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幸せ
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窓から、王子の部屋に入った。ベッドには気持ち良さそうに眠る王子が横たわっていた。引き締まったお腹が上下している。私は剣の先をその王子のお腹に向けた。ここで王子を刺す。きっと私はこのために来たのだ。大丈夫。もともと王子は人魚姫に助けられなければ、死んでしまっていただろうし、これで人魚姫は助かるわけだし、私は今鳥だし、人殺しにはならない。大丈夫、大丈夫、大丈夫。自分に言い聞かせる。
「失礼します。」見張りの兵士の声がして、ドアが開いた。ドアを開けたのは、私を撃とうとしたあの兵士だった。その背後から人魚姫が飛び出してきた。
人魚姫は私から剣を奪おうとするが、私は取られまいと、必死で逃げた。
『みちる!返して!』
「いやです!姫がやらないなら、私がやります!」
『「あっ!」』兵士が剣を私から奪うと、人魚姫に渡した。人魚姫は兵士にお辞儀すると、急いで部屋を出て行った。私が追いかけようとすると、兵士は一瞬私を捕まえようとしたが、動きを止めて、見逃してくれた。
人魚姫を追いかけると、人魚姫は剣を海に捨てようとしていた。
「まって!」
剣は放物線を描き、ポチャンと、控えめな音を立てて見えなくなった。
終わった。終わってしまった。人魚姫は泡になってしまう。私は、何もできなかった。チャンスはいっぱいあったのに。
『みちる、』今にも消えそうな、けれど明るい声で人魚姫は言った。
『みちるったら、最後まで私の話を聞いてくれないんですもの。あのね、みちる、私今とっても幸せよ。』
「幸せ?」だったではなく?
『私はちょっとだけれど、人間の姿になれた。そしてお日様の光をたくさん浴びることができた。恋をして、その人が幸せになる姿も見れた。それからね、私を大切にしてくれている人たちの優しさに気づけたの。』人魚姫は笑った。
『みちるは、今まで私のために、こんなに頑張ってくれた。姿まで変えて、誰よりも近くで支えてくれた。私に使えている立場だし、当たり前だと思っていたけれど、そうじゃないのよね。親友だからなのよね。それに、お姉ちゃんたち。私を忘れないで、大切な髪を切ってまで私を助けようとしてくれた。私の大切な人たちが、私を大切に思ってくれている。これほど幸せなことってないわ!だから・・もう、十分私は幸せ。』
私は涙を流した。
「泡になることが幸せなはずないよ。」
『そうね。みちるにとってはそうよね。でも、みちるが何と言おうとも、私は今、幸せよ!』人魚姫は海に飛び込んだ。そして、今までに見たことないほどの、透き通った、美しい泡が海に広がった。
「失礼します。」見張りの兵士の声がして、ドアが開いた。ドアを開けたのは、私を撃とうとしたあの兵士だった。その背後から人魚姫が飛び出してきた。
人魚姫は私から剣を奪おうとするが、私は取られまいと、必死で逃げた。
『みちる!返して!』
「いやです!姫がやらないなら、私がやります!」
『「あっ!」』兵士が剣を私から奪うと、人魚姫に渡した。人魚姫は兵士にお辞儀すると、急いで部屋を出て行った。私が追いかけようとすると、兵士は一瞬私を捕まえようとしたが、動きを止めて、見逃してくれた。
人魚姫を追いかけると、人魚姫は剣を海に捨てようとしていた。
「まって!」
剣は放物線を描き、ポチャンと、控えめな音を立てて見えなくなった。
終わった。終わってしまった。人魚姫は泡になってしまう。私は、何もできなかった。チャンスはいっぱいあったのに。
『みちる、』今にも消えそうな、けれど明るい声で人魚姫は言った。
『みちるったら、最後まで私の話を聞いてくれないんですもの。あのね、みちる、私今とっても幸せよ。』
「幸せ?」だったではなく?
『私はちょっとだけれど、人間の姿になれた。そしてお日様の光をたくさん浴びることができた。恋をして、その人が幸せになる姿も見れた。それからね、私を大切にしてくれている人たちの優しさに気づけたの。』人魚姫は笑った。
『みちるは、今まで私のために、こんなに頑張ってくれた。姿まで変えて、誰よりも近くで支えてくれた。私に使えている立場だし、当たり前だと思っていたけれど、そうじゃないのよね。親友だからなのよね。それに、お姉ちゃんたち。私を忘れないで、大切な髪を切ってまで私を助けようとしてくれた。私の大切な人たちが、私を大切に思ってくれている。これほど幸せなことってないわ!だから・・もう、十分私は幸せ。』
私は涙を流した。
「泡になることが幸せなはずないよ。」
『そうね。みちるにとってはそうよね。でも、みちるが何と言おうとも、私は今、幸せよ!』人魚姫は海に飛び込んだ。そして、今までに見たことないほどの、透き通った、美しい泡が海に広がった。
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