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恋バナもっと聞かせて♡梨花の全力ヒアリング攻撃
しおりを挟むダブルデートから帰った翌日、学校の昼休み。
結衣(中身:パパ・健一)はお弁当を広げた瞬間、梨花にぐいっと距離を詰められた。
梨花:「ねえねえ~~~っ♡ 昨日、観覧車で告白されたんでしょ!?どうだったの!?返事は!?付き合うの!?ねぇ結衣~~~!!」
健一(in結衣):「えっ、うわっ、ちょ、ちょっと待って!」
パーソナルスペース無視の梨花のテンションに、パパは早くも軽く引き気味。
梨花:「結衣って、そういうの鈍感そうだけど、絶対モテるタイプだよね~? ねぇ、“どっちが好きか分かんない”とかあるの? 拓也と、優人だったら、どっち派~?♡」
健一(in結衣):「(ぎゃーーー!!!わからんわからん!!どっちでもないって言ったら怪しまれるし!!)」
もう無理。逃げよう。
パパ、全力でお茶をすする。
梨花:「……ふふっ。結衣、顔真っ赤。もしかして、本当は拓也のこと――」
健一:「ま、待ってっ!そ、それよりさ!梨花と優人はさ、ど、どんな感じなの!?う、うまくいってるの!?」
まさかの“逆インタビュー作戦”!
梨花:「えっ、なにそれ!?まさかそっちが興味あるとか!?」
健一:「い、いや、応援してるからさっ!」
梨花はちょっと驚いたように笑って、
「ふふ、ありがと。結衣って、ほんと優しいよね」
と満面の笑みを返してくれた。
健一(in結衣):「(ふぅ……助かったぁ……。俺、もう女子中学生の“恋バナ”で死ぬかと思った……)」
その夜――
家では娘・結衣(in健一の体)が超笑顔で言った。
結衣:「パパ、ダブルデートのあとって、女子って“恋バナぶっ込み”くるって言ったでしょ~?」
健一:「……言ってなかっただろ、そんなこと!!(言ってても無理だったけど!!)」
美奈(ママ):「ふふ、健一が“恋バナで動揺してる”の、見たかったわ~♡」
結衣:「録音してたらバズったよね、TikTokで!」
健一:「バズるなッ!!!」(←本気で怒った)
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