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第5章 祐藤の野望編
52.米村山の戦い(9)
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長継らの軍は、志太軍による地獄式鉄砲の砲撃を受けたことにより甚大な数の死傷者が出るなどした為、退却を始めていた。
そんな中、康虎は依然として志太軍の本陣へ向けて単騎で進軍していた。
やがて長継らの軍は、志太軍の追撃を振り切って命からがら村上城へ逃げ帰ってきた。
ちょうどその頃、康虎は祐藤が控えていた本陣付近まで辿り着いていた。
康虎
「どうやら拙者の読みは正しかったようじゃな。この戦、拙者一人で終わらせて見せようぞ。」
志太軍は村上家の総大将である長継を討つべく全兵力を注力していた為、本陣は手薄になっていたのだ。
祐藤の姿を確認した康虎は、一目散に志太軍の本陣を目指して全速力で馬を走らせた。
その結果、康虎は志太軍の本陣の突入に成功。
祐藤を目指してさらに突進を続けた。
余りの早さの出来事であった為、本陣にいた数名の兵たちは混乱していた。
康虎は祐藤の目の前で下馬し、両者共に睨み合いとなった。
祐藤
「そなたは村上家の者じゃな。我が軍の本陣に単騎で突入するとは敵ながら天晴であるぞ。」
祐藤は毅然とした態度で康虎に言った。
康虎
「村上家家臣 杉康虎、志太祐藤殿の御首を頂きに参った。お覚悟願おう。」
康虎は淡々と祐藤に対して口上を述べ、刀を抜いた。
祐藤
「良かろう、この志太祐藤がお相手いたそうではないか。」
そう言うと祐藤は刀を抜き、康虎と向かい合った。
そんな中、康虎は依然として志太軍の本陣へ向けて単騎で進軍していた。
やがて長継らの軍は、志太軍の追撃を振り切って命からがら村上城へ逃げ帰ってきた。
ちょうどその頃、康虎は祐藤が控えていた本陣付近まで辿り着いていた。
康虎
「どうやら拙者の読みは正しかったようじゃな。この戦、拙者一人で終わらせて見せようぞ。」
志太軍は村上家の総大将である長継を討つべく全兵力を注力していた為、本陣は手薄になっていたのだ。
祐藤の姿を確認した康虎は、一目散に志太軍の本陣を目指して全速力で馬を走らせた。
その結果、康虎は志太軍の本陣の突入に成功。
祐藤を目指してさらに突進を続けた。
余りの早さの出来事であった為、本陣にいた数名の兵たちは混乱していた。
康虎は祐藤の目の前で下馬し、両者共に睨み合いとなった。
祐藤
「そなたは村上家の者じゃな。我が軍の本陣に単騎で突入するとは敵ながら天晴であるぞ。」
祐藤は毅然とした態度で康虎に言った。
康虎
「村上家家臣 杉康虎、志太祐藤殿の御首を頂きに参った。お覚悟願おう。」
康虎は淡々と祐藤に対して口上を述べ、刀を抜いた。
祐藤
「良かろう、この志太祐藤がお相手いたそうではないか。」
そう言うと祐藤は刀を抜き、康虎と向かい合った。
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