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師弟関係ー朔良×碧生ー(前編)
しおりを挟むその時を迎えた碧生は、カラダ中の力が入ったままで。
このままでは入らない。
朔良はその機会を静かに待った。
カメラを止めても、きっと変わらない。
むしろ止めた方が、どんどん緊張感は高まる。
このまま、彼の心を少しずつ、少しずつ、開放する。
握り締めた手に指を絡め、そっとその手を開く。
強張った頬、首筋、肩に、キスをして、少しずつ、その場所を緩める。
色素の薄い、茶色の瞳。
その瞳に少しだけかかる、栗色の髪。
「力抜いて……大丈夫だから……」
その言葉を口にして、弦に同じような言葉を囁かれたことを思い出す。そして今、目の前にある緊張し潤んだ瞳を、愛おしく想う。
そっと髪を撫でゆっくり、ゆっくりと碧生のその場所に挿入する。
クッと食いしばる歯。
唇を重ね、舌でその歯をなぞる。
大丈夫。
痛くしないから。
ゆっくり、息を吐いて。
力を抜いて。
その想いを、吐息と共に、碧生に注ぐ。
絡む舌と、ぶつかる息。
その瞬間、ずぶずぶと根元まで吸い込まれた。
「入った……碧生、大丈夫?」
「うん……」
「優しくするから……」
そっと髪を撫で、唇を重ね、キュゥっとした締め付けが緩むのを待つ。
恐らく今、碧生が感じているのは、痛み。
痛みと、違和感と、そこに感じる感情は、負。
少しでも、温かさを感じるように。
少しでも、包み込まれる愛情を、感じるように。
そっと碧生のカラダを、なぞる。
白い肌に、うっすらと浮かぶ汗。
「動くよ」
そっと、囁く。
ゆっくり、ゆっくりと、腰を揺らして、力を抜けと、カラダ中にキスをする。
「声、聞かしてよ」
そう言って、首筋に舌を這わせる。
声を出して、腹の力を抜いて。
そうすれば、痛くない。
栗色の髪が、さらりと揺れる。
ピンクの頬と、唇と、そこから漏れる、喘ぐ声。
「もっと、もっと聞かして」
そう囁きながら、動き出したカメラの位置を、目尻に捉える。
狙うのは、自分から見た、碧生の表情。
「碧生、こっち見て……碧生……」
思わず閉じる瞳。
言われたことがある。
『ちゃんと相手を見ろ』
相手を見て、その表情を見て、相手の気持ちいいことを、する。
「ほら、碧生のこんなんなってる」
揺れる碧生のソレはそっと触れて擦る刺激に勃ち上がっていて、それに手を伸ばしふと、碧生は笑った。
「ほんとだ……」
「碧生、可愛い……」
碧生の細い足を、肩に乗せる。
その表情を、捉えやすいように。
カラダを斜めにして、より奥に、進める。
「あーッーー」
「奥……当たってる…碧生ーー」
「はぁっ……朔良くん……あぁっ……」
「碧生……イカしてやるよ……」
碧生のモノを隠さぬように、足の位置をずらす。
少しずつ激しく、ソレに刺激を与える。
血液が集まり赤くはち切れそうに膨れたソレは、朔良の手の中で今にも爆発しそうになっている。
数台のカメラが、狙う。
そのときの、吐き出される瞬間。
そのときの、碧生の表情。
それを見下ろす、朔良の顔。
朔良の腕に、重く乳酸が貯まる。
「あーッ朔良くんッーーイクッーー」
「いいよ、イクとこ見して……」
「あぁっーーッーー」
枕にしがみつくように、キュッと手に力を入れて、より大きな声をあげた碧生が、性を吐き出した。
白くて、トロリとしたその液体が、シーツに飛び散る。
一連のカメラの動きを待って、朔良は囁き、そして、キスをする。
「はぁ……碧生、いっぱい出た……」
「朔良くん……はぁーー」
「俺もイっていい?」
「うん……」
コクリと頷き碧生は、キュッと朔良の手にしがみついた。
あと少し。
そんな思いだろうか。
ガツンと突くと、より激しく快がる碧生に、朔良は眉間にシワを寄せながら、ニヤリと笑った。
「いいよ……碧生……俺もイキそ……」
激しく刺激を与え、紅く染まる頬に笑みを浮かべ、朔良はその欲を、碧生の胸にぶちまけた。
あがる息。
放出したと同時に訪れる、多幸感と、達成感と。
それから、その瞬間になぜか、チラつく現実の世界。
「朔良くん……」
手を伸ばす碧生の手を受け止め、キュッと握り、キスをした。
なんて勝手なんだろうか。
そんな行為の脳裏に突然浮かぶ、櫂の顔。
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そして目の前に自分がSEXをした碧生。
混ざり合う、遺伝子。
複雑な、自分の中で絡み合う想い、解けそうもないその想いをかき消すように。
朔良は碧生を強く、抱きしめた。
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