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4.隣国での扱い
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天蓋付きのベッドに寝転びながら、私は考えていた。何故、このようなことになっているのかということを。
目の前には、とても良い部屋が広がっている。いやもちろん、王太子殿下の嫁となる私の部屋なのだから、それは別におかしいことではないのだが。
問題は、こちらの国での扱いの方だろう。ラフェイン王国に来てからのことを、私は思い出す。
◇◇◇
私は緊張しながら、馬車から下りていく。
目の前には、ラフェイン王国の王城がある。立派な城を見ると、自分がどこにいるのかを嫌でも実感させられる。
そんな王城に見惚れていると、そちらの方向から数人がゆっくりと近づいて来ているのが見えた。身なりからして、その中心にいる者達が高い身分にあることがわかる。
「……おお」
最初に声を出したのは、初老の男性であった。
その人物は恐らく、ラフェイン王国の国王様だ。私はとりあえず、一礼する。跪いた方が良いかとも思ったが、周囲の空気はそのような感じではない。
そもそも、まだ誰も名乗っていない段階でそのようなことをするべきでもないだろう。私は国王様らしき人の言葉を待つことにする。
「アルネリア嬢で、間違いないだろうか?」
「はい。アルネリア・アガートと申します」
「うむ、私はラオーディル・ラフェイン。このラフェイン王国の国王だ」
「お会いできて光栄です」
「楽にしてもらって構わない。あなたは客人だ。何れは家族にもなる。堅苦しい態度は必要ない」
国王様は、人の良さそうな笑みを浮かべていた。
そのことに、私は少し面食らってしまう。それで私は、自分が敵対していた国の重鎮を悪い人だと決めつけていたことに気付いた。
それはなんというか、偏った考え方をしていたということだろう。そこにいる人を想像できていなかったことは、恥じるべき事柄だ。
いやそもそも、相手は関係を良好にしようとしている代の国王様だ。先代ならまだしも、この人に関して悪などと思うことは、大きな間違いだったといえる。
「……父上、俺も自己紹介しても良いでしょうか?」
「うん? ああ、もちろん構わないとも」
私がそんなことを思っていると、国王様の隣にいた男性が声を出した。
彼は前に出て来て、ゆっくりと一礼する。その優雅さや身なりからして、彼こそがこの国の王太子であるラゼルト殿下なのだろう。
「アルネリア嬢、初めまして。俺はラゼルト。この国の王太子だ」
「初めまして、ラゼルト殿下」
「……美しい」
「……え?」
挨拶を交わした後、ラゼルト殿下はゆっくりと言葉を呟いた。
その言葉に、私は思わず声を出してしまった。私の顔を見た彼は、今一体なんと言っただろうか。聞き間違いでなければ、美しいと呟いた気がするのだが。
目の前には、とても良い部屋が広がっている。いやもちろん、王太子殿下の嫁となる私の部屋なのだから、それは別におかしいことではないのだが。
問題は、こちらの国での扱いの方だろう。ラフェイン王国に来てからのことを、私は思い出す。
◇◇◇
私は緊張しながら、馬車から下りていく。
目の前には、ラフェイン王国の王城がある。立派な城を見ると、自分がどこにいるのかを嫌でも実感させられる。
そんな王城に見惚れていると、そちらの方向から数人がゆっくりと近づいて来ているのが見えた。身なりからして、その中心にいる者達が高い身分にあることがわかる。
「……おお」
最初に声を出したのは、初老の男性であった。
その人物は恐らく、ラフェイン王国の国王様だ。私はとりあえず、一礼する。跪いた方が良いかとも思ったが、周囲の空気はそのような感じではない。
そもそも、まだ誰も名乗っていない段階でそのようなことをするべきでもないだろう。私は国王様らしき人の言葉を待つことにする。
「アルネリア嬢で、間違いないだろうか?」
「はい。アルネリア・アガートと申します」
「うむ、私はラオーディル・ラフェイン。このラフェイン王国の国王だ」
「お会いできて光栄です」
「楽にしてもらって構わない。あなたは客人だ。何れは家族にもなる。堅苦しい態度は必要ない」
国王様は、人の良さそうな笑みを浮かべていた。
そのことに、私は少し面食らってしまう。それで私は、自分が敵対していた国の重鎮を悪い人だと決めつけていたことに気付いた。
それはなんというか、偏った考え方をしていたということだろう。そこにいる人を想像できていなかったことは、恥じるべき事柄だ。
いやそもそも、相手は関係を良好にしようとしている代の国王様だ。先代ならまだしも、この人に関して悪などと思うことは、大きな間違いだったといえる。
「……父上、俺も自己紹介しても良いでしょうか?」
「うん? ああ、もちろん構わないとも」
私がそんなことを思っていると、国王様の隣にいた男性が声を出した。
彼は前に出て来て、ゆっくりと一礼する。その優雅さや身なりからして、彼こそがこの国の王太子であるラゼルト殿下なのだろう。
「アルネリア嬢、初めまして。俺はラゼルト。この国の王太子だ」
「初めまして、ラゼルト殿下」
「……美しい」
「……え?」
挨拶を交わした後、ラゼルト殿下はゆっくりと言葉を呟いた。
その言葉に、私は思わず声を出してしまった。私の顔を見た彼は、今一体なんと言っただろうか。聞き間違いでなければ、美しいと呟いた気がするのだが。
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