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「こっちが近道なの」
そんな少女の言葉に従ったことを、青空は激しく後悔していた。
青空と少女は、山の中を歩いていた。整備された山道ではなく、木々や雑草の間を縫うように進んでいた。
木々の天蓋で日光が遮られているせいか、山の空気は町中より低かった。しかし、町育ちの青空にとって、ここは過酷な環境だった。
ここ二、三日のあいだに雨が降ったのか、地面は所々ぬかるんでいた。木々の枝葉で日差しは柔らかくなっているが、湿気のせいか汗が止まらなかった。
それ以上に青空を不快にさせているのは、ヤブ蚊や羽虫だった。油断していると細かい羽虫の群れに突っ込んだり、ヤブ蚊に血を吸われたりする。
顔を顰めて寄って来る蚊を手で払った直後、顔に蜘蛛の巣が引っかかった。
「うわっ!!」
青空が両手を振りながら怯えた顔で後ずさると、少女は鈴の音のような声で、からからと笑った。
「そんなのが怖いの? 弱虫なんだ」
少女に笑われ、青空は少しだけムッとした。
「蜘蛛なんか、ぜんぜん怖くないよ。ただ……気持ち悪いだけ。普段は蜘蛛の巣なんて、あまり見ないから」
「ふぅん」
目を細めた少女は、少しだけ視線を上へと向けた。
「それじゃあ、それも平気なんだよね」
「それって――?」
少女の視線の先を目で追った先では、青空の手の平大もある蜘蛛が、巣の上でごそごそと脚を動かしていた。
不気味な姿に、青空の背筋がゾワゾワと寒気だった。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
半泣きで尻餅をつく青空を見て、少女はまた笑った。
「やっぱり怖いんじゃない」
(くそ……やっぱり来るんじゃなかった)
顔を真っ赤にしながら立ち上がった青空は、尻を叩いて土を落とした。汗の滲んだ手に土がこびりつく感触に嫌悪感を抱きながら、大きく息を吐いた。
山に入ってから、もうずいぶんと経っていた。スマートフォンの時計を見れば、もう四時近い。
不安そうに周囲を見回した青空は、少女に訊ねた。
「ねえ。まだなの?」
「んー……もう少し、かな? あ、もしかして疲れちゃった?」
「そんなこと、ないけど」
青空は強がったが、本音ではかなり疲れてたし、膝や足首も痛くなってきていた。
全身が汗だくで、水筒のお茶を半分以上飲んでしまった青空とは対象的に、少女は疲れた顔どころか、汗一つかいていない。木の根や雑草の中を進む足取りも軽く、へとへとになっていた青空は、何度も置いて行かれそうになっていた。
(女の子に追いつけないなんて……)
わずかに残ったプライドが、少女に弱音を吐くのを躊躇わせた。
(この子……きっと、クーラーとかない生活してるから、暑いのが平気なんだ。それに山育ちだから、スニーカーじゃなくても山歩きが早いんだ)
少女が自分よりも元気である理由を勝手に結論づけると、青空は水筒のお茶を一口だけ飲んだ。
「行くなら、早く行こうよ。時間も心配だし」
「んー。まあ、そんなに急いでも疲れちゃうよ? のんびり話でもしながら――あ、そうだ。色々と本土の話を聞かせてよ」
「話って言われても……」
ただでさえ、通っている小学校でも、青空は女子と喋ることが滅多にないのだ。見知らぬ少女と喋ることなんて、なにも思いつかなかった。
(スマホのゲームの話なんか、興味ないだろうし)
なんの話をしようか青空が迷っていると、少女は元気よく手を挙げた。
「それじゃあ、質問! 君の名前は? 何処に住んでるの?」
「……武田青空。青い空と書いて、あおぞら。住んでるのは、A県N市だよ」
青空が答えると、少女は微笑みながら質問を続けた。
「この島には、旅行に来たの?」
「ばあちゃんの墓参り……だよ。だから、明日には帰っちゃうんだ」
「へぇ……そうなんだ。ねぇ、おばあちゃんのこと好き?」
少女の問いに、青空は苦虫を数千匹ほど噛みつぶしたような、渋い顔をした。
「……嫌い」
「あ、あらぁ……」
