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第1章
メイン称号
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〔アサシン:暗殺者の才能を持つ者に神が与える称号。暗殺しやすくなるスキルを使える。使えるスキル・・隠密、偽装〕
へー。
俺は隠密の文字をタップして説明を開く。
〔隠密:気配を完全に消せる。動きすぎるとバレる〕
おっ、良いスキルだな。偽装はどんなスキルだ?
偽装をタップする。
〔偽装:姿を変えられる。称号を違う称号に偽装できる〕
「おおー!これはすごく使えるスキルだな!」
俺は思わず声を上げる。
おっと、いかんいかん。まだ他にもあるんだ。
嬉しさのあまりに舞い上がりそうになるのを、ギリギリのところで止める。
「次は雷帝か.....................すでに名前がかっこいいけど、能力の方はどうかな」
俺は雷帝の説明を開く。
〔雷帝:◼︎になる素質を持つ者に神が与える◼︎◼︎◼︎の称号。体の中で電気を作り、それを放電し操れる。雷や雷魔法などを受けても魔力に変え、その魔力で身体能力を上げる〕
「.....................なにこれ.........なにこれなにこれなにこれー!」
俺はまた思わず声を上げ我を忘れそうになり。
「はっ!声が大きすぎた。落ち着け落ち着け俺.............ふぅ.......落ち着いた.....」
そして、また我にかえる。
あまりに良い称号だったことと、わけわかんない説明が入ってるせいでテンションがおかしくなってるな。ドンマ達に知られると面倒なことになるから、あまり大声を出すのはまずいことくらいわかってるんだけどな.....................。
俺は頭をかきながらそんな事を考え反省する。
次は強欲か.....................一体どんな称号なんだ。称号の名前が酷いけど...........。
俺は気を取り直して強欲の説明を開く。
〔強欲:強欲な者でも神が認めるほどの者に神が与える称号。世界で1人しか持たないように神がしているため、この称号を持つ者は世界で1人だけしかいない。条件を満たせば相手の称号をメインでもサブでもシークレットでも奪える。
条件1:相手をサブは30秒、メインは1分、シークレットは10分視界の中に入れる事
条件2:相手が持っている称号を全て知る事(シークレット称号は知らなくてもいい)
条件3:奪う時に相手の視界に入らないようにするか、相手を殺す事〕
「へ?.....................へ⁈」
あまりにもデタラメな能力に困惑する。
「あ!」
そして、ある重大なことに気づく。
「これって...............オンリーワン・タイトル............始まりの称号じゃん⁈」
そう、始まりの称号と呼ばれる称号をこの世界で知らない人はいないくらい有名でレアな称号なのだ。そして、始まりの称号と呼ばれる称号の部類に入る条件は、その称号を持っている人が世界に1人だけしかいない事だ。
そして、始まりの称号はどれも能力はがデタラメなのだ。そして、始まりの称号はかっこよくオンリーワン・タイトルと呼ばれたりもする。
「マジ..........か..............」
俺は、まさか自分が始まりの称号を手に入れるなどこれっぽっちも思っていなかったので、頭の中が真っ白になる。
「はっ!」
そして、五分ほどフリーズしていたがやっと我にかえる。
「俺が.............俺が俺が俺が~!よっしゃぁぁぁぁぁああ!」
俺は喜びを噛み締めながら、小さくガッツポーズをする。
嬉しさのあまり涙まで出てくる。だが、俺は頬を叩いて喜びで踊り出しそうな気分を堪えてこれからの事を考える。
よし。まずは、雷帝と強欲の称号は偽装するとして何に偽装しよう.................。
俺はあれでもないこれでもないと考え7、8分ほどで二つに絞った。
決まった!雷帝は雷魔法使いで、強欲は身体能力向上・雷とか言うのにするか。
俺は称号を偽装で書き換え偽装する。
よし!次は、これからどう動くか考えよう。そうだな、今日はまず下の食堂に行ってどいつが何の称号を持っているか聞き耳を立てて聞こう。もしかしたら、勝手に教えてくる馬鹿もいるかもだしな。その後は村に帰るだろうし、帰ったらすぐにこの町に戻って冒険者登録をしよう。他の奴等も俺と同じ事を考えてる可能性もあるだろうな。よし、今はこれぐらいでいいだろ。後は冒険者登録を済ませてから考えよう。
