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合コン当日、完璧な美咲へ
しおりを挟む合コン当日の夕方。
愛の部屋では、拓也の“変身”が着々と進んでいた。
「はい、じっとして!」
愛が拓也の顔にメイクを施していく。すでにベースメイクは完了し、アイメイクとリップで仕上げの段階に入っていた。
「ふぅ……なんかもう慣れてきた気がする」
「でしょ? **でも今日は特別な日だから、いつも以上に可愛く仕上げるわよ!**」
愛は微笑みながら、拓也のまつげをビューラーでカールさせ、しっかりマスカラを塗った。
「……よし! 完璧!」
鏡の前には、**伊藤美咲**の姿があった。
「……ほんとに俺なのか?」
鏡を覗き込みながら拓也が呟く。いつもの自分の面影はどこにもなく、そこには清楚で可愛らしい女の子が映っていた。
「うん、美咲ちゃんね♪ さて、次は服ね!」
愛はクローゼットを開けると、可愛いワンピースを取り出した。
「今日はこれ! **ピンクのフレアワンピース♪** ふわっとしたシルエットが美咲にぴったり!」
「……俺、本当にこれ着るのか?」
拓也はワンピースを手に取り、少し躊躇した。
「当然でしょ? **せっかくここまで可愛くしたんだから、最後まで完璧に仕上げないと!**」
愛はニコッと笑いながら、もう一つのアイテムを取り出した。
「はい、下着もこれね!」
「……え?」
拓也の動きが止まる。
「ちょ、ちょっと待て!! 服はまだしも、下着まで借りるのはさすがに……」
「大丈夫、新品だから! ちゃんと準備しておいたの!」
そう言って、愛は新品のレース付きショーツとブラを拓也に手渡した。
「……マジかよ……」
観念した拓也は、着替えのために部屋の奥へ移動した。
――数分後。
「できた?」
「……ああ。」
拓也が部屋の隅から戻ってくると、そこには完璧に女の子になった美咲が立っていた。
「わぁぁ!! めっちゃ可愛い!!」
愛は大興奮しながら、美咲の姿をチェックする。
**ふわりと揺れるワンピース、細く見えるウエスト、そして自然なバストライン――完全に女性にしか見えない。**
「うん、これなら絶対バレない!」
「……はぁ、もうここまできたら腹くくるしかないな」
拓也はため息をつきながら、最後の仕上げに取りかかった。
「それじゃ、行く前に――」
**コロ……**
拓也は愛から渡された“声が変わる飴”を口に入れた。
「……ん、甘い」
じわじわと喉の奥が温かくなっていく感覚が広がる。
「ねえ、美咲! 声出してみて?」
拓也はゴホンと咳払いをし、一言。
「……ど、どう? ちゃんと女の子っぽくなってる?」
「**完璧!!**」
愛が嬉しそうに手を叩く。
「よーし! じゃあ、**合コン、行ってみようか!**」
「……お、おう……」
こうして、“美咲”は完全に仕上がり、愛とともに合コンの会場へと向かうのだった――。
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漁師の仕事は多岐にわたる。
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漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
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