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1章3節 欲まみれの浸食
3-14 (73話)
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怒りがシンの心に触れた。
マモンの欲がそんなものだなんて思わせたくはない。
欲が勝つか正義が勝つか。
そんな時がやってくるとは思っていなかった。
「何が人の命が金で買えるだぁ?欲しいと思うものが手に入らなきゃ気が済まないだぁ?そう思ってるのはお前だけなんだよ!!みんな必死になって働いてんだ!!生き抜くためにたくさんの努力をしてんだよ!!それを金さえあれば何とかなるなんて思ってんじゃねぇ!!」
大声で叫ぶシンの心に西崎と岩城の心が震えた。
本当のことを魔道に伝える。
こんな魔道が簡単にひっくり返ることはないだろう。
それでも必死に伝えていく。
「人にはその人なりの小さな幸せがあるんだよ!たった小さな幸せを!家族がいれば優しさにあふれてる。友達といれば毎日が楽しいと思える。もし、自分に孫ができたらうれしいと思う。そんなささやかな幸せがあるんだ。どんなことであったとしてもそんな幸せがあれば人はどんなことでも頑張れるんだよ!こんなことが金で買えると思うか?世の中には金では買えない幸せがどこにでも落ちてんだよ!!誰かが手を差し伸べてくれる時だってあんだよ!!それでも金に執着するか?だったらお前は最低だ。そんなふうにしか見てないお前とこの世の中に生きている人間とはわけが違う!」
人の幸せはたくさんある。それは人それぞれなんだと。
魔道に伝えるんだ。人間の凄さと強さを。
伝わらなくてもいい。
でも、少しでも伝わるなら・・・。
「子供の命が金と対等なんてお前には思うかもな。でも、人からすればそうじゃないんだ。生きていてくれればそれでいいとみんな思ってんだよ。自殺しても何も変わらないなんて思ってるだろ?そんなことない。誰かが陰で支えてくれてるから少しでも生きていられるんだ。それでもお前は笑うか?孤独な人間でも笑うか?もし、それでも笑うというなら俺は・・・お前を全否定させてやる!!どんなことをしても!!」
シンは怒りに任せて武器を抜いた。
それに答えるように2人も銃を向けた。
正しい答えがここにあるように。
導くように。
間違った答えを正すように。
その思いを魔道にぶつけた。
身軽に動いて魔道の動きを止めようとするシン。
それをサポートするように銃を向けて発砲していく2人。
抵抗するようにマモンも対抗する。
「何が幸せだ?そんなものただの飾りなんだよ!!」
「飾りなんて・・・」
「思っていません!!」
ありったけの思いをマモンにぶつける。
次第に弱るマモン。
追い打ちをかけるようにシンの一撃が襲いかかる。
「何故だ・・・何故そこまで人間に固執するんだ!!」
「固執?んなもんしてねぇよ」
「あなたがそう思っているだけです!!」
固執なんてしない。
そう思っているだけだ。
何かに縛られて生きているようじゃそんなのは人間とは言わない。
ただの操り人形にしか過ぎない。
縛られない人生だからこそ、何があるかわからないからこそ逆に面白い。
人の人生なんてそんなものだ。
「金に縛られているようじゃ周りは逃げるんだよ!!」
一撃一撃が効いているからか次第に力が弱くなっていっている。
西崎と岩城はシンの目を合わせて、マモンに怒りの一撃を食らわせた。
シンが取り出したのは魔導書。
魔導書を開き、前に向けてこう叫んだ。
「もう二度とお前のような奴が人間を侮辱させるようなことはさせない!!」
強力な力で吸い込まれていく。
抵抗するが、力に圧倒されていく。
でも、マモンは笑っていた。
こんな時でも笑っていられるのは何故なんだ。
魔導書に封印される直前、こんな言葉を言い残して封印されていった。
「お前たちに残された人生はいずれ誰かに支配される。崩れゆく世界を変える存在である人間がお前たちの前にいずれ現れるであろう」と。
魔導書に鍵をつけて事が終わった。
力を使い果たした3人はゆっくりとへたれこんだ。
「終わったな・・・これで」
「終わったんです、本当にこれで」
事件はこれで幕を下ろした。
しかし、まだこの言葉には1つだけ引っかかっていたことがあった。
