織田家次男、織田信雪です。

コン

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未来からの来訪者の時

2.3 清洲城へようこそ、です。

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 あの後、織田信勝に助けられた。少年少女達は織田信長の本拠地、清洲城の城下にいた。

 「いやー、危ないところだったね。なんであんなところにいたんだい?いくら安全な城下町の町民だって、安易に外に出ては危険ってことくらい教えてもらっていただろうに」

 信勝が笑って少年少女達と同じく、徒歩で移動しながら、笑って聞いてくる。

 「いや、教えてもらったことはない、です。いきなりあそこに連れてこられたと思ったら、あいつらが現れましたし」

 中津川翔が取り繕うことなくそのままのことを告げる。
 双子の妹の咲が止めようとするも遅く、言い終えてしまった。

 「君たちはいきなりあの場所へ現れたと……。じゃあ君たちは、もともとどこにいたんだい?」

 信勝の疑問にまた答えようとした、翔の口を咲が塞ぎ、今度こそ情報の漏洩を防いだ。
 かに見えたが、咲の予想せぬところから答えが出された。

 「わ、私たちは日本にある、東京というところから、き、来ました!えっと、多分未来です!」

 突然の大声に周りの人もこちらを見るが、すぐに自分の用事へと戻っていく。

 「未来、ね………」

 信勝は、何やら考えている様だった。
 咲は、赤い顔でもじもじしている佐藤沙織を見ながらため息をついた。
 さながら、心中は、『お前もか沙織ブルータス』といったところだろう。

 助けてはもらったが、信頼できるか判断できかねる相手にこちらのことを全部話してしまうのは悪手だと思っていたのだが、その思いは家族と親友によって瓦解した。

 「未来からの人なら、あね様のことも理解できるかもしれない………」

 信勝は小声で、そう言うと振り返って言った。

 「僕の家で預ろうと思ったけど、いい拾い物をしたみたいだ。取り敢えず、姉様に会ってくれないかな?」

 信勝に言われた、4人はそれぞれ違う反応をした。
 沙織は首が外れるのではないかと思われるほど首を縦に振り、翔は話が見えないのか曖昧な笑みで笑っているのみ、歴史オタクの直樹はこれから会う信長に思いを馳せていると言ったところだ。
 そして、咲は訝しげに信勝を見ていた。

 そう、オタクとはいかないが、幅広い知識が重要として、ある程度は日本の戦国時代のことを覚えている咲は知っていた。

 織田信勝、有名なのは信行という名だろうか。
 現織田家党首、織田信長と、目の前にいる織田信勝、いや織田信行の父親、織田信秀が死んだ後、織田家では家督をめぐる、兄弟争いへとなり信行は死ぬ。

 「まあ、色々と動くのは、かの織田信長にあって見てからでも遅くはないか……」

 そう呟き、清洲城へと進路を変更した信勝の後へと続いた。
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