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私と事件
第12話 これから
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「そうだね。私もエステを受けてみていいと思ったから。コース契約したし。白雪や実来や朋っていつもつるむ子に紹介した」
「そうそう。だから、麗奈の親友は麗奈を騙そうとか思ってないの。ただ、他のエステがどんな風なのか知らなかっただけ」
「ほんと、実来の言う通りなんだと思う」
悪意を持って自分を騙したのではないことを、自分の経験も踏まえて、なんていうか麗奈は納得したんだと思う。
震えていた声や手もようやく落ち着きを取り戻したようだった。
私自身も、希の時のように問答無用でシャットアウトされなかったこと。今回じっくり話したことで、少なくとも麗奈が落ち着いてくれて、ほっとしていた。
「とりあえず、親友には今知ったことは言わずに、勝手に12万もの契約をしたことを親に怒られて、解約することになったってする」
麗奈を紹介した子なら、とっくにクーリングオフの期限を過ぎているはず。
現実を突きつけられても、すでに遅く価値に見合わない物に高額なお金を払ったことだけが残ってしまう。
「私もそれがいいと思う」
「だよね……」
12万は大学生にはあまりにも大きな額だ、中にはローンを組んだ子もいるだろう。
真実を知ったところで、解約できないとしれば、恨みを逆にこちらにぶつけられても困る。
「とりあえず、白雪ちゃんと朋ちゃんのいつメンには、ちょっと真実を言っとこうかなと思う。その時に、もうクーリングオフの期間が過ぎているから、誘われた子に馬鹿正直にそれを話すともう解約とかできないだろうし。トラブルになるかもってことも含めて」
「それがいいかも。契約する前なら、私ほどパニックにはならないと思う。ただ、これ……今はまだわかってないだけで。のちのち、絶対大ごとになるよね」
麗奈はまっすぐと私をみてそういった。
「まぁ、間違いなくそうなると思う……今も連絡をとる同級生とか、ほんといろんな子を悪気なく誘っている子が数えきれないほどいると思う……」
私が知っている限りでも、全然繋がりのない友達が同じお店のエステの話を知っているのだから、それこそ相当な数が悪気なく、本当に仲のいい友達に声をかけていると思う……し。
すでにどれだけの規模でこれが広まっているか想像もつかない。
「知ってたのに止めなかったとか変に恨みを買いたくないし、周りの子には悪いけど。見てみないふりをするけど。ほんとに、どうなるんだろう……」
麗奈の周りはもう相当数の子がもしかしたら、エステのお試しをしたり、実際にコース契約をしているのかもしれない。
それから、私と麗奈はカラオケで1時間くらい、わけのわからない気持ちをごまかすかのように歌った後解散した。
白雪ちゃんと朋ちゃんには、後日麗奈と事前になんて伝えるか相談したうえで、家でまたピザパするという名目で集まったときに、ちょっと価格に見合ってないんじゃない? って話を聞いたから。
契約は別のエステに行ってみてからのほうがいいカモって感じで話をした。
麗奈も、勝手に契約をしたことを親に怒られて解約したというていでありなりながら。そういう噂解約後実は聞いたって感じで私の話しにのってくれて、白雪ちゃんと朋ちゃんは、他にエステうけたことないし。いうことは最もカモと納得してくれたようだった。
とにかく、これで私の近しい友達は大丈夫そうでほっとした。
麗奈もそれから数日後、返金処理がされたそうで。12万という大きな金額が戻ってきたことにホッとしていると白雪ちゃんと朋ちゃんには言わず、私にだけこっそりと教えてくれた。
お盆を過ぎたくらいに、バイト先の子から500円エステのことを誘われたときにドキッとしたけど。
「すでに他の子に誘われて1回行ったんだ~」
ってかわして、後は値段的に私にはちょっと厳しいかなって言った後は、あえてその話にこれ以上触れないように話題を変えた。
ことが動いたのは夏休みはとっくに終わり、上着が必要になる10月に入ってからだった。
このころになると、もう大学の授業に出ている女の子のほぼ大半が、実際に言ったことがなくても500円エステのことを知っているくらいになっていたし。
契約はしていなくてもお試しをした子がかなりの数になったと思う。
クラスでこのくらいの子が存在を知っている、実際に行ったことがあるような状態になると。
トラブルの声がようやくぽつぽつと聞こえてきた。
そんな時だった白雪ちゃんと朋ちゃんがトイレにいったときを見計らったように麗奈が「放課後ちょっと話せない?」と言ってきた。
「いいよ」
麗奈が二人でって指定してきたあたり何の話かだいたい検討はついていたというか、麗奈が私と二人で話そうとすることなんて、あの500円エステのことしかなかった。
