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剣姫③
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この学園に姫様の護衛として共に入学してから友人が二人出来ました。
一人はオトハさん、愛らしい女の子です。もう一人はトーノさん、オトハさんとは幼馴染みの男の子です。
トーノさんは不思議な人でした。
誰に対しても一線引いて接していた姫様の懐にするりと入っていってしまったのですから。
ある日を境に姫様がとても良い表情を浮かべるようになって、姫様にこんな顔をさせる人はどんな人なのだろう?そう思っていると、ある日、姫様の紹介で一緒にランチをとることになりました。
ちゃんと会話をするのはこの日が初めてでした。
トーノさんはさらりと美人だと褒めてくれました。
なんだか照れてしまいますね。そういったことはあまり言われたことがないので。
この日、新しい友人が二人も出来ました。
私は剣の訓練ばかりしていたのであまり友人もいなかったので嬉しく思いました。
◇
清々しい春の朝、私が日課の鍛練をしていると、トーノさんが現れました。
どうやら私の鍛練が終わるまで待っていてくれるようですね。私はいつも通り、型を確認し終えてから彼に声をかける。
「見てないで話しかけて来てくれていいのですよ?」
「す、すいませんチグサ様。覗き見するつもりじゃなかったのですが」
一体、どのような用件でしょうか?
「構いませんよ、ところでこんな朝早くからどうしてこんなところに?」
「え、ええちょっと特訓しようかと……」
「ああ、私と同じですね、私も毎朝、ここで剣を振るのが日課なんです」
「そうなんですね、すいません、邪魔してしまって」
「邪魔ではありませんよ?それにちょうど良かった、トーノさんと二人っきりでお話してみたかったんです。」
ホントにちょうど良かったです。二人でお話ししてみたいと思ってましたから。
それから二人で姫様のことを話しました。私が姫様のことを話しているととても嬉しそうに話すのですねと言われてしまいました。ですがそんなことをいう彼も嬉しそうにしています。その事を私が指摘するとキョトンとしていました。
なんだか可笑しくなってしまい、二人で笑ってしまいました。
なんだか少し仲良くなれた気がします。
すると彼が剣を教えてほしいと言ってきました。
そうでしたね、もともと特訓場所を探していたのでしたね、楽しくてつい話し込んでしまいました。
私は友人の頼みにいいですよと応じます。
「教えると言っても、基本的な動作や型、肉体造りに関してはクロエ教官の授業で間に合ってますから……そうですね、私とは立合いをしましょう」
「さあ、構えてください」
そして私は一息で間合いをつめ彼を倒します。
「いつまで寝ているのですか?戦いは終わってませんよ?すぐ起き上がる!」
戦いの基本です。ダメでもすぐに次の手に移らなくてはなりません。
停まっていたらただの的です。
彼は立ち上がり私に向かってきます。もう一度倒します。もう一度、もう一度。
「時間ですね、今日は終わりにしましょう」
少し厳しくしすぎてしまったでしょうか?
次の日も、また次の日も彼は特訓にやってきて、私に倒されます。
その次の日もその次の日も、ボロボロにされても彼の瞳は強い意志が灯ったままです。
そして3ヶ月が過ぎました。季節はすっかり夏です。
彼は1日も休むことなく真剣に取り組んでいます。
私が指摘したとこをちゃんと自分で考えてから鍛練にきます。
彼は着実に強くなっています。ふふっ嬉しいものですね、成長が目に見えるのというのは、まぁ彼は私がいつもボロボロにしているためそこまで実感はないかもしれませんが……もう少し優しくすべきでしょうか?
それにしてもこんなに真剣に取り組むなんてなにかよっぽどの理由があるのでしょうか?気になります。聞いてみましょうか。
「トーノさん、一つ質問よろしいでしょうか?」
「なんでしょう?」
「なんでこんなに一生懸命なのですか?トーノさんはそこそこセンスありますしクロエ教官の授業を受けてるだけでもそれなりの強さになりますよ?それに魔法の腕はもっと上ではないですか、総合的に見てもこの学年でトップクラスですよ?なのに何故毎朝、剣を振るのですか?毎回地面に叩きつけられ泥まみれににされてまで」
「いえ、たいした理由がある訳じゃないんです。ただ可愛い女の子の前で格好つけたいってだけですよ」
彼はそんなことを照れくさそうにいいます。
可愛い女の子ですか、それは姫様やオトハさんのことでしょうか?