気まずそうに視線を彷徨わせてから、少女は青空に訊ねた。
「え~と、理由を聞いてもいいかな?」
「ばあちゃんさ……僕が産まれてすぐに死んじゃったから、思い出とかないんだよね。それなのに毎年毎年、こんな島まで墓参りに来なきゃいけないし」
「なんで? ここって、一応は観光地なんだし……ついでに遊んでいけばいいじゃない」
「……もう、色々と行き尽くしちゃってるし。それに船の時間があるから、二日間で数時間しか余裕がないんだって。だから大したことできないし……もう退屈なだけ。お店だって、五時とかに閉まっちゃうから、お菓子とか買いに行くの大変だし。こんなところに来るくらいなら、プラネタリウムに行きたかったなぁ」
「プラ……なに?」
「プラネタリウムだよ。知らないの? 星を映し出す場所だよ。科学館とかにあるけど……そっか、この島にはないよね」
ようやく少女より優位なものを見つけて、青空は少し自慢げな口調になっていた。その根幹にあるのは、都市部で暮らす者が持つ、ある種の優越感だ。
しかし、少女は羨ましがるでもなく、冷ややかな目を青空に向けた。
「そのプラなんとかって、君のもの?」
「……え? そんなわけないじゃん」
なんでそんなことを――と怪訝に思った青空に、少女は溜息を吐いた。
「なんだ。じゃあ、プラなんとかが、たまたま君の近くにあるってだけじゃない。まったく……本土の人って、そういう話するの好きだよね。自分のものでもないのに、なんで自慢するの?」
「え……自慢したつもりはないよ?」
そう答えた青空自身、これが誤魔化しだと理解していた。気まずい空気が流れるなか、青空が罪悪感に苛まれたことに気づいたのか、少女は苦笑いを浮かべた。
「ああ、ごめんね。そんなに気にしてたわけじゃないの。ちょっと――その、意地悪を言ってみたかっただけ」
「うん……こっちもごめんね。自慢するつもりじゃなかったんだ」
謝ってから、青空は気まずさを誤魔化すように、早口に喋り始めた。
「えっと、僕は星とか月とか――宇宙のことが好きなんだ。夏休みにはイベントも多いから、地元の科学館に行きたいんだけど……墓参りのほうが大事だって。うちは共働きだから、あまり遊びに連れて行ってもらえなくて」
「そうなんだ。でもそれって、おばあちゃんの好き嫌いとは関係ないと思うけど」
少女の指摘に、青空は我に返ったように渋い顔をした。先ほどまでの饒舌さは鳴りを潜め、ぎこちない口調で青空は答えた。
「うん。一番の理由は、僕に〝青空〟なんて名前を付けたこと」
不機嫌そうに告げた青空の返答が予想外だったのか、少女から笑みが消えた。無表情に立ち尽くしたあと、追い抜いた青空の背中を見て、慌てて追いかけた。
そんな少女へ視線を向けようとしないまま、青空は言葉を続けた。
「青空なんて、キラキラネームっていうヤツだしさ。そのせいで学校じゃ、よくからかわれるし。僕、この名前が嫌いなんだ」
「あ、あたしは、いいと思うけどな……青空って名前。なんかその……ほら、綺麗な名前だと……思うし?」
「……本当に、そう思ってる?」
咎めるような青空の視線に、少女は「す、少しは……ね」と、自信なさげだ。
視線を前に戻した青空は、今まで溜まっていた想いを吐き出すように言葉を続けた。
「もっと……普通の名前が良かったなぁ。授業中、名前で冷やかされると、クラスのみんなだけじゃなく、先生も一緒に笑うんだ。それに夏休みの前に……三人組のいじめっ子が、僕に青空を描くなよ、とか言ってきてね」
青空は立ち止まると、青色のない絵の具のセットを開けて見せた。
「……没収とか言って青の絵の具を持って行っちゃった」
「あちゃあ……そこまでやられてたのね。いじめっ子というか、完全に強盗とか追いはぎの部類じゃない」
頭上を見上げながら、バツが悪そうに少女はこめかみを押さえた。
それからは次の質問もないまま、二人は黙々と山を登り続けた。前方から海の臭いのする空気が流れてくると、少女は青空へと振り返った。
「えっとね。もうすぐ着くと思うから。けど……青色ないんだよね。そうなると……ちょっと失敗しちゃったかも」
