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イケメンDomはパートナーが欲しい
「オッケー〝いい子〟だね。次は〝こっちおいで〟して〝おすわり〟しようか」
俺は、次のコマンドを告げたが、相手は下を向いたまま動かない。それどころか震えている。
「大丈夫だよ、リラァックスして。俺のこと〝見て〟だよ」
顔を上げた相手の顔は真っ赤になって目が潤んで──笑っていた。
「あーっ、可笑しい! もうダメ!! 笑っちゃう!! ホントにあんたDomなのぉ?」
言われて俺は羞恥でカーッとなった。
これで4人目。
パートナーを見つけたくて登録した政府公認のマッチングサイトで、ランク的にも合うSubをマッチングされたはずなのに、「イケメンだけどプレイは無理」「イケメンだけど残念すぎて信頼関係は結べない」「イケメンなのにコマンドが下手すぎ」とこれまでも3人に断られてきた。
人は、ダイナミクスという男女の性とは異なる第二の性を持っている。
支配したいという欲求が強く出るDom、支配されたいという欲求が強いSubという性質があり、その間で、適切な関係を築いてお互いの欲求を満たさないと身体に支障をきたす。そういったものが強く出ないNormalの人たちには理解されにくい部分がある。Domだから何でもできるとかSubだから何もできないとか、そういうことは全くないのだが、支配したいという欲求に忠実に行動していたら頂点に立っていた、みたいな人が多いためか、世間的にDomは何事にも有利だと思われている節がある。
俺は高校の時、ダイナミクス診断でDomと診断された。クラスメイトになぜか知られて「デキくんすごいね」などと言われて、何となくラッキーと思ったが、現実は全く違った。何をやっても「Domだから」と当たり前に出来て当然という扱いを受け、やさぐれまくった結果、会社では、電球を交換したり、郵便の仕分けをして各部署に届けたりが業務だ。イケメンだけど残念な窓際のプリンスなんて呼ばれてバカにされている。せめてもの救いはイケメンだと思われていることだ。
更には、俺はDomのくせにコマンドが下手らしく、Subとのプレイが成り立たず、ずっと抑制剤のお世話になっている。
DomもSubも厄介なのは、プレイをして欲求を満たさないと体調を崩すことだ。プレイができなくても、ある程度は抑制剤で抑えられるが、薬に頼ることはあまり望ましくない。副作用などもあるため、パートナーを見つけて定期的にプレイすることが推奨されている。
そこで政府公認のマッチングサイトの出番である。病院のダイナミクス科と連携して、お互いの性質や力の強さに合った、DomにはSub、SubにはDomを紹介してくれる……はずなのだが。
俺は4人に断られている。
「何でなんだよー」
俺は会社帰りに行きつけのバーに行くと、ぐだぐだとバーのマスターに愚痴る。
DomとSubが集う「クオーレ・ディ・コニーリョ」というバーは今日はひっそりとしている。早い時間だからだろうか。
俺はマスターに話を聞いてほしくて、定時退社して直でここにきた。
「まあ、お見合いだって断られる時はことわられるもの、気にしちゃダメよー。次があるじゃない」
「でも、プレイに入ってコマンド使ったら笑われるって……俺もう立ち直れない……」
俺がカウンターに突っ伏していると、マスターは俺の肩に手を置いた。
「気にしちゃダメよぉ」
俺は酒で抑制剤を飲み干した。
「でも、キャンちゃんそれってホントにコマンド使ってるの?」
マスターは俺の方をしげしげと見て首を傾げる。キャンちゃんというのはマスターが呼ぶ俺のあだ名だ。俺は、井出来夢という名前の真ん中を取って、ずっとデキくんと呼ばれていた。マスターにも「デキって呼ばれています」と言ったら、「私濁点の発音苦手ー」と言われ、「キャンちゃん」と呼ばれるようになった。
「そんなにイケメンなのに、コマンドが下手なだけで振られるなんてありえないじゃない。何か他に不具合があるんじゃ……もしかして、小さい??」
マスターが超弩級の下ネタをくり出してきたので、俺は「はいはい、勝手に想像しろよ。絶対見せてやらねえから」と返した。
