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27.王からの許可
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「お前がそうしたいと思っているなら、そうすれば良い」
玉座に座る国王様は、なんとも端的に言葉を発していた。
それは私とクロード殿下の婚約に対する言葉だ。それを国王様に認めてもらうこと、それが私達の目下の課題だったはずなのだが。
「父上、随分と軽いですね……」
「そう思うか?」
「思いますとも……てっきり反対されるものとばかり、思っていましたが」
「お前が次期レゼリオン伯爵となることに、反対する理由は特にない。もちろん、新たに爵位を与えることもあるかもしれないが……ラナシア嬢が相手というのも安心できるものだな。彼女は王城でも評判だ」
国王様は、私の方を見て笑顔を浮かべていた。
しかし、私が王城で評判とはどういうことだろうか。口振りからして、悪い評判という訳ではなさそうだが、少々怖い所である。
「何のことだかわからないというような顔をしているな。しかし、君がソーナ嬢の一件に関して尽力したと私は聞いているぞ?」
「ソーナ嬢の一件……ああ、それはそうですが」
「特にセレーラ嬢などが、君のことを高く評価している。君が王城に勤めていたのはそれ程長い期間ではないが、その中でもこれ程の成果を出したことは私も評価に値すると思っている」
国王様は、私のことを高く評価しているようだった。
それについては、とてもありがたい。ただ私は、ソーナ嬢の一件についてそこまで何もしていないので、過大評価な気もしてしまう。セレーラ嬢やあの二人が、大袈裟に喧伝したということなのかもしれない。
「まあ、色々と言われることはあるかもしれないが、その辺りは私に任せておけ」
「それは頼もしい限りですが、本当に良いのですか?」
「その点において、お前が気にするべきことはない」
国王様は、クロード殿下に対して突き放すように言葉を発した。
それは本当に、婚約のことは自分に任せて欲しいということだろう。もしかしたら何か、考えなどがあるのかもしれない。
「ラナシア嬢、クロードのことをどうかよろしく頼む。こいつはなんとも生真面目で、意外にも繊細な男だ。その辺りについて、色々と気を遣ってもらえるとありがたい」
「は、はい。任せてください」
国王様は、私の返答に満足そうに頷いていた。
それは統治者としての表情ではなく、父親としての表情だ。そんな国王様の期待を裏切る訳にはいかない。クロード殿下のことをしっかりと支えていくとしよう。
ともあれ、私とクロード殿下との婚約が決まったことは喜ぶべきことだ。国王様との話が無事に終わって、私は安心するのだった。
玉座に座る国王様は、なんとも端的に言葉を発していた。
それは私とクロード殿下の婚約に対する言葉だ。それを国王様に認めてもらうこと、それが私達の目下の課題だったはずなのだが。
「父上、随分と軽いですね……」
「そう思うか?」
「思いますとも……てっきり反対されるものとばかり、思っていましたが」
「お前が次期レゼリオン伯爵となることに、反対する理由は特にない。もちろん、新たに爵位を与えることもあるかもしれないが……ラナシア嬢が相手というのも安心できるものだな。彼女は王城でも評判だ」
国王様は、私の方を見て笑顔を浮かべていた。
しかし、私が王城で評判とはどういうことだろうか。口振りからして、悪い評判という訳ではなさそうだが、少々怖い所である。
「何のことだかわからないというような顔をしているな。しかし、君がソーナ嬢の一件に関して尽力したと私は聞いているぞ?」
「ソーナ嬢の一件……ああ、それはそうですが」
「特にセレーラ嬢などが、君のことを高く評価している。君が王城に勤めていたのはそれ程長い期間ではないが、その中でもこれ程の成果を出したことは私も評価に値すると思っている」
国王様は、私のことを高く評価しているようだった。
それについては、とてもありがたい。ただ私は、ソーナ嬢の一件についてそこまで何もしていないので、過大評価な気もしてしまう。セレーラ嬢やあの二人が、大袈裟に喧伝したということなのかもしれない。
「まあ、色々と言われることはあるかもしれないが、その辺りは私に任せておけ」
「それは頼もしい限りですが、本当に良いのですか?」
「その点において、お前が気にするべきことはない」
国王様は、クロード殿下に対して突き放すように言葉を発した。
それは本当に、婚約のことは自分に任せて欲しいということだろう。もしかしたら何か、考えなどがあるのかもしれない。
「ラナシア嬢、クロードのことをどうかよろしく頼む。こいつはなんとも生真面目で、意外にも繊細な男だ。その辺りについて、色々と気を遣ってもらえるとありがたい」
「は、はい。任せてください」
国王様は、私の返答に満足そうに頷いていた。
それは統治者としての表情ではなく、父親としての表情だ。そんな国王様の期待を裏切る訳にはいかない。クロード殿下のことをしっかりと支えていくとしよう。
ともあれ、私とクロード殿下との婚約が決まったことは喜ぶべきことだ。国王様との話が無事に終わって、私は安心するのだった。
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