人になるべく聞かれたくないからおごるしと連れていかれたのは、やはりカラオケだった。
防音の個室に、ドリンクバーでお互い飲み物を用意してから、麗奈が話しを切り出してきた。
「そうそう。だから、麗奈の親友は麗奈を騙そうとか思ってないの。ただ、他のエステがどんな風なのか知らなかっただけ」
「ほんと、実来の言う通りなんだと思う」
悪意を持って自分を騙したのではないことを、自分の経験も踏まえて、なんていうか麗奈は納得したんだと思う。
震えていた声や手もようやく落ち着きを取り戻したようだった。
私自身も、希の時のように問答無用でシャットアウトされなかったこと。今回じっくり話したことで、少なくとも麗奈が落ち着いてくれて、ほっとしていた。
「とりあえず、親友には今知ったことは言わずに、勝手に12万もの契約をしたことを親に怒られて、解約することになったってする」
麗奈を紹介した子なら、とっくにクーリングオフの期限を過ぎているはず。
現実を突きつけられても、すでに遅く価値に見合わない物に高額なお金を払ったことだけが残ってしまう。
「私もそれがいいと思う」
「だよね……」
12万は大学生にはあまりにも大きな額だ、中にはローンを組んだ子もいるだろう。
真実を知ったところで、解約できないとしれば、恨みを逆にこちらにぶつけられても困る。
「とりあえず、白雪ちゃんと朋ちゃんのいつメンには、ちょっと真実を言っとこうかなと思う。その時に、もうクーリングオフの期間が過ぎているから、誘われた子に馬鹿正直にそれを話すともう解約とかできないだろうし。トラブルになるかもってことも含めて」
「それがいいかも。契約する前なら、私ほどパニックにはならないと思う。ただ、これ……今はまだわかってないだけで。のちのち、絶対大ごとになるよね」
麗奈はまっすぐと私をみてそういった。
「まぁ、間違いなくそうなると思う……今も連絡をとる同級生とか、ほんといろんな子を悪気なく誘っている子が数えきれないほどいると思う……」
私が知っている限りでも、全然繋がりのない友達が同じお店のエステの話を知っているのだから、それこそ相当な数が悪気なく、本当に仲のいい友達に声をかけていると思う……し。
すでにどれだけの規模でこれが広まっているか想像もつかない。
「知ってたのに止めなかったとか変に恨みを買いたくないし、周りの子には悪いけど。見てみないふりをするけど。ほんとに、どうなるんだろう……」
麗奈の周りはもう相当数の子がもしかしたら、エステのお試しをしたり、実際にコース契約をしているのかもしれない。
それから、私と麗奈はカラオケで1時間くらい、わけのわからない気持ちをごまかすかのように歌った後解散した。
白雪ちゃんと朋ちゃんには、後日麗奈と事前になんて伝えるか相談したうえで、家でまたピザパするという名目で集まったときに、ちょっと価格に見合ってないんじゃない? って話を聞いたから。
契約は別のエステに行ってみてからのほうがいいカモって感じで話をした。
麗奈も、勝手に契約をしたことを親に怒られて解約したというていでありなりながら。そういう噂解約後実は聞いたって感じで私の話しにのってくれて、白雪ちゃんと朋ちゃんは、他にエステうけたことないし。いうことは最もカモと納得してくれたようだった。
とにかく、これで私の近しい友達は大丈夫そうでほっとした。
麗奈もそれから数日後、返金処理がされたそうで。12万という大きな金額が戻ってきたことにホッとしていると白雪ちゃんと朋ちゃんには言わず、私にだけこっそりと教えてくれた。
お盆を過ぎたくらいに、バイト先の子から500円エステのことを誘われたときにドキッとしたけど。
「すでに他の子に誘われて1回行ったんだ~」
ってかわして、後は値段的に私にはちょっと厳しいかなって言った後は、あえてその話にこれ以上触れないように話題を変えた。
ことが動いたのは夏休みはとっくに終わり、上着が必要になる10月に入ってからだった。
このころになると、もう大学の授業に出ている女の子のほぼ大半が、実際に言ったことがなくても500円エステのことを知っているくらいになっていたし。
契約はしていなくてもお試しをした子がかなりの数になったと思う。
クラスでこのくらいの子が存在を知っている、実際に行ったことがあるような状態になると。
トラブルの声がようやくぽつぽつと聞こえてきた。
そんな時だった白雪ちゃんと朋ちゃんがトイレにいったときを見計らったように麗奈が「放課後ちょっと話せない?」と言ってきた。
「いいよ」
麗奈が二人でって指定してきたあたり何の話かだいたい検討はついていたというか、麗奈が私と二人で話そうとすることなんて、あの500円エステのことしかなかった。
人になるべく聞かれたくないからおごるしと連れていかれたのは、やはりカラオケだった。
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