今誰もいなくてよかった。
ちょっとマスターの声デカくて響くからな。
「やだー! 冗談よぉ……でも、見たーい!」
マスターはカウンターからこっちに出てくる。
「ねーえ、〝見せて〟」
マスターが突然コマンドを使う。こんなの反則じゃないか。
「はっ? えっ……いきなりなっ……」
ゾクゾクと声が響いて、マスターの言う通りにしたくなる。ズボンのベルトを外しかけた俺に、マスターが慌てた様子で止めにかかる。
「〝止まって〟……ごめんなさい、まさか効くとは思わなくて……」
俺は、Domなのに弱いと言われたようで、苦い気分になる。
「でも、わかった?? これがコマンドなんだけど……下手ってなんなの??」
マスターは首を傾げる。こんなに強いDomなら、何も悩みなんてないんだろうな。
「ヤバかった……マスター強くない?」
俺は降参のポーズでマスターを見る。
「でも、勝手にコマンド出すのは、レイプと一緒なんだからな!」
「ごめんごめん。でも、私のコマンドもまんざらじゃないのねぇ……」
マスターがニコニコして俺を眺めている。居たたまれない。俺は帰ろうと思って、鞄を持った。
「おいちょっと、今日何でクローズドの看板出てんの? まさか誰かSub連れ込んでんじゃねーよな? あ……」
喋りながらドアをバーンと開けて荒っぽく入ってきたいかにも遊んでそうな男は、俺の顔を見て「あ」と口をつぐんだ。
「マジで連れ込んでんじゃん……!! ん? でも、あんたDomかよ」
俺の顔をじっと見て、チャラ男は舌打ちをした。
「えっ、わかる?」
俺がビックリしていると、男は自分の耳のピアスを触りながら、「わかるよ、俺Subだし」と気まずそうに言う。
「へー、あ! もしかしてマスターのパートナーとか?」
俺が言うとマスターもそいつも露骨に嫌そうな顔をした。
「俺とこいつは『雇用関係』だよ!! 俺がオーナーで、こいつが俺の店の責任者なの!!」
プリプリ怒ってそいつは髪をかきあげた。
「えっ……ここってマスターの店じゃなかったの? マスターって呼んでたのに……雇われ店長なの?」
「あはは、厳密に言うとねー……ここ所有権は小関くんのものなの」
小関くんと呼ばれて、男は眉をひそめて舌を出す。
「小関くんとか気持ち悪い呼び方してんじゃねーよ」
拗ねたように口を突き出すのが何だかかわいい。よく見ると、サラサラのキレイに染められた髪、手入れされた爪、パッと見チャラいけど、頑張って作り上げられたものだとわかる。
「すごい、えらいね……」
俺がボソッと言うと、弾けるように顔を上げ、不思議そうに俺を見た。
「小関くんって言うんだ、よろしくね」
俺がニコニコしていると小関くんはまた不愉快そうに舌打ちする。
「よろしくしねーよ! 誰が……ん? お前、Domなのに俺のこと支配したいとか思わねーの?」
「いや、普通誰彼構わず支配したいとか思わないでしょ……」
俺が言うと、小関くんは目をパチパチと瞬かせた後、細める。
「……へー、じゃあ、俺とプレイしてみる?」
小関くんはサラリとなれた雰囲気で俺を誘った。そのわりには俺に何かを期待する様子もなく淡々としている。
「ねえ、話聞いてた? 俺別に君のことなんてタイプじゃないって」
俺が慌てて言うと、小関くんは、はあとため息をついた。
「選り好みできる立場かよ」
俺が酒で流し込んだ抑制剤のカラを、カウンターに置きっぱなしにしていたのを指さされる。もう遅いけど、ゴミをスーツのポケットに突っ込む。
「俺ねぇ、コマンド下手くそらしいから、やめた方がいいと思うよ?」
俺は、ここのところずっと振られ続きで、これ以上プレイし始めて断られたら立ち直れないから自己防衛する。
「キャンちゃんひどい振られ方してやさぐれてるのよー」
マスターが止めに入ってくれるが、えぐってくるなよ。ただ、プレイを断られただけってことにしたい。
「四の五の言ってんなよ。松下、奥借りるぞ」
松下と呼ばれているマスターを見て、そういえばマスターの名前も知らなかったなと反省する。そして、だから俺は「残念」なんだと気づく。マスターは俺の話を聞いてくれていたのに、知ろうともしていなかった。
「えー! ヤダー!! 嘘でしょ、ダメだってぇ……」
マスターは小関くんにだだをこねるように首を振る。
