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廣瀬純七

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莉奈の体で考える夜

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夜、修斗は莉奈の部屋で一人、深いため息をついた。  
「あーあ…結局、元には戻れないまま今日も終わるのか。」  

自分の体には梨奈の心が入って、隣の家で過ごしている。そんな現実を改めて考えると、複雑な感情が湧き上がる。鏡に映る莉奈の顔が疲れた表情をしているのが目に入った。  

「…とりあえず風呂にでも入るか。」  

彼は重い足取りで浴室へ向かった。  

---

#### **莉奈の体でのお風呂**

浴室の中に入り、脱衣所で服を脱ぐ。  

「これ、本当に毎日気を使うな…。」  
莉奈の体を自分の手で触れるのはまだ慣れない。服を脱ぐたびに、どこか申し訳なさと気まずさがこみ上げる。  

浴槽の蓋を開け、湯気がふわりと立ち上る。修斗は慎重に湯船に浸かった。  
「あぁ…」  
湯の温かさが全身に広がり、少しだけ心が落ち着く。  

けれど、ぼんやりとした湯面に映るのは莉奈の顔。彼の中身は自分なのに、鏡や水面に映るのは、どう見ても莉奈だ。  

「こうしてお風呂に入るだけでも大変なのに…これがずっと続くとか冗談じゃないよ。」  

彼はぼんやり天井を見上げた。  

---

#### **今後のことを考える**  

お湯の中で、修斗は今日の出来事を振り返る。  

「ファミレスでの話し合い、なんかグダグダだったな…。智也のやつ、本当に何とかしてくれるんだろうか。」  

自分たちが入れ替わった理由も分からないまま、しかも戻れる保証もない。そんな状況で日常を送らなければならないことが、不安で仕方なかった。  

「でも…莉奈だって同じ気持ちだよな。」  

修斗はふと、莉奈の体が疲れている理由について思い当たった。これまで莉奈は、自分が知らないプレッシャーやストレスを感じながら生活していたのかもしれない、と。  

「こうなった以上、ただ元に戻るのを待つだけじゃなくて、莉奈のことももっと理解しないとダメだな。」  

---

#### **新しい決意**  

湯船から出て体を拭きながら、修斗はふっと微笑んだ。  
「まずは明日、莉奈にちゃんと謝ろう。それから…協力して、これを乗り越えよう。」  

彼は莉奈の髪をドライヤーで乾かしながら、少しだけ前向きな気持ちになっていた。  

「まさか自分がこんな風に考える日が来るなんてな。」  

鏡に映る莉奈の顔が微笑んでいる。  
「まぁ、悪い顔じゃないしな。」  

そう呟いて、修斗はいつもより早めに布団に潜り込んだ。明日はきっと、もっといい一日になるはずだと信じながら。  
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