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1章4節 幸せの居場所
1-1 (75話)
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間もなく7月になる頃。
少しずつ暑くなってくる。
ジワリジワリと熱気がこもっている。
でも、何かが邪魔をするようにやってくる。
「はぁ・・・」
警察庁特別魔道対策室。
2人の男が仕事をしている。
1人はここの重要な人間でここの管轄を任されている。
もう1人はここの部下。
昔は巡査部長までいったが、上司の命令により警察庁にいる。
そして、今の上司は・・・この男。
バディでもあり、この男と命を繋いでいる。
嫌でもこの男と仕事をしなければならない。
これは命令なのだから。
「はぁ・・・」
机に膝をついて一分ごとにため息をつく。
机の周りには趣味なのか人形が並べてある。
外見は大人なのに、中身は子供の要素が混じってる。
そのため息にイラつく男。
仕事をしているのにため息をされると気が散る。
「はぁ・・・」
「やかましいんだよ!!ため息ばっか!!お前何か不満があんのか!!俺に不満あんなら言え!!」
怒りが爆発してイスから立ち上がって岩城に怒りをぶつける。
そんな大声にビックリして周りの人形数体が倒れた。
慌ててその人形を立て直した。
慎重な顔をしながら。
「何でいきなり怒らはるんですか!何か僕西崎さんにやりました?不満なんてないですよ!」
「今言ったろ!!た・め・い・き!!うるさいんだってーの!!そこにある人形の1体投げるぞ!!」
そう言われて岩城は机の周りに飾っていた人形を真ん中に集めて何もされないように体でカバーをする。
よっぽど大事なものなのだろうか。
壊されたくないんだろう。
「やれるもんならやってもろてもいいですよ。僕のだけは絶対に西崎さんには触らせませんから」
西崎はイスから立ち上がってどこかに行ってしまった。
それを見た岩城は安心そうにホッと一息つく。
1・2分後、西崎が帰ってきた。
しかし、手には何か持っている。
それを岩城に向かって投げてきた。
「うがっ!って・・・何するんですか!!って・・・これ・・・」
頭に直撃してきたのは丸いプラスチック。
しかも、これには岩城も見覚えがあった。
なんとそれは・・・ガチャガチャのカプセルだった。
しかも、中身は空っぽ。
それどころか西崎の持っている紙袋はカプセルを入れる紙袋だった。
いらないものは全部この紙袋に入れているというのを西崎は知っていた。
それを丸ごとここに持ってきたというのだ。
「何でガチャのカプセルなんです!?」
「前のプラスチックの日に出し忘れててな・・・。ちょうどいいのがあったと思って持ってきたんだ・・・」
ここではプラスチックの日が毎週火曜日になっていた。
しかし、西崎が忘れていたせいで捨てるのを忘れてしまっていた。
なので、資料室の裏にごみ置き場から持ってきたというのだ。
と、いうよりも何故ここにガチャガチャのカプセルなんてものがあるのだろうか。
少しずつ暑くなってくる。
ジワリジワリと熱気がこもっている。
でも、何かが邪魔をするようにやってくる。
「はぁ・・・」
警察庁特別魔道対策室。
2人の男が仕事をしている。
1人はここの重要な人間でここの管轄を任されている。
もう1人はここの部下。
昔は巡査部長までいったが、上司の命令により警察庁にいる。
そして、今の上司は・・・この男。
バディでもあり、この男と命を繋いでいる。
嫌でもこの男と仕事をしなければならない。
これは命令なのだから。
「はぁ・・・」
机に膝をついて一分ごとにため息をつく。
机の周りには趣味なのか人形が並べてある。
外見は大人なのに、中身は子供の要素が混じってる。
そのため息にイラつく男。
仕事をしているのにため息をされると気が散る。
「はぁ・・・」
「やかましいんだよ!!ため息ばっか!!お前何か不満があんのか!!俺に不満あんなら言え!!」
怒りが爆発してイスから立ち上がって岩城に怒りをぶつける。
そんな大声にビックリして周りの人形数体が倒れた。
慌ててその人形を立て直した。
慎重な顔をしながら。
「何でいきなり怒らはるんですか!何か僕西崎さんにやりました?不満なんてないですよ!」
「今言ったろ!!た・め・い・き!!うるさいんだってーの!!そこにある人形の1体投げるぞ!!」
そう言われて岩城は机の周りに飾っていた人形を真ん中に集めて何もされないように体でカバーをする。
よっぽど大事なものなのだろうか。
壊されたくないんだろう。
「やれるもんならやってもろてもいいですよ。僕のだけは絶対に西崎さんには触らせませんから」
西崎はイスから立ち上がってどこかに行ってしまった。
それを見た岩城は安心そうにホッと一息つく。
1・2分後、西崎が帰ってきた。
しかし、手には何か持っている。
それを岩城に向かって投げてきた。
「うがっ!って・・・何するんですか!!って・・・これ・・・」
頭に直撃してきたのは丸いプラスチック。
しかも、これには岩城も見覚えがあった。
なんとそれは・・・ガチャガチャのカプセルだった。
しかも、中身は空っぽ。
それどころか西崎の持っている紙袋はカプセルを入れる紙袋だった。
いらないものは全部この紙袋に入れているというのを西崎は知っていた。
それを丸ごとここに持ってきたというのだ。
「何でガチャのカプセルなんです!?」
「前のプラスチックの日に出し忘れててな・・・。ちょうどいいのがあったと思って持ってきたんだ・・・」
ここではプラスチックの日が毎週火曜日になっていた。
しかし、西崎が忘れていたせいで捨てるのを忘れてしまっていた。
なので、資料室の裏にごみ置き場から持ってきたというのだ。
と、いうよりも何故ここにガチャガチャのカプセルなんてものがあるのだろうか。
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