52 / 101
1章3節 欲まみれの浸食
3-14 (73話)
しおりを挟む
怒りがシンの心に触れた。
マモンの欲がそんなものだなんて思わせたくはない。
欲が勝つか正義が勝つか。
そんな時がやってくるとは思っていなかった。
「何が人の命が金で買えるだぁ?欲しいと思うものが手に入らなきゃ気が済まないだぁ?そう思ってるのはお前だけなんだよ!!みんな必死になって働いてんだ!!生き抜くためにたくさんの努力をしてんだよ!!それを金さえあれば何とかなるなんて思ってんじゃねぇ!!」
大声で叫ぶシンの心に西崎と岩城の心が震えた。
本当のことを魔道に伝える。
こんな魔道が簡単にひっくり返ることはないだろう。
それでも必死に伝えていく。
「人にはその人なりの小さな幸せがあるんだよ!たった小さな幸せを!家族がいれば優しさにあふれてる。友達といれば毎日が楽しいと思える。もし、自分に孫ができたらうれしいと思う。そんなささやかな幸せがあるんだ。どんなことであったとしてもそんな幸せがあれば人はどんなことでも頑張れるんだよ!こんなことが金で買えると思うか?世の中には金では買えない幸せがどこにでも落ちてんだよ!!誰かが手を差し伸べてくれる時だってあんだよ!!それでも金に執着するか?だったらお前は最低だ。そんなふうにしか見てないお前とこの世の中に生きている人間とはわけが違う!」
人の幸せはたくさんある。それは人それぞれなんだと。
魔道に伝えるんだ。人間の凄さと強さを。
伝わらなくてもいい。
でも、少しでも伝わるなら・・・。
「子供の命が金と対等なんてお前には思うかもな。でも、人からすればそうじゃないんだ。生きていてくれればそれでいいとみんな思ってんだよ。自殺しても何も変わらないなんて思ってるだろ?そんなことない。誰かが陰で支えてくれてるから少しでも生きていられるんだ。それでもお前は笑うか?孤独な人間でも笑うか?もし、それでも笑うというなら俺は・・・お前を全否定させてやる!!どんなことをしても!!」
シンは怒りに任せて武器を抜いた。
それに答えるように2人も銃を向けた。
正しい答えがここにあるように。
導くように。
間違った答えを正すように。
その思いを魔道にぶつけた。
身軽に動いて魔道の動きを止めようとするシン。
それをサポートするように銃を向けて発砲していく2人。
抵抗するようにマモンも対抗する。
「何が幸せだ?そんなものただの飾りなんだよ!!」
「飾りなんて・・・」
「思っていません!!」
ありったけの思いをマモンにぶつける。
次第に弱るマモン。
追い打ちをかけるようにシンの一撃が襲いかかる。
「何故だ・・・何故そこまで人間に固執するんだ!!」
「固執?んなもんしてねぇよ」
「あなたがそう思っているだけです!!」
固執なんてしない。
そう思っているだけだ。
何かに縛られて生きているようじゃそんなのは人間とは言わない。
ただの操り人形にしか過ぎない。
縛られない人生だからこそ、何があるかわからないからこそ逆に面白い。
人の人生なんてそんなものだ。
「金に縛られているようじゃ周りは逃げるんだよ!!」
一撃一撃が効いているからか次第に力が弱くなっていっている。
西崎と岩城はシンの目を合わせて、マモンに怒りの一撃を食らわせた。
シンが取り出したのは魔導書。
魔導書を開き、前に向けてこう叫んだ。
「もう二度とお前のような奴が人間を侮辱させるようなことはさせない!!」
強力な力で吸い込まれていく。
抵抗するが、力に圧倒されていく。
でも、マモンは笑っていた。
こんな時でも笑っていられるのは何故なんだ。
魔導書に封印される直前、こんな言葉を言い残して封印されていった。
「お前たちに残された人生はいずれ誰かに支配される。崩れゆく世界を変える存在である人間がお前たちの前にいずれ現れるであろう」と。
魔導書に鍵をつけて事が終わった。
力を使い果たした3人はゆっくりとへたれこんだ。
「終わったな・・・これで」
「終わったんです、本当にこれで」
事件はこれで幕を下ろした。
しかし、まだこの言葉には1つだけ引っかかっていたことがあった。
でも、それに気づいたのはまだ先の話。
本当の悪夢を連れてきたすべての元凶をこの時はまだ知らなかった。
マモンの欲がそんなものだなんて思わせたくはない。
欲が勝つか正義が勝つか。
そんな時がやってくるとは思っていなかった。
「何が人の命が金で買えるだぁ?欲しいと思うものが手に入らなきゃ気が済まないだぁ?そう思ってるのはお前だけなんだよ!!みんな必死になって働いてんだ!!生き抜くためにたくさんの努力をしてんだよ!!それを金さえあれば何とかなるなんて思ってんじゃねぇ!!」
大声で叫ぶシンの心に西崎と岩城の心が震えた。
本当のことを魔道に伝える。
こんな魔道が簡単にひっくり返ることはないだろう。
それでも必死に伝えていく。
