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濫觴の四月[April of Beginning]
Mission17 暗殺者の処遇
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──イージス学園、地下
白い長机、その長机の2面に向き合う様にして白い椅子が2つ──
白単色で構成されているその部屋には2人、人物がいた。
「……西郷さん、何故だ」
1人は黒いレディスーツを着たモデルの様な女教師……湖城柚だ。
彼女はその切れ長の目で目の前に座っている人物を睨む様にして問うた。
「何故?……いいですよ、大人しく話します」
もう1人は彼女に睨まれる様にして座っている暗殺者の少女だ。
彼女はその手首に嵌められているものに忌々しげに視線を下ろし、溜め息を吐いた。
どうせ逃げることはできない。ならばここで全て話してしまえば楽になる。
「“チップ”」
「ッ!」
少女の口から出たその単語にぴくりと眉を動かし、反応した。
少女は更に言葉を続ける。
「専用装備にはチップが搭載されているものがある。学園には何人かチップ搭載武器所持者がいる。ワタシはそれを奪うためにやってきた、殺し屋です」
「やはりチップ狙いか……」
「ええ。でも誰がチップ搭載武器を持っているかまでは判らなかった……だから片っ端から襲って奪うつもりだった」
彼女はそう理由を一切ためらうことなく話す。
黙秘せずに話すその姿を見て、嘘を吐いているのではと疑いを禁じ得ずにいた。
「チップを狙うということは……君はGRの手先なのか?」
「いいえ。テロ組織の刺客ではありません」
少女は首を横に振って否定する。
「……なら、君は誰に雇われている?」
「…………」
少女は初めて黙秘する。
暗殺者である彼女と、教師である湖城先生のやり取りを俺たちは別室からマジックミラー越しに見ていた。
「……西郷渚。1-Aの生徒よ。主にナイフを使った暗殺を得意とする“元”殺し屋……ってことになってたけど、学園に潜入するために現役であることを隠していたのね」
姉さんが少女の方に視線をやり、そう言った。
「殺し屋……って、俺たちと同じ歳の子が?」
「別に珍しくもないわ。子供は大人に比べて警戒されにくい。それを利用して暗殺者に育てて暗殺対象に接近させる……なんて話もあるくらいだし」
彼女もそんな1人なのだろうか。
黙秘する彼女を見て、これ以上情報を得られそうにないと判断した湖城先生は
「……生徒とはいえ、しばらく拘束させてもらうぞ」
そう言って、彼女をどこかへと連れて行こうとした。
そんな時だった。2人のいる部屋の出入り口である扉がガチャリと開く。
「待って下さい」
「その必要はありません」
白い部屋の中に2人の人間が入ってくる。
1人は黒髪と榛色の瞳の女子生徒──相楽ゆかり生徒会長だ。
もう1人はベージュのレディスーツを着た、茶色いミディアムヘアとスーツと同じ色をした瞳を持つ湖城先生同様にすらりとした女性だ。
彼女の名前は宇治橋礼子、イージス学園の学園長を務めている若い──見た目は大体20代後半くらい──女性だ。
「学園長……!?それに相楽さんまで……」
姉さんは2人が部屋に入ってくることを知らなかった様だ。
それは湖城先生も同様で声色に若干驚きの色が見える。
「何故ここに……いや、それよりも『その必要はない』とは一体どういう……」
「言葉の通りです、湖城先生。彼女を拘束する必要はない」
宇治橋学園長はそう言った。
そして目線を湖城先生から暗殺者である西郷渚へと向けた。
「あなたは専用装備所持者を襲撃した。これは事実ですね」
「ええ。……それが?」
彼女は居直り強盗の様に一切悪いことをしたという様子は見せずにそう答えた。
そんな彼女に対し、学園長は言った。
「ですがあなたの襲撃した生徒は皆軽傷、或いは無傷で、あなたの奪った武器は地区内で見つかりました。あなたの起こした被害はどれも軽度です」
「…………」
「更にあなたは優れた腕を持っていると聞いています。あなたには今後も対テロ戦闘員として活動してもらうことにしました」
彼女はそう言ったが俺にはとんでもないことを言っている様に聞こえる。
明らかに俺を殺そうとしてきた暗殺者が優れた腕を持っているから今後も対テロ戦闘員として活動してもらうだって?
