教師失格

ひとちゃん

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新学期

疑いの夜

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「ただいまー」
「真綾、おかえり」

家に着いたのは10時過ぎ。
凌河はいつも通り、玄関でハグ。

「……?」

凌河は黙り込んだ。
どうしたんだろう、何かがおかしい。

「なんか、こんな時期なのに…金木犀の匂いがする」
「………」

す、鋭い。
そりゃ渡辺先生とハグしたから…匂いが残るのも仕方ないのかな。

とにかく言い訳を考えなきゃ。

「今日、友達と車でディズニーランド行くって言ってたよね。友達の車、金木犀の消臭剤でも置いてある?」

凌河はそう言った。
…ふぅ、助かった。

「うん。友達、金木犀が好きで…」
「そっか、とりあえずお風呂入っておいで」

凌河は少しだけ不審そうな顔をしていた。


…同棲。
私は同棲している。
今日、私はディズニーランドの帰りにふと「同棲なんかしなきゃよかった」と思ってしまった。
最低な彼女だ、本当に。

…薄れていく、凌河への感情。

私、どうして…どうして。
かといって、どうやって別れを切り出す?
[好きな人が出来た]
それだけ?
別れを切り出す…難しいことだ。

「…どうしたの?」
「う、ううん!なんでもないの。お風呂入ってくるね」
「…わかった」

私はお風呂へ向かった。




私がお風呂に入っているその間…凌河が何をしたのか、わからず。
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