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4.意外な助っ人
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「はあ……」
パルティ男爵家の屋敷から外に出て来た私は、ゆっくりとため息をついた。
ペルルナ嬢の態度は、はっきりといって良いものではなかった。彼女と良好な姉妹になることは、無理そうな気がする。
ダルギス様との関係も、結局よくわからなかった。疑いが晴れるものもなければ、決定的なものもない。なんとも微妙なものだ。
次はどうするべきだろうか、ダルギス様から話を伺うべきかもしれない。彼の方も同じような反応であるならば、浮気していようともしていまいとも婚約は考え直した方が良いだろう。
「……浮かない顔をされていますね」
「え?」
屋敷の外にある馬車の前で考え事をしていた私は、急に話しかけられて少し固まった。
声のした方向を見てみると、一人の男性がいる。その男性には見覚えがあった。彼はオーバイン侯爵家のイルヴァン様だ。
「イ、イルヴァン様? どうしてこちらに?」
「まあ、そうなりますよね……」
侯爵家の嫡子である彼が、どうしてこんな所にいるのか。私はまったく理解できなかった。
場所からして用があるのはパルティ男爵家だとは思うが、一体どういうことだろうか。まさかペトラ嬢に求婚しに来たという訳でもあるまいし。
「目的はあなたです、レネシア嬢」
「わ、私ですか?」
「ええ、実はネリー嬢から相談を受けましてね。義理の妹の力になってあげて欲しいと……ご存知だとは思いますが、僕達はいとこの関係にあります」
「ああ、ネリーお義姉様が……」
ネリーお義姉様のお母様とイルヴァン様のお母様は、姉妹の関係にある。つまり二人は、いとこなのだ。
その縁もあって、イルヴァン様とは何度か話したことがある。彼は好青年としか言いようがない人で、社交界でも人気なのが頷けるような紳士だ。
「ネリーお義姉様も心配性ですね。何もイルヴァン様に相談しなくても良いのに……」
「いえ、別にお気になさらないでください。こう見えても案外暇なものなのです。最近は特に色々とありましたからね……」
「色々?」
「まだ公表もされていなかったですし、正式に婚約ということでもなかったので表沙汰にはなっていませんが、実は婚約の話が一つ駄目になったのです」
「それはお気の毒に……」
イルヴァン様は、苦笑いを浮かべていた。どうやら彼は彼で、問題があったということらしい。
私達は同年代なので、婚約に関しては色々とある時期だ。彼はそれに関して、一度失敗があったということだろう。
「もう切り替えていますよ。しかしだからこそ、レネシア嬢の力にはなりたいと思っています。ネリー嬢が僕に相談をしたのは偶然だとは思いますが」
「……案外そうでもないのかもしれません。ネリーお義姉様は色々と情報通ですから」
「少し怖いですね……おっと、話がそれてしまいましたね。実の所、僕は極めて重要な情報を掴んでいるのです。それをお伝えするために、こちらまで来ました」
「……え?」
イルヴァン様の言葉に、私は驚くことになった。
どうやら彼は私やラナクト伯爵家よりも先に、何かしらの情報を掴んでいるらしい。
パルティ男爵家の屋敷から外に出て来た私は、ゆっくりとため息をついた。
ペルルナ嬢の態度は、はっきりといって良いものではなかった。彼女と良好な姉妹になることは、無理そうな気がする。
ダルギス様との関係も、結局よくわからなかった。疑いが晴れるものもなければ、決定的なものもない。なんとも微妙なものだ。
次はどうするべきだろうか、ダルギス様から話を伺うべきかもしれない。彼の方も同じような反応であるならば、浮気していようともしていまいとも婚約は考え直した方が良いだろう。
「……浮かない顔をされていますね」
「え?」
屋敷の外にある馬車の前で考え事をしていた私は、急に話しかけられて少し固まった。
声のした方向を見てみると、一人の男性がいる。その男性には見覚えがあった。彼はオーバイン侯爵家のイルヴァン様だ。
「イ、イルヴァン様? どうしてこちらに?」
「まあ、そうなりますよね……」
侯爵家の嫡子である彼が、どうしてこんな所にいるのか。私はまったく理解できなかった。
場所からして用があるのはパルティ男爵家だとは思うが、一体どういうことだろうか。まさかペトラ嬢に求婚しに来たという訳でもあるまいし。
「目的はあなたです、レネシア嬢」
「わ、私ですか?」
「ええ、実はネリー嬢から相談を受けましてね。義理の妹の力になってあげて欲しいと……ご存知だとは思いますが、僕達はいとこの関係にあります」
「ああ、ネリーお義姉様が……」
ネリーお義姉様のお母様とイルヴァン様のお母様は、姉妹の関係にある。つまり二人は、いとこなのだ。
その縁もあって、イルヴァン様とは何度か話したことがある。彼は好青年としか言いようがない人で、社交界でも人気なのが頷けるような紳士だ。
「ネリーお義姉様も心配性ですね。何もイルヴァン様に相談しなくても良いのに……」
「いえ、別にお気になさらないでください。こう見えても案外暇なものなのです。最近は特に色々とありましたからね……」
「色々?」
「まだ公表もされていなかったですし、正式に婚約ということでもなかったので表沙汰にはなっていませんが、実は婚約の話が一つ駄目になったのです」
「それはお気の毒に……」
イルヴァン様は、苦笑いを浮かべていた。どうやら彼は彼で、問題があったということらしい。
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「もう切り替えていますよ。しかしだからこそ、レネシア嬢の力にはなりたいと思っています。ネリー嬢が僕に相談をしたのは偶然だとは思いますが」
「……案外そうでもないのかもしれません。ネリーお義姉様は色々と情報通ですから」
「少し怖いですね……おっと、話がそれてしまいましたね。実の所、僕は極めて重要な情報を掴んでいるのです。それをお伝えするために、こちらまで来ました」
「……え?」
イルヴァン様の言葉に、私は驚くことになった。
どうやら彼は私やラナクト伯爵家よりも先に、何かしらの情報を掴んでいるらしい。
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