それは狂犬に首輪を付けずに町中に放つ様なものではないだろうか。
「いくらなんでもそれは危険では……いや」
待って下さい、と湖城先生は言い、マジックミラー越しに俺たちを見た。
彼女たちのいる部屋からは俺たちの姿は見えないはずだ。
それなのにその目線は確かに、俺を捉えていた。
彼女は部屋から出ると俺たちのいる隣室へと入ってきた。
「君たち、こちらに来てくれないだろうか」
「……?」
湖城先生に促され、俺たちはそのまま彼女のいた部屋へと連れられる。
「君たちの部隊には5人所属していると聞いた。つまり、まだ2つ枠がある。合っているか?」
部屋に入ると開口一番、そう問われた。
「え、ええまあ……ありますけど……」
「そうか。なら、彼女を組み込んでも構わないか?監視という意味がある」
「え、ええっ!?確かに枠はありますけど、いきなりすぎませんか……?」
枠はある。
けれどそこに何人も襲撃している殺し屋を編成してもよいか聞かれるとは思わなかった。
「彼女の腕前自体は大したものよ。結構な戦力になるとは思うわ」
「……ええ。どうせ身元はバレてる。逃げられはしない。自由に使ってくれて構わないわ」
既に彼女には殺意はなさそうだ。
その諦めも演技ではなさそうだ。
ならば問題はないだろう。
「……隊長はヤマトだよ。ヤマトが決めて」
「ああ……湖城先生、彼女の手錠を外してくれますか?」
俺がそう言うと彼女は手錠を外した。
そしてすくりと立ち上がった。
俺はそんな彼女へと手を差し出した。
「仲間になってくれるかな?」
「ええ。構わないわ。西郷渚……“元”殺し屋よ」
けれど彼女は差し出した手を無視し、そのまま扉へと歩む。
「……ワタシを自由に使うのは構わない。けれど馴れ合うつもりはないから」
そう言って彼女は部屋から出て行く。
しかし逃げるつもりはなさそうだ。
俺たちはそのまま彼女の後を追う。
「……どこに?」
「安心して。逃げはしないから。少し外の風に当たるだけよ」
彼女の歩く速度は速い。まるで近付いてきた虫から逃れるくらいに。
俺たちは小走りで彼女を追っている。
「そっか。なら、それが終わったら君の腕前を見せてほしい」
その言葉にぴたりと歩きを止める。
「──ええ。構わないわ。数分前までは殺し屋だった実力……見せてあげるわ」
そして歩みを再開する。
その背中からは迷いの様なものは一切見えずに、代わりに自信の様なもので満ち溢れている様に見えた。
白い長机、その長机の2面に向き合う様にして白い椅子が2つ──
白単色で構成されているその部屋には2人、人物がいた。
「……西郷さん、何故だ」
1人は黒いレディスーツを着たモデルの様な女教師……湖城柚だ。
彼女はその切れ長の目で目の前に座っている人物を睨む様にして問うた。
「何故?……いいですよ、大人しく話します」
もう1人は彼女に睨まれる様にして座っている暗殺者の少女だ。
彼女はその手首に嵌められているものに忌々しげに視線を下ろし、溜め息を吐いた。
どうせ逃げることはできない。ならばここで全て話してしまえば楽になる。
「“チップ”」
「ッ!」
少女の口から出たその単語にぴくりと眉を動かし、反応した。
少女は更に言葉を続ける。
「専用装備にはチップが搭載されているものがある。学園には何人かチップ搭載武器所持者がいる。ワタシはそれを奪うためにやってきた、殺し屋です」
「やはりチップ狙いか……」
「ええ。でも誰がチップ搭載武器を持っているかまでは判らなかった……だから片っ端から襲って奪うつもりだった」
彼女はそう理由を一切ためらうことなく話す。
黙秘せずに話すその姿を見て、嘘を吐いているのではと疑いを禁じ得ずにいた。
「チップを狙うということは……君はGRの手先なのか?」
「いいえ。テロ組織の刺客ではありません」
少女は首を横に振って否定する。
「……なら、君は誰に雇われている?」
「…………」
少女は初めて黙秘する。
暗殺者である彼女と、教師である湖城先生のやり取りを俺たちは別室からマジックミラー越しに見ていた。
「……西郷渚。1-Aの生徒よ。主にナイフを使った暗殺を得意とする“元”殺し屋……ってことになってたけど、学園に潜入するために現役であることを隠していたのね」
姉さんが少女の方に視線をやり、そう言った。
「殺し屋……って、俺たちと同じ歳の子が?」
「別に珍しくもないわ。子供は大人に比べて警戒されにくい。それを利用して暗殺者に育てて暗殺対象に接近させる……なんて話もあるくらいだし」
