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第二章
密偵ポコ
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ポコを乗せた船は、速度を増し窓の外は光が流れて行く。
ー ジン 聞こえる?ー
ー フウリン 聞こえる?ー
やばい!逃げ出さなきゃ!
しかし、その時は既に『リンク』も使える状態ではなかった。
「うわーん 恐いよ~」
ポコが泣き止んでも、船は飛び続けた。
半日程度飛んで船はどこか知らない所に到着した。
「やばい!このままじゃ見つかっちゃう。」
ボン
ポコはダニに変身した。
「AK135が戻りました。」
「整列してお迎えするのだ、又新たな星を征服して来られたんだ!」
そのまま、しばらく沈黙が続いた
「なぜAK135は出て来ないんだ!
おいFB350見てこい」
FB350は宇宙船の中を覗き
「大変です、誰も乗ってません」
そう言うとドアを開けた。
ダニになったポコは、FB350の髪の毛の中に潜り込んだ。
「モニターをチェックしろ!直ぐにだ!」
モニターには、AK135が到着した所からマオに倒され、そして私が乗り込んで、泣いて、到着して変身する所まで映し出された。
唯一の救いは、ダニが小さすぎて、煙のように消えたと思われているようだ。
ー ポコ! ポコ! 聞こえるか ー
ー あっ ジン! 聞こえるわ。ー
ー 大丈夫か?ー
ー うん、今ソーレン星人の基地に居るんだ。
私はダニに変身してまだ見つかってないわ。
何か鏡みたいなのがあって、あいつがマオに倒される所も、みんなの顔も、私が船に乗り込んだ所も全部そこに映ってたの。
きっと又仇をとりに、おそってくるに違いないわ。ー
ー 分かった、もういいよ、ポコ 帰って来るんだ。ー
ー ジン 私もう少し調べたいからここにいるわ。大丈夫心配しないで ー
ー バカ!心配に決まってるじゃないか!すぐに帰るんだ!ー
ー お願い、ワガママだって分かってる。でもね、あんなのが何人もいるんだよ。何か弱点とか見つけないと勝てないよ ー
ー ジン許してあげたら。
危険かも知れないけど、ポコはみんなの役に立ちたいのよ。
私なら、そうしたい ー
ー マオはポコが心配じゃないのか?ー
ー ジン止めて!ポコを心配していない人はここにはいないわ ー
ジンはそれ以上なにも話さなかった。
ー ごめんねジン 大好きよ ー
その時FB350が頭を掻きむしって、ポコは弾き飛ばされた。
ふぅ~ 危ない危ない
叫ぶところだった。
ポコは基地の中の数カ所と宇宙船にマーカーを着けてまわった。
最初は宇宙船を壊してしまおうかと考えたが、いづれ修理されるか新造されるだろう。
何とか弱点を見つけないと。
ポコは彼らを観察した。
彼らはお互いを二文字と3桁の数字で呼んでいる。
多分最初の二文字は多分ランクだ、町に来た奴はAKだった。
Aが一番上位なら彼はトップ10に入るだろう。
もしその上がいるとしたらSランクかな。
Aランクの彼が倒されたんだから、仇をとりに攻めて来るなら恐らくそれなりの戦力を揃えるはずだ。
それまでが、時間の猶予だ。
彼らは、私たちのような魔力は持ってない。その代わりに、ライフポイントつまり生命エネルギーを使って、空を飛んだりビームを撃ち出しているようだ。
かれらが食事をしている所を見たことがない。
睡眠は、ベッドではなくて、筒状の箱に入って寝ている。
かれらは、その箱に入るのに「寝る」とは言わず、「ジュウデン」とか言っている。
かれらはよく「マザーのために」って口にする。
「おはよう」とか「こんにちは」の代わりに使っているみたいだ。
基地の中心にマザールームって言う場所が有るらしいので、ポコは調べに行くことにした。
BB069と言う胸の大きな女性の髪に紛れ込んで、簡単に侵入出来た。
