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旅は道連れ
王女で勇者を釣る作戦
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ロビンがユーキ王女を誘拐して洞窟にこもっていると見せかける作戦について、強く同意したのは当事者のユーキであった。特に、勇者たちを呼びよせるという点が気に入ったようであった。あまりに気楽なユーキに対し、作戦を思いついたエルノは作戦の実行計画を詳しく説明した。だがユーキは別のことが気になっていた。
「あのね、そもそもあなたたちは何者なの? 魔族なのはわかるけど」
ユーキの質問に対し、テリーは自分とロビンに関することは簡潔に答えた。だがエルノに関しては口を閉ざしたため、ユーキはエルノに話しかけた。
「記録書で読んだことがあるのよ。魔女って呼ばれる魔族たちは人の生き血を吸って魔力を高めるんだって。あなたは魔女でしょ? 魔王より強いんじゃない?」
目を輝かせながら自分を見つめるユーキに対し、エルノはため息をついた。
「魔女とか魔王については王女さまが読んだ記録書の通りでいいんじゃない?」
エルノは自分のことを語らず、ユーキの解釈に任せた。
「でも記録書には世界とか魔界のことも書いてあって、わかりにくくて……」
ユーキがそう言ったとき、テリーはロビンのほうを向きながら口を開いた。
「私たちが生きる世界ファンタズムのことですね。ファンタズムは魔界カンダルを含む世界です。主に陸地のファンタズムと異次元の魔界カンダルは別の世界だと考えれば記録に関する理解も深まりますよユーキ王女」
ロビンはテリーの説明を聞いたが理解できず、作戦についてエルノに聞いた。
「この魔王の杖を使えば魔物たちに命令できると言ったな。それでこの洞窟を改築して魔王城にするのだな。それから王女を人質にしているという話を言いふらすのだったな。そんなところだったかエルノ?」
エルノがやれやれという感じでうなずくと、ロビンは魔王の杖を振りかざした。
「魔物ども! この洞窟を魔王にふさわしい城に作り替えよ!」
ロビンが叫ぶと無数の魔物たちが動き、洞窟は改築されていった。
「あのね、そもそもあなたたちは何者なの? 魔族なのはわかるけど」
ユーキの質問に対し、テリーは自分とロビンに関することは簡潔に答えた。だがエルノに関しては口を閉ざしたため、ユーキはエルノに話しかけた。
「記録書で読んだことがあるのよ。魔女って呼ばれる魔族たちは人の生き血を吸って魔力を高めるんだって。あなたは魔女でしょ? 魔王より強いんじゃない?」
目を輝かせながら自分を見つめるユーキに対し、エルノはため息をついた。
「魔女とか魔王については王女さまが読んだ記録書の通りでいいんじゃない?」
エルノは自分のことを語らず、ユーキの解釈に任せた。
「でも記録書には世界とか魔界のことも書いてあって、わかりにくくて……」
ユーキがそう言ったとき、テリーはロビンのほうを向きながら口を開いた。
「私たちが生きる世界ファンタズムのことですね。ファンタズムは魔界カンダルを含む世界です。主に陸地のファンタズムと異次元の魔界カンダルは別の世界だと考えれば記録に関する理解も深まりますよユーキ王女」
ロビンはテリーの説明を聞いたが理解できず、作戦についてエルノに聞いた。
「この魔王の杖を使えば魔物たちに命令できると言ったな。それでこの洞窟を改築して魔王城にするのだな。それから王女を人質にしているという話を言いふらすのだったな。そんなところだったかエルノ?」
エルノがやれやれという感じでうなずくと、ロビンは魔王の杖を振りかざした。
「魔物ども! この洞窟を魔王にふさわしい城に作り替えよ!」
ロビンが叫ぶと無数の魔物たちが動き、洞窟は改築されていった。
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