彼女もそんな1人なのだろうか。
黙秘する彼女を見て、これ以上情報を得られそうにないと判断した湖城先生は
「……生徒とはいえ、しばらく拘束させてもらうぞ」
そう言って、彼女をどこかへと連れて行こうとした。
そんな時だった。2人のいる部屋の出入り口である扉がガチャリと開く。
「待って下さい」
「その必要はありません」
白い部屋の中に2人の人間が入ってくる。
1人は黒髪と榛色の瞳の女子生徒──相楽ゆかり生徒会長だ。
もう1人はベージュのレディスーツを着た、茶色いミディアムヘアとスーツと同じ色をした瞳を持つ湖城先生同様にすらりとした女性だ。
彼女の名前は宇治橋礼子、イージス学園の学園長を務めている若い──見た目は大体20代後半くらい──女性だ。
「学園長……!?それに相楽さんまで……」
姉さんは2人が部屋に入ってくることを知らなかった様だ。
それは湖城先生も同様で声色に若干驚きの色が見える。
「何故ここに……いや、それよりも『その必要はない』とは一体どういう……」
「言葉の通りです、湖城先生。彼女を拘束する必要はない」
宇治橋学園長はそう言った。
そして目線を湖城先生から暗殺者である西郷渚へと向けた。
「あなたは専用装備所持者を襲撃した。これは事実ですね」
「ええ。……それが?」
彼女は居直り強盗の様に一切悪いことをしたという様子は見せずにそう答えた。
そんな彼女に対し、学園長は言った。
「ですがあなたの襲撃した生徒は皆軽傷、或いは無傷で、あなたの奪った武器は地区内で見つかりました。あなたの起こした被害はどれも軽度です」
「…………」
「更にあなたは優れた腕を持っていると聞いています。あなたには今後も対テロ戦闘員として活動してもらうことにしました」
彼女はそう言ったが俺にはとんでもないことを言っている様に聞こえる。
明らかに俺を殺そうとしてきた暗殺者が優れた腕を持っているから今後も対テロ戦闘員として活動してもらうだって?
それは狂犬に首輪を付けずに町中に放つ様なものではないだろうか。
「いくらなんでもそれは危険では……いや」
待って下さい、と湖城先生は言い、マジックミラー越しに俺たちを見た。
彼女たちのいる部屋からは俺たちの姿は見えないはずだ。
それなのにその目線は確かに、俺を捉えていた。
彼女は部屋から出ると俺たちのいる隣室へと入ってきた。
「君たち、こちらに来てくれないだろうか」
「……?」
湖城先生に促され、俺たちはそのまま彼女のいた部屋へと連れられる。
「君たちの部隊には5人所属していると聞いた。つまり、まだ2つ枠がある。合っているか?」
部屋に入ると開口一番、そう問われた。
「え、ええまあ……ありますけど……」
「そうか。なら、彼女を組み込んでも構わないか?監視という意味がある」
「え、ええっ!?確かに枠はありますけど、いきなりすぎませんか……?」
枠はある。
けれどそこに何人も襲撃している殺し屋を編成してもよいか聞かれるとは思わなかった。
「彼女の腕前自体は大したものよ。結構な戦力になるとは思うわ」
「……ええ。どうせ身元はバレてる。逃げられはしない。自由に使ってくれて構わないわ」
既に彼女には殺意はなさそうだ。
その諦めも演技ではなさそうだ。
ならば問題はないだろう。
「……隊長はヤマトだよ。ヤマトが決めて」
「ああ……湖城先生、彼女の手錠を外してくれますか?」
俺がそう言うと彼女は手錠を外した。
そしてすくりと立ち上がった。
俺はそんな彼女へと手を差し出した。
「仲間になってくれるかな?」
「ええ。構わないわ。西郷渚……“元”殺し屋よ」
けれど彼女は差し出した手を無視し、そのまま扉へと歩む。
「……ワタシを自由に使うのは構わない。けれど馴れ合うつもりはないから」
そう言って彼女は部屋から出て行く。
しかし逃げるつもりはなさそうだ。
俺たちはそのまま彼女の後を追う。
「……どこに?」
「安心して。逃げはしないから。少し外の風に当たるだけよ」
彼女の歩く速度は速い。まるで近付いてきた虫から逃れるくらいに。
俺たちは小走りで彼女を追っている。
「そっか。なら、それが終わったら君の腕前を見せてほしい」
その言葉にぴたりと歩きを止める。
「──ええ。構わないわ。数分前までは殺し屋だった実力……見せてあげるわ」
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