「キャンちゃんは私の聖域なんだからー!!」
聖域って。
案の定マスターは小関くんに鼻で笑われた。
「今日閉店にしてた分金取るぞ」
小関くんがひとにらみすると、それまでブーブー言っていたマスターはピタリと口を閉じて「どうぞどうぞ」と俺を差し出した。ひどい。
「俺も最近プレイしてなかったからなー。さ、どうする?」
小関くんはバタンとドアを閉めるとガチャリと鍵をかけた。
「鍵は……何かあった時にマスター助けにこられないじゃん」
「プレイしてるとこ見られたくないだろ? それともキャンちゃんは見られたい変態なわけ?」
キャンちゃん、という呼び名を呼ぶ時、微妙にマスターの口調を真似て揶揄するように言った小関くんに、俺はかぶりを振った。
「……じゃあ、まずはセーフワード決めよっか」
「はあ? 善人ぶりやがって……」
小関くんが眉間にギュッとしわを寄せる。
「じゃあ『助けて』でいい?」
そう言うと、小関くんは一瞬怯んだように言葉に詰まる。
「……オイ、そんなセーフワードにして何するつもりだよ……」
「どうせ君も俺のコマンドなんかいらないだろ……別に何でもいいんだよ。じゃあまず、どうする?」
強がっているくせに、小関くんの手が強く握りしめられていて、俺は「リラックスだよ」とその手を取った。
「オイ、勝手に……」
「〝動くな〟」
俺はもう半ば投げやりな気持ちでコマンドを放った。俺を払いのけようとした小関くんがぴしりと止まって、「嘘つき。ちゃんと効いてるじゃん」と唇をとがらせた。
「大丈夫。上手にできたね〝いい子〟」
俺は緊張しているように強ばる小関くんの手を優しく包んでさすった。
「大丈夫? 気持ち悪くない?? 〝言って〟」
「優しすぎて気持ちわりいぃぃ……」
小関くんのとがった唇が緩んで、はああと深くため息をつきながら、頬をほのかに染めているのがたまらない。初めて、Domとして満たされた気分になり、俺は思わず小関くんを抱きしめる。
「嫌だったら、セーフワード言って?」
俺が言うと、小さく首を振った。
「これは、大丈夫? じゃあ、次はどうしようかな? ……〝こっちおいで〟」
ソファーの方に小関くんの手を引いて導いて、腰かけて隣をポンポンする。
「座って……あ、〝おすわり〟しようか」
隣を指示したのに、小関くんは俺の膝の上に座る。
「えー、俺こっちって言ったのに。まあいいか」
俺が言うと小関くんは首をコテンと倒して俺に「お仕置き、しないのか?」と聞く。
「えー、小関くんはお仕置きされたい人なの?」
俺が聞き返すと、小関くんは小さな声で「痛いのは嫌」と言ったから、俺は小関くんを抱え直して、お仕置きについて考えた。
「じゃあ、〝ごろんして〟俺に甘やかされて」
俺は小関くんをソファーにひっくり返す。俺が小関くんを膝枕する体勢になると、小関くんが顔を真っ赤にして腕で顔を隠す。
「これは、恥ずかしい!」
「お仕置きだからね。恥ずかしいと思うことさせようと思って。嫌なら、セーフワードだよ。ほら」
「え? 何これ?? お前コマンド下手って嘘じゃん!!」
悔しそうに顔を覆う小関くんに、俺は満たされる。プレイってこんなに気持ちいいのか。プレイしても断られたりダメ扱いされていたから、ちょっと満たされ度合いが半端ない。
小関くんの今の顔が見たくて、俺はコマンドを使った。
「ねえ、顔〝見せて〟」
手をおずおずと顔から外す小関くんがかわいい。恥ずかしがっているのがかわいい。
恥ずかしがって視線を合わせないのはかわいいけど、〝見せて〟と言った時にちょっとだけ脚を開きかけたのが気に入らなくて、その独占欲に俺は戸惑った。
小関くんには今日初めて会ったのに、俺はどうしても小関くんがほしくて、独り占めしたくてたまらない。初めてまともなプレイができたから、離したくないのかな。
他のDomの影がチラついただけで嫉妬の気持ちがわきあがって、どうにもとめられない。
こんなこと初めてで、俺は恥ずかしがっている小関くんを見おろす。
「俺を〝見て〟」
小関くんは俺を見る。
「上手だね。〝いい子〟」
俺が小関くんの頭を撫でると、小関くんは俺の手に顔をこすりつけて、とろんとした目で次のコマンドを待っている。
本当に俺を見ている?
