バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話

紅赤

文字の大きさ
70 / 198
魔剣争奪戦編

第68話 裏でこんな事になってました

しおりを挟む
 青い鱗を纏った龍人と一人の冒険者と魔王が激闘を繰り広げている中。
 それを遠くから面白そうに眺めている男がいた。

「ん~~~~やるねぇ~!」

 感想を一人漏らしながら観戦している男の正体はムサシ・ミヤモト。Sランク冒険者である。
 興奮していた様で、ワクワクとその戦いを見ていたが、どうやら決着がついたようだ。

「……惜しかったね、ランちゃん。それと魔王ジード」

 古い付き合いであったランが負けたことは少なからず残念に思う。
 だが、それ以上にランとジードの成長も嬉々として感じていた。

「もう少し力の扱いになれていたら、もっと良い所まで行ったんだけどね……」

 ムサシは観戦をやめて立ち上がると、周りをキョロキョロ見回す。
 しかし目的のものが見当たらないのか頭を掻いた。

「ハザードのやつどこ行ったんだろう?」

 自由気ままな相棒を探しに、ムサシはその場を後にした。


 ***


 死闘を終えたタロー達は、束の間の休息をとっていた。

「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

「なっっっっっっがいのぉ。ため息」

 勝者であるはずのタローはどうにもテンションが低い。
 いつも無気力であるが、今回はそれにしてもである。
 地面に仰向けで寝転がる彼は、気だるくその理由を話した。

「だって怪我したんだもん……」

 冒険者になってから傷という傷を受けたことがないタロー。
 元々軽い気持ちで始めた冒険者という仕事だ。
 怪我をしたことはやる気を削ぐのには十分な要因であった。

「タイトルにもあるだろ? 『バイト』って。
 これどう考えてもバイトの仕事超えてんだろーが。
 どうした作者? 設定忘れたのか? 一遍プロローグから読み直してこいド三流作家が」

「おい、毒吐くな毒吐くな」

 元ニートは何かと爆弾が多いのである。
 え、そんなことで!? というような些細なことで簡単に爆発するのだ。
 世の中そんな奴もいるのである。

 と、そんな面倒な男に近付く者がやってくる――

「――あまりネガティブなことはことは言わない方がいいですよ?」

「?」
「何者じゃ!?」

 突然の第三者の声に身構えるタマコ。
 タローは相変わらず堂々としていたが、視線は相手から外してはいない。

「誰だいアンタ?」

 タローらの目の前にいるのは銀髪で赤眼、メガネに灰色のタキシードを着た男性。
 そして肩には、赤い髪の妖精が乗っていた。

「これは失礼しましたね」

 男は軽く頭を下げると、改めて名乗る。

「私はレオン・フェルマー。こちらは使い魔の――」
「魔王アルバート=ルビーよ! よろしくネ☆」キラッ

 妖精は謎のピースをしながらウインクした。

「イラッとするな」
「イラッとしたのじゃ」
「(^・ω・^)」
(訳:イラッとしました)

「わーはっはっは! 気にしない気にしない!」

 小さい図体の割には笑い方は豪快な妖精。
 いつもの調子にレオンは嘆息し頭を下げる。

「すいません。ウザい子なもんで」

 眼鏡を左手の薬指で直しながら謝るレオン。
 タローに負けず劣らずの自由っぷりを発揮する魔王に、さぞ手を焼いているのだろう。
 けれど、今はそんなことは二の次だ。

「で? 今度はアンタが俺を倒すのか?」

 タローは飛び起きて腕を伸ばした。
 頬の傷はまだ消えていないが、戦うのには何ら問題はない。
 戦闘準備を整えるタローだったが、それは無駄に終わった。

「いえ、私はあなたと戦う気はありませんよ」

 意外にもレオンは戦闘を拒否したのである。

「ほぅ……その理由を訊いても?」タマコが理由を訊く。

「私は元々この戦いに参加する気はありませんでしたからね。無理矢理ムサシくんに参加させられただけなんですよ」

「おー、気が合いそう」やる気0同士、シンパシーを感じたタロー。

「だいたい私、他国で仕事をしていたのですがね? 手紙に『面白いことやるから来い』とだけ書かれた手紙が送られて来たんですよ。
 無視しようと思ったんですが、彼なら地の果てでも追ってきて捕まえに来るでしょうから、仕方なく此方からタイタンへ出向いたのですが……やっぱり断れませんでした」