でも、それに気づいたのはまだ先の話。
本当の悪夢を連れてきたすべての元凶をこの時はまだ知らなかった。
マモンの欲がそんなものだなんて思わせたくはない。
欲が勝つか正義が勝つか。
そんな時がやってくるとは思っていなかった。
「何が人の命が金で買えるだぁ?欲しいと思うものが手に入らなきゃ気が済まないだぁ?そう思ってるのはお前だけなんだよ!!みんな必死になって働いてんだ!!生き抜くためにたくさんの努力をしてんだよ!!それを金さえあれば何とかなるなんて思ってんじゃねぇ!!」
大声で叫ぶシンの心に西崎と岩城の心が震えた。
本当のことを魔道に伝える。
こんな魔道が簡単にひっくり返ることはないだろう。
それでも必死に伝えていく。
「人にはその人なりの小さな幸せがあるんだよ!たった小さな幸せを!家族がいれば優しさにあふれてる。友達といれば毎日が楽しいと思える。もし、自分に孫ができたらうれしいと思う。そんなささやかな幸せがあるんだ。どんなことであったとしてもそんな幸せがあれば人はどんなことでも頑張れるんだよ!こんなことが金で買えると思うか?世の中には金では買えない幸せがどこにでも落ちてんだよ!!誰かが手を差し伸べてくれる時だってあんだよ!!それでも金に執着するか?だったらお前は最低だ。そんなふうにしか見てないお前とこの世の中に生きている人間とはわけが違う!」
人の幸せはたくさんある。それは人それぞれなんだと。
魔道に伝えるんだ。人間の凄さと強さを。
伝わらなくてもいい。
でも、少しでも伝わるなら・・・。
「子供の命が金と対等なんてお前には思うかもな。でも、人からすればそうじゃないんだ。生きていてくれればそれでいいとみんな思ってんだよ。自殺しても何も変わらないなんて思ってるだろ?そんなことない。誰かが陰で支えてくれてるから少しでも生きていられるんだ。それでもお前は笑うか?孤独な人間でも笑うか?もし、それでも笑うというなら俺は・・・お前を全否定させてやる!!どんなことをしても!!」
シンは怒りに任せて武器を抜いた。
それに答えるように2人も銃を向けた。
正しい答えがここにあるように。
導くように。
間違った答えを正すように。
その思いを魔道にぶつけた。
身軽に動いて魔道の動きを止めようとするシン。
それをサポートするように銃を向けて発砲していく2人。
抵抗するようにマモンも対抗する。
「何が幸せだ?そんなものただの飾りなんだよ!!」
「飾りなんて・・・」
「思っていません!!」
ありったけの思いをマモンにぶつける。
次第に弱るマモン。
追い打ちをかけるようにシンの一撃が襲いかかる。
「何故だ・・・何故そこまで人間に固執するんだ!!」
「固執?んなもんしてねぇよ」
「あなたがそう思っているだけです!!」
固執なんてしない。
そう思っているだけだ。
何かに縛られて生きているようじゃそんなのは人間とは言わない。
ただの操り人形にしか過ぎない。
縛られない人生だからこそ、何があるかわからないからこそ逆に面白い。
人の人生なんてそんなものだ。
「金に縛られているようじゃ周りは逃げるんだよ!!」
一撃一撃が効いているからか次第に力が弱くなっていっている。
西崎と岩城はシンの目を合わせて、マモンに怒りの一撃を食らわせた。
シンが取り出したのは魔導書。
魔導書を開き、前に向けてこう叫んだ。
「もう二度とお前のような奴が人間を侮辱させるようなことはさせない!!」
強力な力で吸い込まれていく。
抵抗するが、力に圧倒されていく。
でも、マモンは笑っていた。
こんな時でも笑っていられるのは何故なんだ。
魔導書に封印される直前、こんな言葉を言い残して封印されていった。
「お前たちに残された人生はいずれ誰かに支配される。崩れゆく世界を変える存在である人間がお前たちの前にいずれ現れるであろう」と。
魔導書に鍵をつけて事が終わった。
力を使い果たした3人はゆっくりとへたれこんだ。
「終わったな・・・これで」
「終わったんです、本当にこれで」
事件はこれで幕を下ろした。
しかし、まだこの言葉には1つだけ引っかかっていたことがあった。
でも、それに気づいたのはまだ先の話。
本当の悪夢を連れてきたすべての元凶をこの時はまだ知らなかった。
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