タイムトラベルノート

夏の約束

夏休みが始まって間もない頃、優人――2021年にそのままいる自分――から突然連絡が来た。  

「夏美と隆司と俺で、海水浴に行く計画があるんだけど、優菜も来る？」  

自分自身である優人からの誘いに驚きつつも、優菜は快諾した。夏美ともさらに仲良くなれるし、何より楽しい思い出が増えそうだった。  

その翌日、夏美が優菜を誘った。  
「ねえ優菜、せっかくだし新しい水着買わない？ビキニとかどうかな！」  

優菜は一瞬戸惑った。今までの人生で、ビキニどころか水着を買うこと自体あまりなかったからだ。だが、夏美の目が期待でキラキラしているのを見て、思わずうなずいてしまった。  

「う、うん。私も買いたいな。」  

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### 「水着選びの冒険」

夏美と優菜は、ショッピングモールの中にある水着専門店を訪れた。店内はカラフルな水着で埋め尽くされ、目移りしてしまうほどだった。  

夏美が棚を見ながらテンション高く言った。  
「見て見て、これ！可愛くない？」  

夏美が手に取ったのは、明るいピンクと白の花柄ビキニ。デザインはシンプルだが、夏美の明るい性格にぴったりだった。  

「夏美なら絶対似合うよ！」と優菜が言うと、夏美は笑顔を浮かべた。  
「じゃあ、これにしようかな。優菜も選んでよ！」  

優菜は少し恥ずかしさを感じながらも、周りを見渡した。自分に似合いそうなものを考えながら、目に留まったのは淡い水色のビキニだった。シンプルだが清楚な雰囲気で、少し大人っぽい印象だ。  

「これとかどうかな……？」と控えめに持ち上げると、夏美が即座に反応した。  
「いいじゃん、それ！絶対優菜に似合う！」  

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### 「試着室でのドキドキ」

二人は試着室に向かった。優菜はカーテンの中で水着に着替えながら、自分の姿がどう見えるか気になって仕方がなかった。鏡に映った自分は、女性らしい体つきにビキニがよく似合っていて、不思議な感覚がこみ上げる。  

「優菜、できた？」と夏美の声が聞こえた。  
「うん、出るね……。」  

恐る恐るカーテンを開けると、夏美が目を丸くして歓声を上げた。  
「うわー！めっちゃ似合ってる！可愛い！」  

「そ、そうかな……？」と恥ずかしそうに答える優菜。  

その後、夏美も試着を終え、ピンクのビキニ姿で現れた。優菜は思わず感嘆の声を漏らした。  
「夏美、本当に可愛い……。」  

夏美は照れくさそうに笑いながら、優菜に近づいてきた。  
「ありがとう！でも、優菜もすごく素敵だよ。」  

二人で鏡の前に並び、自分たちの姿を見つめる。少し照れくさいが、どこか楽しい時間だった。  

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### 「買い物後のひととき」

水着を買った後、二人はフードコートでジュースを飲みながらおしゃべりを続けた。夏美がふと笑顔で言った。  
「優菜って、なんだか昔から知ってるみたいな感じがするんだよね。初めて会った気がしないっていうか。」  

優菜はドキリとした。幼馴染として一緒に過ごした過去の自分を夏美が無意識に感じ取っているのかもしれない。だが、それを言うことはできない。  

「それ、私も思ってた！」とだけ答える優菜。夏美は嬉しそうに笑っていた。  

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### 「次は海水浴！」

二人が選んだビキニを手にして帰路につくと、夏美がふと振り返って言った。  
「海水浴、絶対楽しいよね。優菜と一緒だし！」  

優菜も笑顔で頷いた。夏美との新しい思い出が増えていくことに、心が満たされていくのを感じていた。

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