「人にはその人なりの小さな幸せがあるんだよ!たった小さな幸せを!家族がいれば優しさにあふれてる。友達といれば毎日が楽しいと思える。もし、自分に孫ができたらうれしいと思う。そんなささやかな幸せがあるんだ。どんなことであったとしてもそんな幸せがあれば人はどんなことでも頑張れるんだよ!こんなことが金で買えると思うか?世の中には金では買えない幸せがどこにでも落ちてんだよ!!誰かが手を差し伸べてくれる時だってあんだよ!!それでも金に執着するか?だったらお前は最低だ。そんなふうにしか見てないお前とこの世の中に生きている人間とはわけが違う!」
人の幸せはたくさんある。それは人それぞれなんだと。
魔道に伝えるんだ。人間の凄さと強さを。
伝わらなくてもいい。
でも、少しでも伝わるなら・・・。
「子供の命が金と対等なんてお前には思うかもな。でも、人からすればそうじゃないんだ。生きていてくれればそれでいいとみんな思ってんだよ。自殺しても何も変わらないなんて思ってるだろ?そんなことない。誰かが陰で支えてくれてるから少しでも生きていられるんだ。それでもお前は笑うか?孤独な人間でも笑うか?もし、それでも笑うというなら俺は・・・お前を全否定させてやる!!どんなことをしても!!」
シンは怒りに任せて武器を抜いた。
それに答えるように2人も銃を向けた。
正しい答えがここにあるように。
導くように。
間違った答えを正すように。
その思いを魔道にぶつけた。
身軽に動いて魔道の動きを止めようとするシン。
それをサポートするように銃を向けて発砲していく2人。
抵抗するようにマモンも対抗する。
「何が幸せだ?そんなものただの飾りなんだよ!!」
「飾りなんて・・・」
「思っていません!!」
ありったけの思いをマモンにぶつける。
次第に弱るマモン。
追い打ちをかけるようにシンの一撃が襲いかかる。
「何故だ・・・何故そこまで人間に固執するんだ!!」
「固執?んなもんしてねぇよ」
「あなたがそう思っているだけです!!」
固執なんてしない。
そう思っているだけだ。
何かに縛られて生きているようじゃそんなのは人間とは言わない。
ただの操り人形にしか過ぎない。
縛られない人生だからこそ、何があるかわからないからこそ逆に面白い。
人の人生なんてそんなものだ。
「金に縛られているようじゃ周りは逃げるんだよ!!」
一撃一撃が効いているからか次第に力が弱くなっていっている。
西崎と岩城はシンの目を合わせて、マモンに怒りの一撃を食らわせた。
シンが取り出したのは魔導書。
魔導書を開き、前に向けてこう叫んだ。
「もう二度とお前のような奴が人間を侮辱させるようなことはさせない!!」
強力な力で吸い込まれていく。
抵抗するが、力に圧倒されていく。
でも、マモンは笑っていた。
こんな時でも笑っていられるのは何故なんだ。
魔導書に封印される直前、こんな言葉を言い残して封印されていった。
「お前たちに残された人生はいずれ誰かに支配される。崩れゆく世界を変える存在である人間がお前たちの前にいずれ現れるであろう」と。
魔導書に鍵をつけて事が終わった。
力を使い果たした3人はゆっくりとへたれこんだ。
「終わったな・・・これで」
「終わったんです、本当にこれで」
事件はこれで幕を下ろした。
しかし、まだこの言葉には1つだけ引っかかっていたことがあった。
でも、それに気づいたのはまだ先の話。
本当の悪夢を連れてきたすべての元凶をこの時はまだ知らなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【アラウコの叫び 】第4巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日19:20投稿】
4巻は、序盤は「推理もの」、中盤から後半は「ロマンスもの」が展開されます。
・サンティアゴで起こる「事件」と「裁き」
・「アンデスの悪魔」として悪名を轟かせた狂気の老人カルバハルの存在感
・ニドス家の兄妹の「行く末」
・イネスとバルディビアとの「出逢い」と「結末」
大きく分けてこの様な展開になってます。
-------------------
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【戦国時代小説】 甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助
蔵屋
歴史・時代
わたしは、以前、甲斐国を観光旅行したことがある。
何故、甲斐国なのか?
それは、日本を象徴する富士山があるからだ。
さて、今回のわたしが小説の題材にした『甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助』はこの甲斐国で殆どの戦国乱世の時代を生き抜いた。そして越後の雄•上杉謙信との死闘は武田信玄、山本勘助にとっては人生そのものであったことだろう。
そんな彼らにわたしはスポットライトを当て読者の皆さんに彼らの素顔を知って頂く為に物語として執筆したものである。
なお、この小説の執筆に当たり『甲陽軍鑑』を参考にしていることを申し述べておく。
それでは、わたしが執筆した小説を最後までお楽しみ下さい。
読者の皆さんの人生において、お役に立てれば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる