性転のへきれき

廣瀬純七

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元に戻る方法は?

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夏休みの期間中に何とかして元の体に戻ろうと二人は毎日ネットや図書館に行って一緒に調べては実行をしてみた。
先ず最初は定番の神社の階段から二人で抱き合って転がりながら落ちて見たがやっぱり駄目だった。
「ねえっ、裕人この方法はどうかな?」
美月はスマホの画面を裕人に見せた。
「黒魔術?黒魔術ってなんだ?」
「何かを召喚して願いを叶える儀式みたいよ!」
ネットで見つけた神秘的な話を参考にしたり、ダメもとで疑わし儀式や実験もした。さらには落雷の再現も試みたが、お互の眉毛が焦げて終わってしまった。
「ねえっ、本当にどうすれば元に戻れるのかなーっ!私達ずっとこのままなのかな?」美月が裕人に聞いた。
「もしかしたら時間が経てば自然に元にもどるのかも知れないな!」裕人が答えた。
「時間んて、どのくらいの時間なの?」
「うーん、夏休みが終わる頃だったら良いいんだけどな!」
「そうね、そのくらいの時間だったら私も我慢できるかも!」
しかし残念ながら夏休みが終わっても二人の体は元には戻らなかった。
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