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六月
Mission8 tell the past
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「え……?」
思わず右の掌で顔に触れる。
「え、いや、ええ……嘘でしょ?」
「ううん、笑ってた」
冗談だろうと笑い混じりに言った言葉は彼女によって否定された。
それに思わず表情が微かに引きつる。
「速水沙々を刺して……その時に、俺が、笑ってた?」
こくりと頷く。
「……人を刺したのに笑ったの?俺が……」
世の中には人を傷付けて楽しむ人間がいるとは聞く。
まさか自分も表面には出ていないだけで、その一人なのだろうか。
だとしたら強烈な精神的打撃を与えられた。
「……どんな風に笑ってた?」
「……例えるなら、殺人鬼、かな……」
まさか同級生、しかも女子から笑みを殺人鬼の様だと名状されるとは思わなかった。
「殺人鬼……」
「なんかためらいなく人を殺しそうな……殺すことで快感に浸ってそうな……そんな感じの笑い方だった」
──その顔、オマエもオレと同類みてえだな──
ふと速水沙々に言われた言葉が蘇る。
(俺が……彼女と?)
同類、つまりは俺も彼女みたいに戦いに喜びを見出す様な戦闘狂なのだろうか。
そんなことを考えているとレイは軽く頭を下げてきた。
「あっ、ごめんね、ヤマト。多分見間違いだよね……」
「そうですわね。もやしみたいな草食男の大和さんがそんな怖い笑顔を浮かべられるはずがないですわ」
「なんか俺、ボロクソ言われてない?」
ベアトリクスはなにか俺に恨みでもあるのだろうか。それくらい言葉に遠慮がない。
けれど皆特にそれについて触れたりはしない。無視だ。
「気のせいですわ」
「気のせい……なのか」
気のせいだということにしておこう。
「大和さんのそれも多分気のせいですわ。きっと見間違いですわよ」
「……うん、そうだよね。ごめん、ヤマト。怖いなんて言われていい気分じゃないよね」
「……いや、間違いじゃないよ。多分」
腰に挿している脇差の柄に手を置く。
「……実は俺、心当たりがあるんだ。自分のその殺人鬼、みたいな笑いについて……」
「え……?」
一つ息を吐き、
「……少し、俺の昔話をするよ」
俺は自分自身の過去について話し始めた。
思わず右の掌で顔に触れる。
「え、いや、ええ……嘘でしょ?」
「ううん、笑ってた」
冗談だろうと笑い混じりに言った言葉は彼女によって否定された。
それに思わず表情が微かに引きつる。
「速水沙々を刺して……その時に、俺が、笑ってた?」
こくりと頷く。
「……人を刺したのに笑ったの?俺が……」
世の中には人を傷付けて楽しむ人間がいるとは聞く。
まさか自分も表面には出ていないだけで、その一人なのだろうか。
だとしたら強烈な精神的打撃を与えられた。
「……どんな風に笑ってた?」
「……例えるなら、殺人鬼、かな……」
まさか同級生、しかも女子から笑みを殺人鬼の様だと名状されるとは思わなかった。
「殺人鬼……」
「なんかためらいなく人を殺しそうな……殺すことで快感に浸ってそうな……そんな感じの笑い方だった」
──その顔、オマエもオレと同類みてえだな──
ふと速水沙々に言われた言葉が蘇る。
(俺が……彼女と?)
同類、つまりは俺も彼女みたいに戦いに喜びを見出す様な戦闘狂なのだろうか。
そんなことを考えているとレイは軽く頭を下げてきた。
「あっ、ごめんね、ヤマト。多分見間違いだよね……」
「そうですわね。もやしみたいな草食男の大和さんがそんな怖い笑顔を浮かべられるはずがないですわ」
「なんか俺、ボロクソ言われてない?」
ベアトリクスはなにか俺に恨みでもあるのだろうか。それくらい言葉に遠慮がない。
けれど皆特にそれについて触れたりはしない。無視だ。
「気のせいですわ」
「気のせい……なのか」
気のせいだということにしておこう。
「大和さんのそれも多分気のせいですわ。きっと見間違いですわよ」
「……うん、そうだよね。ごめん、ヤマト。怖いなんて言われていい気分じゃないよね」
「……いや、間違いじゃないよ。多分」
腰に挿している脇差の柄に手を置く。
「……実は俺、心当たりがあるんだ。自分のその殺人鬼、みたいな笑いについて……」
「え……?」
一つ息を吐き、
「……少し、俺の昔話をするよ」
俺は自分自身の過去について話し始めた。
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