婚約が中々決まらないということに対して、色々と思う所があったようである。
「次期当主であるお兄様の婚約が決まらないというのは、妹としてかなり心配でした。嫁いだとはいえ、私はラーゼル公爵家の人間ですからね」
「……すまなかった」
ファラリス様の言葉に対して、バルギード様は頭を下げながら短くそう呟いた。
それは、とても単純な謝罪である。それに対して、ファラリス様は目を丸めている。
「そういう風に謝られると、まるでこちらが悪いみたいです。顔をあげてください、お兄様……」
「色々と心配をかけてしまったな……」
「まあ、お兄様が心配をかける人であるというのは昔からですからね。もう慣れてきてはいますが、大人になったのですからもう少し落ち着きを持って欲しいものです」
「うぐっ……」
ファラリス様は、かなり容赦がなかった。ただ、遠慮がないというのは仲が良い証拠ではあるだろう。二人のやり取りを見ていると、そう思える。
「落ち着きか、それを言われると僕も少々自信がなくなってしまうな……」
「……確かに、レンディス様も時々はしゃぎますね」
「いやはや、男というものはいつまでも子供なのかもしれないね。情けない限りだよ」
「自覚しているなら、治していただきたいですね」
「それに関しては、本当に申し訳ないと思っているよ」
そこで、レンディス様からの助け舟があった。恐らく、バルギード様のことを不憫に思ったのだろう。
ファラリス様は、夫にも容赦がない人であるようだ。まあそれも、いい関係が築けている証拠といえるだろう。
「はあ、セリティアさん、みっともない所を見せてしまって申し訳ありませんでした」
「あ、いえ……」
「お兄様は、少々気難しい人ですから、色々と苦労するかもしれません。ですが、どうかよろしくお願いします。これでも、いい人ではありますから」
「はい……それは重々承知しています」
「それなら、何よりです」
色々と言ってから、ファラリス様は私にそう頼んできた。
やはり、バルギード様のことが彼女も心配なのだろう。その言葉から、それが理解できた。
バルギード様とともに王城を訪れた私は、彼の妹であるファラリス様と第二王子であるレンディス様と会っていた。
挨拶を交わした後、ファラリス様は少し疲れたような顔をしてそのようなことを言ってきた。やはり、バルギード様の婚約が中々決まらないということに対して、色々と思う所があったようである。
「次期当主であるお兄様の婚約が決まらないというのは、妹としてかなり心配でした。嫁いだとはいえ、私はラーゼル公爵家の人間ですからね」
「……すまなかった」
ファラリス様の言葉に対して、バルギード様は頭を下げながら短くそう呟いた。
それは、とても単純な謝罪である。それに対して、ファラリス様は目を丸めている。
「そういう風に謝られると、まるでこちらが悪いみたいです。顔をあげてください、お兄様……」
「色々と心配をかけてしまったな……」
「まあ、お兄様が心配をかける人であるというのは昔からですからね。もう慣れてきてはいますが、大人になったのですからもう少し落ち着きを持って欲しいものです」
「うぐっ……」
ファラリス様は、かなり容赦がなかった。ただ、遠慮がないというのは仲が良い証拠ではあるだろう。二人のやり取りを見ていると、そう思える。
「落ち着きか、それを言われると僕も少々自信がなくなってしまうな……」
「……確かに、レンディス様も時々はしゃぎますね」
「いやはや、男というものはいつまでも子供なのかもしれないね。情けない限りだよ」
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「それに関しては、本当に申し訳ないと思っているよ」
そこで、レンディス様からの助け舟があった。恐らく、バルギード様のことを不憫に思ったのだろう。
ファラリス様は、夫にも容赦がない人であるようだ。まあそれも、いい関係が築けている証拠といえるだろう。
「はあ、セリティアさん、みっともない所を見せてしまって申し訳ありませんでした」
「あ、いえ……」
「お兄様は、少々気難しい人ですから、色々と苦労するかもしれません。ですが、どうかよろしくお願いします。これでも、いい人ではありますから」
「はい……それは重々承知しています」
「それなら、何よりです」
色々と言ってから、ファラリス様は私にそう頼んできた。
やはり、バルギード様のことが彼女も心配なのだろう。その言葉から、それが理解できた。
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