 レオンは相当溜まっていたのか、喋り出したら愚痴が止まらなくなってしまった。

「大変だな」タローが言った。

「でしょ?」とレオンも返した。

「大変だね~レオン」

「アナタも原因なんですがね……」

 アルバートが余計なことを言いレオンのストレスがまた溜まる。
 少し頭を悩ませていたレオンだったが、人前だということを思い出すとコホンと息をつく。

「とにかく、私は基本的に戦う気はありませんのでご安心を」

 そう言ったレオンは右手の腕時計を確認すると、「私はそろそろ……」と歩き始めた。

「もう行くの?」タローが訊く。

「えぇ、ちょっとがありましてね……」

 そう言い残してレオンは去ろうとする。
 だが、何かを思い出したのか突然立ち止まった。

「向こうのほうに、休めるところがあるので、そっちに移動した方がいいですよ」

 西の方向を指差したレオンはそれだけ言い残すと、今度こそその場を後にする。

「バイバーイ!」

 アルバートも後ろを振り向きタロー達に手を振った。

 再び静寂が戻ると、タマコが口を開く。

「さて、どうする主殿?」

 どうすると言うのはレオンの言葉である。
 見た感じ悪い人間では無さそうだが、どうにも引っかかる。

「私たちと戦う気がなくても、攻撃を仕掛けないとは言ってない。罠の可能性もあるじゃろう」

 レオンの言葉通りに進めば、西の方向には洞窟があったはずだ。
 暗い穴の中に罠を仕掛ければ落ちる可能性は上がるだろう。

「う~~ん…・・・」

 タローは顎に手をやり考える。
 少し考えてのち、タローは答えを出した。

「とりあえず行ってみっか!」

 疑うということが少々抜けているタローの判断により、一行はレオンが示した洞窟へと足を向けるのであった。


 ***


 タロー達と別れたレオンは足早に森を抜けると、殺風景な岩場へと辿り着いた。
 そこは少し進むとと崖があり、覗けば谷底に川が流れている場所である。

「フゥ……」

 近くにあった石に腰をかける。
 すると、レオンの顔から突然ブワッと汗が噴き出た。

「ははは……改めて見ると化け物だな」

 ハンカチで汗を拭いながら独り言ちにこぼした。
 タローを見るのはこれが2回目だが、間近で見るのは初めてである。
 そこで感じたのは、底知れぬ重圧であった。

「レオン大丈夫?」

 アルバートも心配そうに駆け寄るが、「問題ありません」とだけ言って俯いた。

(まったく……魔王が可愛く見えてくるな――)

 レオンの頭にまだ時間の経っていない記憶が思い返された。



 ・・・・・・・


 ・・・・・


 ・・・


 時間はタローらが戦闘を始める前まで遡る。

「やれやれ、参ったなぁ……」

 タローを見てわかったのは、今後のということだ。

「どちらにせよ、あとで会ってみなければなりませんね……」

 眼鏡をクイっと上げると、頭を切り替え辺りを見回す。
 レオンが最初に飛ばされたのは川のエリア。
 心地よいせせらぎが聞こえ、とてもリラックスできる場所だ。

「ちょうどいい。ここで休みましょうか」

 そう言うとレオンは持っていたバッグからティーカップを取り出した。

「ちょっとちょっとレオン!? いきなり休憩なわけ?」

 胸ポケットから顔を出したアルバートが突然の行動に驚く。
 だが、レオンはお構いなしにティーカップへ魔法瓶に入った紅茶を注いだ。

「何事も始める前にはリラックスが必要ですよ。肩の力を抜いて、穏やかな気持ちで始めることがコツなのですよ」

「そ、そうなんだ。まぁレオンが言うならそうなんだろうけど……」

「ほら、アルバートもこの音に耳を傾けなさい……とても心地良い音色が――」

 言われた通りにアルバートは目を瞑り耳に手を当てる。

 ・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・・・・

「ヒッヒッヒ……吾輩はツイているようだ」



「……変な笑い声が聞こえる」

「奇遇ですね……私もです」

 レオンとアルバートがジト目で横見ると、そこにいるのは魔王ハンター=クロス=トパーズであった。
 お馴染みの汚い海賊衣装で登場である。

「……何か用ですか?」

 レオンが紅茶に口をつけてから訊くと、クロスは強欲の魔剣マモンの切っ先を向けた。

「ヒッヒッヒ……お前の魔剣をいただきに来た」

 その答えを聞いて、レオンは嘆息する。

「やれやれ……やはり現実はそう上手くいかないものですね」

 レオンは立ち上がり、ゆっくりと眼鏡を外した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~

川嶋マサヒロ
ファンタジー
 ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。  かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。  それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。  現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。  引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。  あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。  そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。 イラストは ジュエルセイバーFREE 様です。 URL:http://www.jewel-s.jp/

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

異世界での異生活

なにがし
ファンタジー
役職定年を迎えた男が事故に巻き込まれケガをする。病院に運ばれ治療をしていたはずなのに、なぜか異世界に。しかも、女性の衣服を身に着け、宿屋の一室に。最低な異世界転移を迎えた男が、異世界で生きるために頑張る物語です。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

処理中です...