急に不安になって、俺は小関くんをじっと見つめた。
「キャンちゃんのグレア、気持ちいいい……」
小関くんの言葉に、俺は自分がグレアを放っていることに気づいた。
小関くんは震えながら達していた。
「もっとちょうだい。キャンちゃん……」
今まで、誰もこんなに俺をほしがってくれなかった。俺は急速に自分の空っぽの部分が満たされるのを感じた。
「キャンちゃん??」
俺がなかなか次に移らないので、小関くんは不思議そうに俺を見る。
「え? キャンちゃん?」
次の瞬間はっと目が覚めたように小関くんが起き上がって、俺の顔に触れた。
「え……」
俺は泣いていた。
「キャンちゃん、大丈夫?」
心配そうにこちらを見る小関くんに、俺は思わず笑ってしまった。
強引にプレイに誘ってきた嫌なやつだと思ったのに、俺のことをコマンドを与えるDomとしてだけ見ているわけじゃない気がして、俺の心が満たされる。
「えええ、プレイして泣くDomはじめてみたわ……」
小関くんはガシガシと頭をかいて、俺の涙を袖口で拭った。
「そんなに溜まってたのかよ……まあ、俺もあんまり相性のいいDomに会えたことないからわかるけど。なあ、お前のコマンドめっちゃ良かったよ。俺のパートナーになってよ」
小関くんは、チラッと俺の興奮状態になっている下半身を見ながら、「セックス込みの、要するに全部のパートナーなんだけど……」と言った後、俺の隣に〝おすわり〟した。
「ほら、おすわりしたから褒めて」
小関くんが最初の仏頂面とは全く違う表情を見せてくれるのが嬉しい。
「〝い・い・子〟」
褒められてホッとしたように笑う小関くんが、何だかかわいく見える。
もっと見たい。
「〝服を脱いで〟〝見せて〟」
小関くんは俺の方に見せつけるようにTシャツを脱ぐ。桃色の乳首が出てきて、俺は思わずヒュッと息を飲む。
チャラい見た目のわりに遊んでいそうな気配のない身体に、ドキドキしてしまう。
「下も脱ぐ?」
小関くんが俺に聞きながら、ズボンのボタンに手をかける。
「いいよ、〝脱いで〟」
俺の目の前で小関くんは下も脱ぐ。
「えっ?」
下着は、真っ青なTバックだった。白いリボンとレースがついている。一度達してしまっているから一部濃い色になっている。中はグチュグチュになっているんだろうなと思ったら興奮した。
「これ、誰かに見せたのはじめて」
小関くんがTバックの前側についているリボンをつまんだ。
「これ、引っぱってみる?」
俺は頷いて、小関くんがつまんでいたリボンをそっと引っぱる。前部分の布がペロンとめくれて、性器が丸見えになる。さっき達した精液がとろんと太ももにたれてとてもエロい。
「見えちゃったね。こんなエッチな下着誰に見せるつもりで身につけてたの?」
嫉妬半分で俺が聞くと、小関くんは首を傾げた。
「誰かに見せるか見せないかじゃなくて、自分のモチベのためだろ?」
不思議そうに言い放つ姿に俺はドキリとする。いいな、小関くん。
「見せるつもりじゃなかったものを見せてくれてありがとう」
俺がヨシヨシすると蕩けた表情で小関くんは、服を脱いで乳首もチンコも立てたまま、俺を見ている。
俺の次のコマンドを待っていると思ったら、俺も興奮した。
しばらくそうして俺と小関くんは見つめ合う。
「舐めたい」
小関くんがぼそっと言って、俺のふくらんだズボンの前に顔を近づける。
「いやいや、それは……できる?」
俺は欲望に負けて小関くんにお願いしてしまう。小関くんは、俺のズボンの前をくつろげると、一気に下着を下ろして興奮した俺のものを取り出した。取り出して、すぐに舐めるのかと思ったが、俺のものを見つめたまま固まっている。
「どうしたの?」
俺が問うと、小関くんは戸惑うように俺を見た。
「今までのやつって、舐めろってコマンド出してきて、こっちの都合も考えなしに喉突いてくるやつばっかりだったから……どうしたらいい?」
小関くん、何てやつとプレイしているんだよ。
「溶けるのが早いアイスを舐めるみたいに舐めればいいんだよ」
俺が言うと小関くんはそろそろと俺のものを舌でなぞる。
「喉の奥まで突っ込まなくても大丈夫。そう、上手だね」