少女は深い溜息を吐いてから、救いを求めるように頭上を見上げた。
「こっちが近道なの」
そんな少女の言葉に従ったことを、青空は激しく後悔していた。
青空と少女は、山の中を歩いていた。整備された山道ではなく、木々や雑草の間を縫うように進んでいた。
木々の天蓋で日光が遮られているせいか、山の空気は町中より低かった。しかし、町育ちの青空にとって、ここは過酷な環境だった。
ここ二、三日のあいだに雨が降ったのか、地面は所々ぬかるんでいた。木々の枝葉で日差しは柔らかくなっているが、湿気のせいか汗が止まらなかった。
それ以上に青空を不快にさせているのは、ヤブ蚊や羽虫だった。油断していると細かい羽虫の群れに突っ込んだり、ヤブ蚊に血を吸われたりする。
顔を顰めて寄って来る蚊を手で払った直後、顔に蜘蛛の巣が引っかかった。
「うわっ!!」
青空が両手を振りながら怯えた顔で後ずさると、少女は鈴の音のような声で、からからと笑った。
「そんなのが怖いの? 弱虫なんだ」
少女に笑われ、青空は少しだけムッとした。
「蜘蛛なんか、ぜんぜん怖くないよ。ただ……気持ち悪いだけ。普段は蜘蛛の巣なんて、あまり見ないから」
「ふぅん」
目を細めた少女は、少しだけ視線を上へと向けた。
「それじゃあ、それも平気なんだよね」
「それって――?」
少女の視線の先を目で追った先では、青空の手の平大もある蜘蛛が、巣の上でごそごそと脚を動かしていた。
不気味な姿に、青空の背筋がゾワゾワと寒気だった。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
半泣きで尻餅をつく青空を見て、少女はまた笑った。
「やっぱり怖いんじゃない」
(くそ……やっぱり来るんじゃなかった)
顔を真っ赤にしながら立ち上がった青空は、尻を叩いて土を落とした。汗の滲んだ手に土がこびりつく感触に嫌悪感を抱きながら、大きく息を吐いた。
山に入ってから、もうずいぶんと経っていた。スマートフォンの時計を見れば、もう四時近い。
不安そうに周囲を見回した青空は、少女に訊ねた。
「ねえ。まだなの?」
「んー……もう少し、かな? あ、もしかして疲れちゃった?」
「そんなこと、ないけど」
青空は強がったが、本音ではかなり疲れてたし、膝や足首も痛くなってきていた。
全身が汗だくで、水筒のお茶を半分以上飲んでしまった青空とは対象的に、少女は疲れた顔どころか、汗一つかいていない。木の根や雑草の中を進む足取りも軽く、へとへとになっていた青空は、何度も置いて行かれそうになっていた。
(女の子に追いつけないなんて……)
わずかに残ったプライドが、少女に弱音を吐くのを躊躇わせた。
(この子……きっと、クーラーとかない生活してるから、暑いのが平気なんだ。それに山育ちだから、スニーカーじゃなくても山歩きが早いんだ)
少女が自分よりも元気である理由を勝手に結論づけると、青空は水筒のお茶を一口だけ飲んだ。
「行くなら、早く行こうよ。時間も心配だし」
「んー。まあ、そんなに急いでも疲れちゃうよ? のんびり話でもしながら――あ、そうだ。色々と本土の話を聞かせてよ」
「話って言われても……」
ただでさえ、通っている小学校でも、青空は女子と喋ることが滅多にないのだ。見知らぬ少女と喋ることなんて、なにも思いつかなかった。
(スマホのゲームの話なんか、興味ないだろうし)
なんの話をしようか青空が迷っていると、少女は元気よく手を挙げた。
「それじゃあ、質問! 君の名前は? 何処に住んでるの?」
「……武田青空。青い空と書いて、あおぞら。住んでるのは、A県N市だよ」
青空が答えると、少女は微笑みながら質問を続けた。
「この島には、旅行に来たの?」
「ばあちゃんの墓参り……だよ。だから、明日には帰っちゃうんだ」
「へぇ……そうなんだ。ねぇ、おばあちゃんのこと好き?」
少女の問いに、青空は苦虫を数千匹ほど噛みつぶしたような、渋い顔をした。
「……嫌い」
「あ、あらぁ……」
気まずそうに視線を彷徨わせてから、少女は青空に訊ねた。