「よし!じゃあさっそく食堂に行きますか!」
俺は張り切って部屋を出た。
◆
食堂に行くと予想通りみんなはまだ話していた。だがいつもと違ってシュウの周りに女子達だけでなく男子達どころか大人達(俺達も、もう大人だけど)まで集まっていた。
一体何が起きてるんだ⁈
俺は近づいて話している内容を聞く。
「やっぱすげーよシュウ!オンリーワン・タイトル手に入れるなんて!」
ん?.........え?................はー⁉︎
俺は開いた口が閉じないという現象に見舞われた。今日が来るまで驚きすぎて口が塞がらなくなるなんて嘘だと思っていた俺がだ。それほど、驚いたのだ。
「あ、あのー。すみません」
「ん?何だ?」
俺は隣にいた大人のおじさんに確認の為に今なぜ集まっているか聞く。
「いや、さっきな。あの、シュウって奴が成人の儀でオンリーワンタイトルを手に入れたって言ったからよ、あのドンマとかいうガタイのでかい奴が証拠みせろって突っかかったんだよ。そん時はみんな信じてなかったもんだからあのドンマとかいう奴に同調して「そうだ、そうだ、見せろ。どうせデタラメだろー」とか言ってたんだけど、見せたら本当だったもんでこの状況だよ」
そのおじさんはすごくキラキラした目で早口で説明してくれた。それを聞いた俺は本当に何とも言えない気分になった。
「ち、ちなみに称号の名前は何だったんですか?」
「聖剣士って言う称号だったな。あー、かっけーなー。俺もあんな称号があったらなー。まあ、俺メイン称号一つしか持ってないし、あんなメイン称号を複数持ってるのさえもうらやましいんだけどな」
おじさんはそう言ってため息を突き出したので、俺はそのままにした。
マジでかよ!最悪だ!クソッ!..............まあいい。今は無理でもいつかは奪ってやる!
俺はポジティブに考えるようにする。
「おっ!あいつ、あんなところに嫌がった。どこに行ってやがったんだあいつ?」
俺はドンマ声の聞こえた方を見る。すると、予想通りドンマ達が俺の方に来ていた。俺は、わざと逃げずにドンマ達がくるのを待った。
「おい、ラルク。お前のメイン称号はどうだったんだ?まさか、しょぼいのしかもらえなかったりでもしたか?ん?」
やっぱりな。シュウの野郎が始まりの称号を手に入れたのが面白くなかったから、俺に八つ当たりしに来たな。馬鹿にしたいようだったが無理だったな。
「いや、3つももらったよ」
「な⁈み、3つ⁉︎そ、そんなデタラメ信じねーぞ!」
「「「そうだそうだー!」」」
ドンマ達は驚きながらもなかなか信じない。
「いや、本当だって。ほら」
俺はドンマ達に自分のステータスを見せる。すると、ドンマ達は目が飛び出そうなほど目を見開いて驚く。
「そ、そんな.........馬鹿な。あ、あの泣き虫で頭の中がお花畑なラ、ラルクがあぁぁぁぁぁああ⁈」
「ま、まあね」
俺はドンマ達を殴りたい衝動に駆られるが堪える。
「ふ、ふんっ!メイン称号が3つなのは俺だってそうだ!泣き虫で頭の中お花畑なラルクのくせに調子乗ってんじゃねーよ!」
俺がメイン称号を3つも持っている事を知ったドンマの取り巻き達は黙り込んでしまったが、ドンマだけは(ちょっと顔が引きつっているけど)そう言って何故か怒って来た。
「へー。じゃあ、どんな称号なの?」
俺は興味津々な様子で(実際興味はあるのだが)聞く。
「ふっ!聞いて驚くなよ!盗賊と剣士そしてバーサーカーだ!」
ドンマは自慢しながら簡単に教えてくれた。
ちょろいな。
「それに、バーサーカーは一定時間身体能力を10倍に上げてくれるんだぞ!」
勝手にバーサーカーの説明までし始めた。
馬鹿だな。
「へー。それってデメリットってないの?」
俺はさりげなく聞く。すると、ドンマは少し嫌な顔をして。
「身体能力を10倍に上げてる時は意識が朦朧になって攻撃対象が無差別になって、一度使った後のクールダウンの時間が半日かかるが大したことじゃねー!」
いや!大したことだよ!使いづれーよ!その条件でその能力は微妙だよ!
俺は顔に笑顔を貼り付けて適当に褒めるが、心の中ではツッコム。
「いや、それ大したことでしょ。それに、使いづらいでしょそれ」
急に後ろから手にミントをくっ付けたままシュウがツッコミを入れて来た。
「なんだと!」
あー、なんかめんどくさい事になりそうだな。やだなー。てか、お前はいつまで手にくっ付いてんだよ!見せつけてんじゃねーぞ!殺すぞマジ!
俺はシュウと顔を赤くしてシュウにキレるドンマを見て心からそう思った。
へー。
俺は隠密の文字をタップして説明を開く。
〔隠密:気配を完全に消せる。動きすぎるとバレる〕
おっ、良いスキルだな。偽装はどんなスキルだ?
偽装をタップする。
〔偽装:姿を変えられる。称号を違う称号に偽装できる〕
「おおー!これはすごく使えるスキルだな!」
俺は思わず声を上げる。
おっと、いかんいかん。まだ他にもあるんだ。
嬉しさのあまりに舞い上がりそうになるのを、ギリギリのところで止める。
「次は雷帝か.....................すでに名前がかっこいいけど、能力の方はどうかな」
俺は雷帝の説明を開く。
〔雷帝:◼︎になる素質を持つ者に神が与える◼︎◼︎◼︎の称号。体の中で電気を作り、それを放電し操れる。雷や雷魔法などを受けても魔力に変え、その魔力で身体能力を上げる〕
「.....................なにこれ.........なにこれなにこれなにこれー!」
俺はまた思わず声を上げ我を忘れそうになり。
「はっ!声が大きすぎた。落ち着け落ち着け俺.............ふぅ.......落ち着いた.....」
そして、また我にかえる。
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俺は頭をかきながらそんな事を考え反省する。
次は強欲か.....................一体どんな称号なんだ。称号の名前が酷いけど...........。
俺は気を取り直して強欲の説明を開く。
〔強欲:強欲な者でも神が認めるほどの者に神が与える称号。世界で1人しか持たないように神がしているため、この称号を持つ者は世界で1人だけしかいない。条件を満たせば相手の称号をメインでもサブでもシークレットでも奪える。
条件1:相手をサブは30秒、メインは1分、シークレットは10分視界の中に入れる事
条件2:相手が持っている称号を全て知る事(シークレット称号は知らなくてもいい)
条件3:奪う時に相手の視界に入らないようにするか、相手を殺す事〕
「へ?.....................へ⁈」
あまりにもデタラメな能力に困惑する。
「あ!」
そして、ある重大なことに気づく。
「これって...............オンリーワン・タイトル............始まりの称号じゃん⁈」
そう、始まりの称号と呼ばれる称号をこの世界で知らない人はいないくらい有名でレアな称号なのだ。そして、始まりの称号と呼ばれる称号の部類に入る条件は、その称号を持っている人が世界に1人だけしかいない事だ。
そして、始まりの称号はどれも能力はがデタラメなのだ。そして、始まりの称号はかっこよくオンリーワン・タイトルと呼ばれたりもする。
「マジ..........か..............」
俺は、まさか自分が始まりの称号を手に入れるなどこれっぽっちも思っていなかったので、頭の中が真っ白になる。
「はっ!」
そして、五分ほどフリーズしていたがやっと我にかえる。
「俺が.............俺が俺が俺が~!よっしゃぁぁぁぁぁああ!」
俺は喜びを噛み締めながら、小さくガッツポーズをする。
嬉しさのあまり涙まで出てくる。だが、俺は頬を叩いて喜びで踊り出しそうな気分を堪えてこれからの事を考える。
よし。まずは、雷帝と強欲の称号は偽装するとして何に偽装しよう.................。
俺はあれでもないこれでもないと考え7、8分ほどで二つに絞った。
決まった!雷帝は雷魔法使いで、強欲は身体能力向上・雷とか言うのにするか。
俺は称号を偽装で書き換え偽装する。
よし!次は、これからどう動くか考えよう。そうだな、今日はまず下の食堂に行ってどいつが何の称号を持っているか聞き耳を立てて聞こう。もしかしたら、勝手に教えてくる馬鹿もいるかもだしな。その後は村に帰るだろうし、帰ったらすぐにこの町に戻って冒険者登録をしよう。他の奴等も俺と同じ事を考えてる可能性もあるだろうな。よし、今はこれぐらいでいいだろ。後は冒険者登録を済ませてから考えよう。
「よし!じゃあさっそく食堂に行きますか!」
俺は張り切って部屋を出た。
◆
食堂に行くと予想通りみんなはまだ話していた。だがいつもと違ってシュウの周りに女子達だけでなく男子達どころか大人達(俺達も、もう大人だけど)まで集まっていた。