そこには、大きな箱物があって、あちこちランプが点滅したり、ボタンやレバーがある。
部屋の中は、その箱からの熱気で少し暑い。
私は体の小ささを利用して、箱の中にも入って行った。
中は紐みたいな物がいっぱい詰まってて、外よりももっと暑い。
風車みたいのが、ブンブン回っていて、外に熱気を送り出している。
風車のそばでマーカーをつけたら、バチバチって火花が出てビックリして逃げた。
振り返って見ると、風車が止まっていた。
ポコは、「し~らないっ」というと、ジンの魔力を探した。
ー ジン!あなたのポコよ。これから帰るから、魔力抑えないで上げて ー
ジンの魔力が上がるのを感じて、ポコは『リンク』でジンの元に戻った。
ジンの家には、みんなが来ていて、ポコの帰りをを待っていた。
ポコが見てきたことを一通り話し終えると。フウリンが口を開いた。
「マザーはマザーコンピューターね人工知能をもった。
それでソーレン星人はロボットかサイボーグね」
「・・・」
みんながポカンとした顔でフウリンを見ている。
「ああ、ゴメンね。ちょっと私の前世の記憶で話をしちゃったわ。
ソーレン星人は、人間のようだけど、ゴーレムに近いもので、魔力ではなくて、電気、う~ん雷みたいなパワーで動いてるってことかな。
マザーって箱も電気で動いてて、それが色んな司令や戦士の管理とか、人ではないけど王様なのね。」
「フウリン 私の見てきたのは役に立ちそうなの?」
「そりゃもう凄く役立つわよ。ご苦労さま。
後は発電設備の場所さえわかれば、こっちから攻め落とすことも可能よ。」
「フウリン 私もう一度発電設備って言うの探しに行きます」
「ポコ、それはもういいわ。総攻撃しましょう。
敵は自分たちの強さを過信してるはずよ。
まさか攻撃の準備をしてるときに攻められるとは考えてないと思うわ。
ポコの話だと、マザーの部屋は、外からの侵入者には厳重でも中に入ってしまえば警備は薄いわよね。
『リンク』でいってマザーを潰しましょう。
ポコ 敵基地の図面を書ける?作戦を練りましょう。」
ー ジン 聞こえる?ー
ー フウリン 聞こえる?ー
やばい!逃げ出さなきゃ!
しかし、その時は既に『リンク』も使える状態ではなかった。
「うわーん 恐いよ~」
ポコが泣き止んでも、船は飛び続けた。
半日程度飛んで船はどこか知らない所に到着した。
「やばい!このままじゃ見つかっちゃう。」
ボン
ポコはダニに変身した。
「AK135が戻りました。」
「整列してお迎えするのだ、又新たな星を征服して来られたんだ!」
そのまま、しばらく沈黙が続いた
「なぜAK135は出て来ないんだ!
おいFB350見てこい」
FB350は宇宙船の中を覗き
「大変です、誰も乗ってません」
そう言うとドアを開けた。
ダニになったポコは、FB350の髪の毛の中に潜り込んだ。
「モニターをチェックしろ!直ぐにだ!」
モニターには、AK135が到着した所からマオに倒され、そして私が乗り込んで、泣いて、到着して変身する所まで映し出された。
唯一の救いは、ダニが小さすぎて、煙のように消えたと思われているようだ。
ー ポコ! ポコ! 聞こえるか ー
ー あっ ジン! 聞こえるわ。ー
ー 大丈夫か?ー
ー うん、今ソーレン星人の基地に居るんだ。
私はダニに変身してまだ見つかってないわ。
何か鏡みたいなのがあって、あいつがマオに倒される所も、みんなの顔も、私が船に乗り込んだ所も全部そこに映ってたの。
きっと又仇をとりに、おそってくるに違いないわ。ー
ー 分かった、もういいよ、ポコ 帰って来るんだ。ー
ー ジン 私もう少し調べたいからここにいるわ。大丈夫心配しないで ー
ー バカ!心配に決まってるじゃないか!すぐに帰るんだ!ー
ー お願い、ワガママだって分かってる。でもね、あんなのが何人もいるんだよ。何か弱点とか見つけないと勝てないよ ー
ー ジン許してあげたら。