正直上手かと問われたら上手ではないのだが、慣れない様子が、その行為を俺以外とはしたことがないみたいで嬉しい。そんなことを考えていたら、舐めていた小関くんの歯がカリッと裏筋にあたり、俺はその刺激で「残念なイケメン」の本領を発揮してしまった。
小関くんは、飲んだら褒めてもらえると思ったのか、それをコクンと飲んだ。ああ、もう。
俺はかわいい小関くんの桃色の乳首に顔を近づけ、お返しに噛んでやった。
「んっ……」
小関くんが色を含んだ声をあげたので、左も噛んであげる。
「んんっ……」
桃色の乳首に俺の歯形がついて、所有印のようで嬉しいなんて、こんな風に思う日がくるとは思っていなかった。
「いつも何かあってもいいように慣らしてあるから、そのまま入れていいよ」
小関くんがそう言う。そんな風にしてほしいなら、してあげたいけど、俺のためにじゃなくて誰かのために慣らしてあるのが気に入らない。
「そのまま突っ込まれるのが好きなの?」
小関くんに問うと、小関くんは首を振る。
「じゃあ少しほぐしていい?」
「やだあ、恥ずかしいから……『助けて』」
本当に嫌なんだ。無意識だと思うけど、セーフワードを使われてしまった。
「ごめん、嫌なんだね。わかった。じゃあ自分で拡げて〝見せて〟」
俺はコマンドを使う。今までこんなに俺に従順な人はいなかったので、どこまでもコマンドに歯止めがきかなくなりそうで怖い。
小関くんはTバックの残りの布をサイドのリボンを解いて取り去ると、脚を開いて全部見せてくれた。俺はとても充足した気持ちになりながらも、もっと、もっとと欲望がこみ上げる。
小関くんが拡げて見せたそこは、乳首と同じで桃色で、尻は柔らかいパンみたいにもちっとしていた。俺は思わず尻に噛みつく。
「うっ……はぁぁ……」
小関くんがブルッと震える。
歯型がつくほどに。
「はっ、早く、ここに入れてぇ……」
小関くんは拡げて見せた後孔を俺の方に突き出した。
「おねだりできるなんて、〝いい子〟だね」
小関くんを褒めながら、俺は小関くんの方にグッと腰を入れて、小関くんを抱きしめながら中に入った。
「押しつぶされるぅ……あっ……」
小関くんが、俺にしがみついてくるのがかわいくて、俺はすぐに達してしまった。
一回じゃ足りない。
俺はそのまま動き出す。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
リズムに合わせて声が出てしまう小関くんがかわいい。ますますスピードをあげると、小関くんは「もっとゆっくり……」と言うので、ゆっくり押しつけるようにグラインドした。
「ああっ……キャンちゃん……」
小関くんは俺にしがみついたまま、果てた。
「おれぇ、我慢できなくて、ごめん……お仕置きして……」
小関くんががイッた後の可愛い顔で、震えながらお仕置きをねだる。
「は?」
思ったより低い声が出て自分でもビックリする。小関くんが我慢できなかったことより、他のやつが小関くんに我慢させたことを知ってしまったことにモヤモヤする。我慢なんてしなくていいのに。オレで気持ちよくなっているところを見せてほしいのに。
俺はもう一度小関くんの乳首を噛んで、グッと自分のものを奥に押し込んだ。
「あっ……!!」
小関くんの全身が震える。小関くんの中が俺のものをしめつけたので、俺はまた達してしまう。
「小関くん、俺も同じ。小関くんが気持ちよくて、2回もイッちゃった」
笑いながら俺が言うと、小関くんはキュッと眉間にしわを寄せて「ばーか!」と言った。
その後、俺たちが奥の部屋から出ると、マスターが「生きた心地がしなかったわぁ。キャンちゃん大丈夫だった?」とどう考えても小関くんの方がボロボロなのに俺の方を心配してきて、俺と小関くんは顔を見合わせて笑ってしまった。
「小関くん、俺のこと来夢って呼んでいいよ。特別ね」
俺がそう言うと、小関くんはまた「ばーか」といったけど、口もとが緩んでいた。
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