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衛星機甲クレイジー・ムーンの章
黒の扉 クリア特典
しおりを挟むウィデア「ま~ずは黒の扉、クリアおめでとうじゃなっ!」
転生の間にもどってきた途端、主の椅子にドカッと座るウィデア。ニヤニヤしながらとてもえらそうにしている。
レイン「マスター、デフュージョンスーツのメンテナンスを提案シマス」
心配そうに鋼鉄を気遣うレイン。
ウィデア「ま~まて! そう急ぐでない。渡したい物があるのじゃっ! クリア特典じゃぞ! ど~じゃあ~欲しかろ~?」
焦りながら鋼鉄たちを止めるウィデア。表情がころころと変わり、最後は期待の顔だ。
ウィデア「ヴェロニカの強さは少々、逸脱しておったからの。あのクラスがこの先出てくるのじゃ、その装備のままでは心もとなかろう…じゃから特別じゃぞ! 使う時は細心の注意を払うように!」
鋼鉄「制限を全て解除していただけるのですか?」
ウィデア「全部はだめじゃ! 各種ブーストの制限を7割から8.5割に緩和、「幻のトリプルブースト」の使用、「リフュージョンソード」の使用許可。これくらいじゃな」
ウィデア「む~、ほいっとな!」
ウィデアが指をパチンと鳴らすとスーツからシステム音が聞こえてくる。
システム音)ブースト出力、85%に緩和。「幻のトリプルブースト」「リフュージョンソード」使用制限解除。
ウィデア「さぁて~すぐ次の扉に…と行きたいところじゃが、おぬしらも休息が必要じゃろう。また翌日、ここに集合じゃ」
ー鋼鉄の自宅兼ラボー
鋼鉄「レイン、すぐにスーツのメンテナンスに入る」
ラボに着くと急いでベッドに横になる鋼鉄、その部屋にはメンテナンス用の器材がたくさん並んでいる。
レイン「かしこまりました、マスター」
レイン「精神、神経同調率最適化……完了。マスター、最終調整を」
鋼鉄「わかった。感情ドライヴ、最適値に設定。後に再起動をかける」
ー転生の間ー
ウィデア「よしっ! 準備はできたかの! では次の扉を選ぶのじゃっ!」
鋼鉄「…では、白で」
ウィデア「白! じゃなっ! 白はこ奴じゃ!」
パンパンと手を叩くと扉の上部に名前が浮かび上がる。
『眠りの拳士、リー・メイリャン』
鋼鉄「む……拳士!」
拳士と聞いて少し身震いをしている鋼鉄。ヴェロニカよりもハイクラスの闘いになる予感を感じながら、二人は白の扉に入って行くのだった。
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