危険かも知れないけど、ポコはみんなの役に立ちたいのよ。
私なら、そうしたい ー
ー マオはポコが心配じゃないのか?ー
ー ジン止めて!ポコを心配していない人はここにはいないわ ー
ジンはそれ以上なにも話さなかった。
ー ごめんねジン 大好きよ ー
その時FB350が頭を掻きむしって、ポコは弾き飛ばされた。
ふぅ~ 危ない危ない
叫ぶところだった。
ポコは基地の中の数カ所と宇宙船にマーカーを着けてまわった。
最初は宇宙船を壊してしまおうかと考えたが、いづれ修理されるか新造されるだろう。
何とか弱点を見つけないと。
ポコは彼らを観察した。
彼らはお互いを二文字と3桁の数字で呼んでいる。
多分最初の二文字は多分ランクだ、町に来た奴はAKだった。
Aが一番上位なら彼はトップ10に入るだろう。
もしその上がいるとしたらSランクかな。
Aランクの彼が倒されたんだから、仇をとりに攻めて来るなら恐らくそれなりの戦力を揃えるはずだ。
それまでが、時間の猶予だ。
彼らは、私たちのような魔力は持ってない。その代わりに、ライフポイントつまり生命エネルギーを使って、空を飛んだりビームを撃ち出しているようだ。
かれらが食事をしている所を見たことがない。
睡眠は、ベッドではなくて、筒状の箱に入って寝ている。
かれらは、その箱に入るのに「寝る」とは言わず、「ジュウデン」とか言っている。
かれらはよく「マザーのために」って口にする。
「おはよう」とか「こんにちは」の代わりに使っているみたいだ。
基地の中心にマザールームって言う場所が有るらしいので、ポコは調べに行くことにした。
BB069と言う胸の大きな女性の髪に紛れ込んで、簡単に侵入出来た。
そこには、大きな箱物があって、あちこちランプが点滅したり、ボタンやレバーがある。
部屋の中は、その箱からの熱気で少し暑い。
私は体の小ささを利用して、箱の中にも入って行った。
中は紐みたいな物がいっぱい詰まってて、外よりももっと暑い。
風車みたいのが、ブンブン回っていて、外に熱気を送り出している。
風車のそばでマーカーをつけたら、バチバチって火花が出てビックリして逃げた。
振り返って見ると、風車が止まっていた。
ポコは、「し~らないっ」というと、ジンの魔力を探した。
ー ジン!あなたのポコよ。これから帰るから、魔力抑えないで上げて ー
ジンの魔力が上がるのを感じて、ポコは『リンク』でジンの元に戻った。
ジンの家には、みんなが来ていて、ポコの帰りをを待っていた。
ポコが見てきたことを一通り話し終えると。フウリンが口を開いた。
「マザーはマザーコンピューターね人工知能をもった。
それでソーレン星人はロボットかサイボーグね」
「・・・」
みんながポカンとした顔でフウリンを見ている。
「ああ、ゴメンね。ちょっと私の前世の記憶で話をしちゃったわ。
ソーレン星人は、人間のようだけど、ゴーレムに近いもので、魔力ではなくて、電気、う~ん雷みたいなパワーで動いてるってことかな。
マザーって箱も電気で動いてて、それが色んな司令や戦士の管理とか、人ではないけど王様なのね。」
「フウリン 私の見てきたのは役に立ちそうなの?」
「そりゃもう凄く役立つわよ。ご苦労さま。
後は発電設備の場所さえわかれば、こっちから攻め落とすことも可能よ。」
「フウリン 私もう一度発電設備って言うの探しに行きます」
「ポコ、それはもういいわ。総攻撃しましょう。
敵は自分たちの強さを過信してるはずよ。
まさか攻撃の準備をしてるときに攻められるとは考えてないと思うわ。
ポコの話だと、マザーの部屋は、外からの侵入者には厳重でも中に入ってしまえば警備は薄いわよね。
『リンク』でいってマザーを潰しましょう。
ポコ 敵基地の図面を書ける?作戦を練りましょう。」
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