魔探偵探偵事務所

カクカラ

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1章4節 幸せの居場所

1-7 (81話)

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現場へと向かっていく車。
狭い車の中に4人。
警察2人に探偵1人。
そして、無関係な女が1人。
何でこんな狭いところに4人もいるんだ。
関係している人間がいるならともかく、関係のない人間が1人どうして現場に向かわなければいけないというのだ。
いまだに気絶してる人間はいるし・・・。
本当にこれでも警察かと思ってしまう。

「なぁ、その女は誰なんだ?」
「それはですね・・・話せば長くなるの・・・」
「シン君のクラスメートで同じクラスなんです」

クラスメートで同じクラスといわれると少し違和感がある。
シンの追っかけをしているなんてどんな神経をしているのか。
よほどシンのことが気になるのだろう。

「クラスメートというより俺の追っかけしてるだけでしょ?勉強もロクにやってないし、寝てるし・・・。興味があることはすぐに追いかけるっておかしいでしょ」
「ハハハハッ!!お前好かれてんじゃねぇのか?いいねぇ、青春じゃねーか」
「どこが青春なんですか」

何だかからかわれているみたいで腹が立つ。
殴りたいけど、運転しているのだから何もできない。
猪野糸いのいとは楽しそうに話を聞いているのだが、シンは楽しそうじゃない。
嫌々で車の中に乗っている。
眉間みけんにしわよせて早く降りたいと言いたそうな顔になっている。

「西崎さんが思ってるだけでしょ?僕に青春なんて言葉はいりません」
「何言ってんだよ!俺がお前ぐらいの時は青春してたぜ。恋もしたし、部活もしたし・・・なんでもやってたけどな!!」

笑いとばしているみたいだが、シンにはどうでもよかった。
自分の人生を他人に邪魔されるのが嫌なシンにはどうでもいい話になったが、この人間は違った。
猪野糸は完全に興味を示している。
顔が笑っている。
この人間はわかりやすい人間だな。

「こいつの場合はただのストーカー行為ですよ。うっとおしいぐらいのね」
「ストーカーじゃないよ!ただ気になるから追いかけてるだけじゃん!」
「それをストーカーっていうだよ。毎回毎回追いかけてくるなんてどういう神経してるんですかね。そういう人の神経、見てみたいものですよ」

西崎は完全にツボにはまってしまった。
笑いながら運転をしている。
そんな人間を救ったのが間違いだったと後悔をする。
しかし、全く反応しない人間が1人。
話をしていても全くの無反応。
口は開けたまんまで、目はパッチリ開いている。
見た感じ死んでるんじゃないかと思うくらいにぐったりしている人。

「あの、この助手席の人大丈夫なんですか?」
「心配すんな。ただグッタリしてるだけだから心配しなくていいんだ。おい、岩城!今から現場に行くのにまだ悶絶してるのかお前は!」

ピクリとも動かない。
でも、この一言でいきなり変わる。

「ったく事件の視察をしに行くってのにお前は情けない奴だ」
「えっ!!事件ってなんですか!!」

この一言で復活したようにしゃべる。
目はキラキラしていて気持ちが悪い。
ワクワクしているような感じで西崎を見つめる。
さっきの悶絶はどこにいったんだ。

「んな気持ち悪い目で見んなよ!!運転できなくなる!」
「ほんとに復活したんですね。あとの相手はお願いしますよ、西崎さん」

車内はワイワイと騒ぎ始めていた。
そんな中で視察へと向かっていった。
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