57 / 101
1章4節 幸せの居場所
1-4 (78話)
しおりを挟む
うつ伏せ状態で倒れこんでしまっている岩城。
それを見かねて3人はどうするかを考える。
客を待たせているのに今ここでどうするか時間の問題だった。
そして、ある決断をする。
「放置しますか。しばらくここに居てもらいましょう。邪魔になるだけなんで」
「そうだな・・・こいつには悪いがここに居てもらおう」
何故かシンと西崎の意見が一致してしまった。
こうするしか方法がないと思った。
「すいません・・・岩城さん。本当にすいませんけどしばらくここに居てください。息が整うまでは部屋に入ってこないように。いいですか?」
「悪いな岩城。これだけはお前の責任な」
しゃがみこんで岩城にそう伝言を伝えると2人は部屋に戻っていった。
伊部はいいのかと確認したのだが、シンに構わないと言われそのまま部屋に入っていった。
岩城は話が追い付かないのかアタフタしていた。
「えっ?えっ?どういう意味なんで・・・」
バタンと扉を閉められてしまった。
何が何だかわからなかった。
ここまで走ってきたというのにこんな扱いをされるとは思ってもみなかった。
岩城は必死になって扉の向こうにいる2人に叫んだ。
「お願いです!!中に入れさせてください!!ここまで走ってきたんですからそれぐらいのことをし・・・」
扉が開いて入れると思っていた。
でも、それが想定外の事態が起きた。
シンと西崎が2人並んでこちらを睨んでいる。
そして、その一撃が岩城を襲った。
「岩城さん、今お客が来てるんです。少しでいいんで黙ってもらえますか?」
「重要なことなんだ。悪いがしばらくここに居てくれ」
その言葉を残すと、シンと西崎の片足が浮いた。
そして、岩城の右のお腹を少し強く蹴った。
岩城もそれにはまさかと思い、そのまま気絶をした。
確認をすると扉を閉めて岩城のことを後にした。
「はぁ・・・全くだな」
「岩城さんにはしばらく廊下にいていただきましょう。終わったら回収すればいいんですから」
2人は先ほど座っていた席に戻って、依頼者の要件を聞く準備をしていた。
伊部は心配そうにしていたのだが、あまり気にはしなかった。
その頃の岩城はというと・・・。
気絶から立ち直って今度は悶絶していた。
かなり強い蹴りをくらってしまった。
ここまで走ってきたのにこんな仕打ちをくらうなんて事は今の今までなかった。
今日は運がない気がして仕方ない。
あんな話なんてしなければよかった。
今更後悔しても仕方がない。
今度は暇な時に話そう。
反省をしていた岩城はうっすらと涙を溜めながら廊下で右のお腹をおさえながら悶絶していた。
それを見かねて3人はどうするかを考える。
客を待たせているのに今ここでどうするか時間の問題だった。
そして、ある決断をする。
「放置しますか。しばらくここに居てもらいましょう。邪魔になるだけなんで」
「そうだな・・・こいつには悪いがここに居てもらおう」
何故かシンと西崎の意見が一致してしまった。
こうするしか方法がないと思った。
「すいません・・・岩城さん。本当にすいませんけどしばらくここに居てください。息が整うまでは部屋に入ってこないように。いいですか?」
「悪いな岩城。これだけはお前の責任な」
しゃがみこんで岩城にそう伝言を伝えると2人は部屋に戻っていった。
伊部はいいのかと確認したのだが、シンに構わないと言われそのまま部屋に入っていった。
岩城は話が追い付かないのかアタフタしていた。
「えっ?えっ?どういう意味なんで・・・」
バタンと扉を閉められてしまった。
何が何だかわからなかった。
ここまで走ってきたというのにこんな扱いをされるとは思ってもみなかった。
岩城は必死になって扉の向こうにいる2人に叫んだ。
「お願いです!!中に入れさせてください!!ここまで走ってきたんですからそれぐらいのことをし・・・」
扉が開いて入れると思っていた。
でも、それが想定外の事態が起きた。
シンと西崎が2人並んでこちらを睨んでいる。
そして、その一撃が岩城を襲った。
「岩城さん、今お客が来てるんです。少しでいいんで黙ってもらえますか?」
「重要なことなんだ。悪いがしばらくここに居てくれ」
その言葉を残すと、シンと西崎の片足が浮いた。
そして、岩城の右のお腹を少し強く蹴った。
岩城もそれにはまさかと思い、そのまま気絶をした。
確認をすると扉を閉めて岩城のことを後にした。
「はぁ・・・全くだな」
「岩城さんにはしばらく廊下にいていただきましょう。終わったら回収すればいいんですから」
2人は先ほど座っていた席に戻って、依頼者の要件を聞く準備をしていた。
伊部は心配そうにしていたのだが、あまり気にはしなかった。
その頃の岩城はというと・・・。
気絶から立ち直って今度は悶絶していた。
かなり強い蹴りをくらってしまった。
ここまで走ってきたのにこんな仕打ちをくらうなんて事は今の今までなかった。
今日は運がない気がして仕方ない。
あんな話なんてしなければよかった。
今更後悔しても仕方がない。
今度は暇な時に話そう。
反省をしていた岩城はうっすらと涙を溜めながら廊下で右のお腹をおさえながら悶絶していた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
淡色に揺れる
かなめ
恋愛
とある高校の女子生徒たちが繰り広げる、甘く透き通った、百合色の物語です。
ほのぼのとしていて甘酸っぱい、まるで少年漫画のような純粋な恋色をお楽しみいただけます。
★登場人物
白川蓮(しらかわ れん)
太陽みたいに眩しくて天真爛漫な高校2年生。短い髪と小柄な体格から、遠くから見れば少年と見間違われることもしばしば。ちょっと天然で、恋愛に関してはキス未満の付き合いをした元カレが一人いるほど純潔。女子硬式テニス部に所属している。
水沢詩弦(みずさわ しづる)
クールビューティーでやや気が強く、部活の後輩達からちょっぴり恐れられている高校3年生。その美しく整った顔と華奢な体格により男子たちからの人気は高い。本人は控えめな胸を気にしているらしいが、そこもまた良し。蓮と同じく女子テニス部に所属している。
宮坂彩里(みやさか あやり)
明るくて男女後輩みんなから好かれるムードメーカーの高校3年生。詩弦とは系統の違うキューティー美女でスタイルは抜群。もちろん男子からの支持は熱い。女子テニス部に所属しており、詩弦とはジュニア時代からダブルスのペアを組んでいるが、2人は犬猿の仲である。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる