美咲の初体験

廣瀬純七

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トイレでの初体験

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美咲は、急に込み上げてきた生理的な欲求に顔をしかめた。

「トイレに行かないと…」

しかし、すぐに立ち上がったものの、彼女は足を止めてしまった。鏡に映るのは、いつもの自分ではない。昨夜の出来事を思い出し、心の中にまた新たな波が押し寄せてきた。

「そ、そうだ…今、男の体なんだった…」

不安を抱えながらも、トイレに向かう。扉を閉めると、しばらく立ち尽くしたまま、どうすればいいのかわからなくなった。いつもなら、座ってスムーズに用を足すだけ。だが、今は体が違う。彼女の中に、わずかな緊張感が広がる。

「えっと…どうやるんだっけ…立ったまま?」

男子トイレの描写を何となく思い出し、彼女はそっと立ち上がった状態でズボンを下ろした。目の前にぶら下がる自分の新しい体の一部に、まだ慣れない。

「これでいいのかな…?」

美咲は体勢を整え、少しずつ腰を前に突き出してみた。しかし、急に力を入れるのが怖くて、しばらくその場で考え込んでしまう。

「うまくいくのかな? 変な方向に飛んだりしないよね?」

普段なら自然にできるはずのことが、いきなり難易度の高い挑戦に感じられた。彼女は試しに力を入れたものの、意識しすぎてか、うまくいかない。少しでもバランスを崩すと、思わぬ方向に飛んでしまうかもしれないという不安が脳裏をよぎる。

「なんでこんなに難しいのよ…!」

少し焦りながらも、美咲は深呼吸をして、もう一度慎重に挑戦してみた。なんとか流れが始まると、少しホッとしたが、狙いを定める難しさは予想以上だった。微妙な角度の違いで、思っていた方向とは違うところに向かう。

「ああ、もう!こんなに難しいなんて聞いてない!」

なんとか事態を収拾し、ほっと胸を撫で下ろした美咲。しかし、終わった後の処理方法にもまた、疑問が生じた。どうすればいいのか分からないまま、少し慌てて考え込む。

「え、これ…拭くの?それともそのまま?」

結局、タオルで軽く拭き取ってからズボンを直し、トイレを出た。心の中で小さくため息をつく。

「もう、本当に男の体って大変すぎる…」

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