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未来からの来訪者の時
2.1 誰か来たようです。
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いつもと同じメンバー5人での帰宅の途中それは起こった。
突如、周りの風景が変わったのだ。
「え………、ここどこ?」
我が校一の美少女と言われる、佐藤沙織の声が広がる。
いつもなら、反射するような建物があるが、今周りにはほとんど何もなく、遠くに林のようなものが見え、また別の方向を向くと田舎のような町が見える。
「………なんで、城が」
メガネを掛け、いかにもガリ勉のような雰囲気を持つこの男は、歴史オタクの城崎直樹だ。
一見、頭良さそうに見えるが、数学と英語が苦手で、特に英語は壊滅的だ。
しかし、こいつの呟きはここにいる誰もが思ったことだ。
何故なら、俺たちが歩いていたのは住宅街だし、何より近くに城なんてものはなかった。
「ワープしたのか?」
この、少し嬉しそうにそう言ったのは、中津川翔だ。
こいつはアニメやライトノベルとかが大好きだったはずなので、こんなに嬉しそうなのだろう。
しかし、それにしても何もない。
大体、高い建物が全くないって言うのが先ずおかしい。
あ、城くらいしかない。
「おかしいわね。現存してる城にあのような城はなかったはず…」
そんなほとんどわかるやつがいないだろうことを言ったのは、学校一の秀才の女子、中津川咲だ。
さっきの翔とは双子で、美男美女だ。
沙織は可愛いと言った感じだが、こちらはクールで、格好いいや美人といった感じだ。
「取り敢えず、あの町へ行ってみよう。人に聞いてみないと状況がわからない」
翔のその言葉にみんな頷き、移動し始めた。
しかし、それは元いた場所から町に半分ほどの距離近いた頃のことだった。
足元、つまり地面から振動が伝わってきた。
そして、後方からは何やら声と、馬の鳴き声が聞こえてくる。
「おいそこのお前ら、そこで止まれ!」
怒鳴るような男の声に俺たちは足を止めてしまった。
「動くんじゃねーぞ」
「おうおう、いい女連れてやがるじゃねーか」
「男はいらねーから、女置いてどっか行っていいぞ」
先頭の男の後に続いて後ろにいた男共が下卑た顔をして近づいて来る。
こう言う場合は、大体俺が前に出る。
そういつもの様に出てしまった。
そいつらの腰にあるものに気づかずに。
「おら、動くなって言っただろうがよ!」
先頭の男がそう怒鳴るのと同時に腰の方へ手をやった。
俺はその手の方へ視線が行き
目の前で、剛田君が倒れた。いや、斬られたと言うのが正しいだろう。
剛田君が倒れた地面が黒くなり、それが広がって行っている。
隣では兄の翔が口を開けたまま固まっており、沙織は叫んで蹲ってしまった。
歴史オタクの城崎君は四つん這いになって吐いている。
目の前の男が手に持っているのは、日本人なら大体知っている日本刀だ。
こんなのを持っていたら、現行犯で捕まること確実だろう。
ここは日本ではない?それとも………。
突如、周りの風景が変わったのだ。
「え………、ここどこ?」
我が校一の美少女と言われる、佐藤沙織の声が広がる。
いつもなら、反射するような建物があるが、今周りにはほとんど何もなく、遠くに林のようなものが見え、また別の方向を向くと田舎のような町が見える。
「………なんで、城が」
メガネを掛け、いかにもガリ勉のような雰囲気を持つこの男は、歴史オタクの城崎直樹だ。
一見、頭良さそうに見えるが、数学と英語が苦手で、特に英語は壊滅的だ。
しかし、こいつの呟きはここにいる誰もが思ったことだ。
何故なら、俺たちが歩いていたのは住宅街だし、何より近くに城なんてものはなかった。
「ワープしたのか?」
この、少し嬉しそうにそう言ったのは、中津川翔だ。
こいつはアニメやライトノベルとかが大好きだったはずなので、こんなに嬉しそうなのだろう。
しかし、それにしても何もない。
大体、高い建物が全くないって言うのが先ずおかしい。
あ、城くらいしかない。
「おかしいわね。現存してる城にあのような城はなかったはず…」
そんなほとんどわかるやつがいないだろうことを言ったのは、学校一の秀才の女子、中津川咲だ。
さっきの翔とは双子で、美男美女だ。
沙織は可愛いと言った感じだが、こちらはクールで、格好いいや美人といった感じだ。
「取り敢えず、あの町へ行ってみよう。人に聞いてみないと状況がわからない」
翔のその言葉にみんな頷き、移動し始めた。
しかし、それは元いた場所から町に半分ほどの距離近いた頃のことだった。
足元、つまり地面から振動が伝わってきた。
そして、後方からは何やら声と、馬の鳴き声が聞こえてくる。
「おいそこのお前ら、そこで止まれ!」
怒鳴るような男の声に俺たちは足を止めてしまった。
「動くんじゃねーぞ」
「おうおう、いい女連れてやがるじゃねーか」
「男はいらねーから、女置いてどっか行っていいぞ」
先頭の男の後に続いて後ろにいた男共が下卑た顔をして近づいて来る。
こう言う場合は、大体俺が前に出る。
そういつもの様に出てしまった。
そいつらの腰にあるものに気づかずに。
「おら、動くなって言っただろうがよ!」
先頭の男がそう怒鳴るのと同時に腰の方へ手をやった。
俺はその手の方へ視線が行き
目の前で、剛田君が倒れた。いや、斬られたと言うのが正しいだろう。
剛田君が倒れた地面が黒くなり、それが広がって行っている。
隣では兄の翔が口を開けたまま固まっており、沙織は叫んで蹲ってしまった。
歴史オタクの城崎君は四つん這いになって吐いている。
目の前の男が手に持っているのは、日本人なら大体知っている日本刀だ。
こんなのを持っていたら、現行犯で捕まること確実だろう。
ここは日本ではない?それとも………。
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