聖なる獣・英雄譚

碧猫 

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1章 聖星族の少女との出会い

10話 話の続き

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「まさか今までの変な料理集って」
「全部このケーキのために準備したものだよ。あれも味は美味しかったじゃん。あと、エレは教えてあげて側についていれば料理できるから」
「……悪い、エレ。知らないで作れないって決めつけて」
「にゅ?どんな見た目でも我慢して食べてくれたゼロ好きなの。優しいの。ケーキはだめだったけど、食べれるものって知ったら食べてくれるでしょ?」
「……えっと……その……知れば勿体無くて……」
「写真は残してあるよ。エレが何度も泣きながら頑張ったんだからちゃんと残してるって」
「この羽根さんとか難しかったの」

 ――本当に仲が良いんだな。というか、この羽根どうやってくっつけたんだ?

 安全なものと知った彼らはケーキを食べてから本題へ入った。

         ******

「それで話の続きだ」
「その前に彼女は」
「大丈夫だ。聖星族はあの子の事を心配していて当時の事をあの子に聞かせたくないからあの場ではああ言っただけだ」

 少女が一緒にいる事を彼は心配していた。

「何も知らず誰も頼れなかったあの子は噂を聞いた本物の隠れ蓑に使った御巫候補夫婦が連れてきた子供と、本家の血筋である義務としてあの子に近づいた俺の弟に懐いたんだ」
「……」
「と言ってはいたが、本当はどうなんだぁ?」
「……訓練がいやであの子のとこに毎回逃げてた。初めて会ったのも訓練がいやで逃げた時。一人で泣いているエレに会って一緒いた」
「俺も話暇で遊ぼうとして泣いてるエレと一緒にいた」

 ――偶然?にしては出来過ぎではないか?
 二人が別々の理由でというところは良いが、偶然そこへ辿り着くとは思えん。

「というか知っていたよね?エレに引き合わせようとしていたのはそっちなんだから」
「……父上の命だ。本家の誰かと御巫の子を姫君に合わせるようにと。できれば年の近い方が良いという事でお前さんを選んだ」
「ほんとそっちが先に仕向けたのに謹慎なんてさせないで欲しいよ」
「エレとゼロだけは会えるようにしてやっただけ感謝して欲しいくらいなんだがなぁ。我が弟よ」

 ――俺のいる場所は謹慎処分なんてよっぽどの事をやらかさなければならない事だったが、黄金蝶達は違うのか?

「だいたい、エレをいじめる同年代の子にちょっと注意しただけなのに謹慎とかおかしいでしょ」
「それが本当に注意だったらなぁ。あれのおかげでどれだけこっちが大変だったか。何人か黄金蝶もいたというのに二人を除いて全員再起不能だったんだぞ。しかも現在もまだ復帰支援が必要だ」
「エレはもっと酷い事されても我慢してたんだけど?それに無事だった二人もあれは向こうが悪いって言っていたと思うけど?」
「お前さんの幼馴染のナティーとルーだろう。言っていたが、にしてもやりすぎだ」

 ――それは流石に謹慎処分になるな。
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