一体何が起きてるんだ⁈
俺は近づいて話している内容を聞く。
「やっぱすげーよシュウ!オンリーワン・タイトル手に入れるなんて!」
ん?.........え?................はー⁉︎
俺は開いた口が閉じないという現象に見舞われた。今日が来るまで驚きすぎて口が塞がらなくなるなんて嘘だと思っていた俺がだ。それほど、驚いたのだ。
「あ、あのー。すみません」
「ん?何だ?」
俺は隣にいた大人のおじさんに確認の為に今なぜ集まっているか聞く。
「いや、さっきな。あの、シュウって奴が成人の儀でオンリーワンタイトルを手に入れたって言ったからよ、あのドンマとかいうガタイのでかい奴が証拠みせろって突っかかったんだよ。そん時はみんな信じてなかったもんだからあのドンマとかいう奴に同調して「そうだ、そうだ、見せろ。どうせデタラメだろー」とか言ってたんだけど、見せたら本当だったもんでこの状況だよ」
そのおじさんはすごくキラキラした目で早口で説明してくれた。それを聞いた俺は本当に何とも言えない気分になった。
「ち、ちなみに称号の名前は何だったんですか?」
「聖剣士って言う称号だったな。あー、かっけーなー。俺もあんな称号があったらなー。まあ、俺メイン称号一つしか持ってないし、あんなメイン称号を複数持ってるのさえもうらやましいんだけどな」
おじさんはそう言ってため息を突き出したので、俺はそのままにした。
マジでかよ!最悪だ!クソッ!..............まあいい。今は無理でもいつかは奪ってやる!
俺はポジティブに考えるようにする。
「おっ!あいつ、あんなところに嫌がった。どこに行ってやがったんだあいつ?」
俺はドンマ声の聞こえた方を見る。すると、予想通りドンマ達が俺の方に来ていた。俺は、わざと逃げずにドンマ達がくるのを待った。
「おい、ラルク。お前のメイン称号はどうだったんだ?まさか、しょぼいのしかもらえなかったりでもしたか?ん?」
やっぱりな。シュウの野郎が始まりの称号を手に入れたのが面白くなかったから、俺に八つ当たりしに来たな。馬鹿にしたいようだったが無理だったな。
「いや、3つももらったよ」
「な⁈み、3つ⁉︎そ、そんなデタラメ信じねーぞ!」
「「「そうだそうだー!」」」
ドンマ達は驚きながらもなかなか信じない。
「いや、本当だって。ほら」
俺はドンマ達に自分のステータスを見せる。すると、ドンマ達は目が飛び出そうなほど目を見開いて驚く。
「そ、そんな.........馬鹿な。あ、あの泣き虫で頭の中がお花畑なラ、ラルクがあぁぁぁぁぁああ⁈」
「ま、まあね」
俺はドンマ達を殴りたい衝動に駆られるが堪える。
「ふ、ふんっ!メイン称号が3つなのは俺だってそうだ!泣き虫で頭の中お花畑なラルクのくせに調子乗ってんじゃねーよ!」
俺がメイン称号を3つも持っている事を知ったドンマの取り巻き達は黙り込んでしまったが、ドンマだけは(ちょっと顔が引きつっているけど)そう言って何故か怒って来た。
「へー。じゃあ、どんな称号なの?」
俺は興味津々な様子で(実際興味はあるのだが)聞く。
「ふっ!聞いて驚くなよ!盗賊と剣士そしてバーサーカーだ!」
ドンマは自慢しながら簡単に教えてくれた。
ちょろいな。
「それに、バーサーカーは一定時間身体能力を10倍に上げてくれるんだぞ!」
勝手にバーサーカーの説明までし始めた。
馬鹿だな。
「へー。それってデメリットってないの?」
俺はさりげなく聞く。すると、ドンマは少し嫌な顔をして。
「身体能力を10倍に上げてる時は意識が朦朧になって攻撃対象が無差別になって、一度使った後のクールダウンの時間が半日かかるが大したことじゃねー!」
いや!大したことだよ!使いづれーよ!その条件でその能力は微妙だよ!
俺は顔に笑顔を貼り付けて適当に褒めるが、心の中ではツッコム。
「いや、それ大したことでしょ。それに、使いづらいでしょそれ」
急に後ろから手にミントをくっ付けたままシュウがツッコミを入れて来た。
「なんだと!」
あー、なんかめんどくさい事になりそうだな。やだなー。てか、お前はいつまで手にくっ付いてんだよ!見せつけてんじゃねーぞ!殺すぞマジ!
俺はシュウと顔を赤くしてシュウにキレるドンマを見て心からそう思った。
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