「え~と、理由を聞いてもいいかな?」
「ばあちゃんさ……僕が産まれてすぐに死んじゃったから、思い出とかないんだよね。それなのに毎年毎年、こんな島まで墓参りに来なきゃいけないし」
「なんで? ここって、一応は観光地なんだし……ついでに遊んでいけばいいじゃない」
「……もう、色々と行き尽くしちゃってるし。それに船の時間があるから、二日間で数時間しか余裕がないんだって。だから大したことできないし……もう退屈なだけ。お店だって、五時とかに閉まっちゃうから、お菓子とか買いに行くの大変だし。こんなところに来るくらいなら、プラネタリウムに行きたかったなぁ」
「プラ……なに?」
「プラネタリウムだよ。知らないの? 星を映し出す場所だよ。科学館とかにあるけど……そっか、この島にはないよね」
ようやく少女より優位なものを見つけて、青空は少し自慢げな口調になっていた。その根幹にあるのは、都市部で暮らす者が持つ、ある種の優越感だ。
しかし、少女は羨ましがるでもなく、冷ややかな目を青空に向けた。
「そのプラなんとかって、君のもの?」
「……え? そんなわけないじゃん」
なんでそんなことを――と怪訝に思った青空に、少女は溜息を吐いた。
「なんだ。じゃあ、プラなんとかが、たまたま君の近くにあるってだけじゃない。まったく……本土の人って、そういう話するの好きだよね。自分のものでもないのに、なんで自慢するの?」
「え……自慢したつもりはないよ?」
そう答えた青空自身、これが誤魔化しだと理解していた。気まずい空気が流れるなか、青空が罪悪感に苛まれたことに気づいたのか、少女は苦笑いを浮かべた。
「ああ、ごめんね。そんなに気にしてたわけじゃないの。ちょっと――その、意地悪を言ってみたかっただけ」
「うん……こっちもごめんね。自慢するつもりじゃなかったんだ」
謝ってから、青空は気まずさを誤魔化すように、早口に喋り始めた。
「えっと、僕は星とか月とか――宇宙のことが好きなんだ。夏休みにはイベントも多いから、地元の科学館に行きたいんだけど……墓参りのほうが大事だって。うちは共働きだから、あまり遊びに連れて行ってもらえなくて」
「そうなんだ。でもそれって、おばあちゃんの好き嫌いとは関係ないと思うけど」
少女の指摘に、青空は我に返ったように渋い顔をした。先ほどまでの饒舌さは鳴りを潜め、ぎこちない口調で青空は答えた。
「うん。一番の理由は、僕に〝青空〟なんて名前を付けたこと」
不機嫌そうに告げた青空の返答が予想外だったのか、少女から笑みが消えた。無表情に立ち尽くしたあと、追い抜いた青空の背中を見て、慌てて追いかけた。
そんな少女へ視線を向けようとしないまま、青空は言葉を続けた。
「青空なんて、キラキラネームっていうヤツだしさ。そのせいで学校じゃ、よくからかわれるし。僕、この名前が嫌いなんだ」
「あ、あたしは、いいと思うけどな……青空って名前。なんかその……ほら、綺麗な名前だと……思うし?」
「……本当に、そう思ってる?」
咎めるような青空の視線に、少女は「す、少しは……ね」と、自信なさげだ。
視線を前に戻した青空は、今まで溜まっていた想いを吐き出すように言葉を続けた。
「もっと……普通の名前が良かったなぁ。授業中、名前で冷やかされると、クラスのみんなだけじゃなく、先生も一緒に笑うんだ。それに夏休みの前に……三人組のいじめっ子が、僕に青空を描くなよ、とか言ってきてね」
青空は立ち止まると、青色のない絵の具のセットを開けて見せた。
「……没収とか言って青の絵の具を持って行っちゃった」
「あちゃあ……そこまでやられてたのね。いじめっ子というか、完全に強盗とか追いはぎの部類じゃない」
頭上を見上げながら、バツが悪そうに少女はこめかみを押さえた。
それからは次の質問もないまま、二人は黙々と山を登り続けた。前方から海の臭いのする空気が流れてくると、少女は青空へと振り返った。
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