私のことも綺麗だっていったくせにそこに私は含まれてはないのでしょうか?なんだかむっとしてしまいます。
私は彼を困らせたくなって……
「あら、その可愛い女の子に私は含まれてはいないのですか?綺麗だっていってくださったのに?私にならボロボロの姿見られてもいいと?」
そんなことを言ってしまいました。
そんな言葉に彼は
「いえ、チグサ様は泥まみれになって努力する姿をカッコ悪いだなんて思わないでしょう?」
そういって屈託なく笑います。
……たぶんこの時です。
私は恋に落ちたのでしょう。
何故、恋は落ちると表現するのでしょうか?ずっと疑問に思っていました。ですがこれは落ちると表現するしかありませんね。
懸命に努力する姿は好ましく思っていました。ですが、あくまで友人としてでした。この時までは……
彼のこの言葉はストンと私の胸に落ちたのです。
なんだか認められた気がしたのです。
幼い頃から毎日のように剣を振っていた私の手は豆だらけで女の子らしくはありません。彼ならきっと私の手を汚いなんて思わないのでしょうね。
彼にそんな意図はないのでしょう、ですが私はその言葉に救われたのです。
この瞬間、私はまさしく恋に落ちたのです。
なんて単純なのでしょうか、たった一言で好きになってしまうなんて。
嗚呼、ダメです。
彼の綺麗な黒い髪の毛も、首筋にしたる汗も、最近出会った頃よりもほのかに付いてきた筋肉も、強い意思を秘めた瞳もなんだか急に意識してしまって……格好いいなぁ。
意識しないようにしないと
「す、すいません。余計な話をしてしまって、さ、さぁ続きをしましょう!」
「はい!」
特訓に戻ります。彼は剣を構えて、私をじっと見据えます。
その瞳に見つめられた私は……うぅ~
「ぐへぇ」
「嗚呼!!やり過ぎました!すいません!……トーノさん!トーノさん大丈夫ですか!?」
……恥ずかしくなって、加減を忘れてしまいました。
◇
剣術の授業。
ほう、トーノさんは姫様との立合いですか、私は自分の相手と剣を交えながら横目で二人の立合いを見ます。
トーノさん負けてしまいましたか、でもちゃんと強くなってますよ、ふふっ。
今日の授業が終わり、姫様と学生寮へと向かいます。
「それじゃチグサありがとうね、私は今日は疲れたからこれで休みますね」
「はい、お疲れ様でした」
姫様と別れて私も部屋に戻ります。
「さて、もう一仕事しましょうか」
誰にいうでもなく呟いて気合いをいれます。
姫様宛にくる手紙のチェックも私の仕事なのです。
一通一通、変な魔術がかけられてないかチェックしていきます。
ふぅ、大丈夫ですね。
さて、姫様に渡しに行きますか、明日でもいいのですけれど中には急ぎのものもありますからね、お疲れのところ悪いのですが何通かは目を通していただきませんと。
姫様の部屋の前、コンコンとノックします。
「姫様、いらっしゃいますか?」
あらいらっしゃいませんね、んー念話も繋がりません。
困りましたね、私も護衛なのですから一言声かけて行ってほしいものです。
学園の中は安全でしょうし、姫様自身もお強い。それに姫様と私には一対の魔道具がつけてあって姫様がピンチになった時、私に居場所を送信します。ですので問題はないと思いますが、一応探しときましょう。
私は校舎へと歩きはじめます。
私は修練場にいました。
「おや?なんだか妙ですね」
おかしい、私は確かに校舎から探そうと思っていたのに無意識に修練場に、向かってました。
道を戻りゆっくりと歩きます。
「ん?これは人払いの結界ですか」
なぜこんなものが貼られているのでしょう?私はわずかな違和感をたどり結界の中へと入ります。
なんだかこちらへは近づきたくないですね。ですが、私はあえて近づきたくない方へと歩いていきます。なんとなく近づきたくないと思わせるのは魔術の効果だからです。
そして、ある教室の前にたどり着きました。
この教室の中に何かあると私の勘が告げています。
誰もいないのでしょうか?それとも防音結界が貼られているのでしょうか?物音ひとつしません。
私は静かに扉に手をかけます。
あら?ロックがかかってますね。私は開錠の魔術を使います。開きました。よかった対したロックではありませんでした。
私はゆっくりと扉をあけてなかを覗きます。
……そして、私は目にしてしまったのです。
私の主と想い人が愛し合う姿を。
一人はオトハさん、愛らしい女の子です。もう一人はトーノさん、オトハさんとは幼馴染みの男の子です。
トーノさんは不思議な人でした。
誰に対しても一線引いて接していた姫様の懐にするりと入っていってしまったのですから。
ある日を境に姫様がとても良い表情を浮かべるようになって、姫様にこんな顔をさせる人はどんな人なのだろう?そう思っていると、ある日、姫様の紹介で一緒にランチをとることになりました。
ちゃんと会話をするのはこの日が初めてでした。
トーノさんはさらりと美人だと褒めてくれました。
なんだか照れてしまいますね。そういったことはあまり言われたことがないので。
この日、新しい友人が二人も出来ました。
私は剣の訓練ばかりしていたのであまり友人もいなかったので嬉しく思いました。
◇
清々しい春の朝、私が日課の鍛練をしていると、トーノさんが現れました。
どうやら私の鍛練が終わるまで待っていてくれるようですね。私はいつも通り、型を確認し終えてから彼に声をかける。
「見てないで話しかけて来てくれていいのですよ?」
「す、すいませんチグサ様。覗き見するつもりじゃなかったのですが」
一体、どのような用件でしょうか?
「構いませんよ、ところでこんな朝早くからどうしてこんなところに?」
「え、ええちょっと特訓しようかと……」
「ああ、私と同じですね、私も毎朝、ここで剣を振るのが日課なんです」
「そうなんですね、すいません、邪魔してしまって」
「邪魔ではありませんよ?それにちょうど良かった、トーノさんと二人っきりでお話してみたかったんです。」
ホントにちょうど良かったです。二人でお話ししてみたいと思ってましたから。
それから二人で姫様のことを話しました。私が姫様のことを話しているととても嬉しそうに話すのですねと言われてしまいました。ですがそんなことをいう彼も嬉しそうにしています。その事を私が指摘するとキョトンとしていました。
なんだか可笑しくなってしまい、二人で笑ってしまいました。
なんだか少し仲良くなれた気がします。
すると彼が剣を教えてほしいと言ってきました。
そうでしたね、もともと特訓場所を探していたのでしたね、楽しくてつい話し込んでしまいました。
私は友人の頼みにいいですよと応じます。
「教えると言っても、基本的な動作や型、肉体造りに関してはクロエ教官の授業で間に合ってますから……そうですね、私とは立合いをしましょう」
「さあ、構えてください」
そして私は一息で間合いをつめ彼を倒します。
「いつまで寝ているのですか?戦いは終わってませんよ?すぐ起き上がる!」
戦いの基本です。ダメでもすぐに次の手に移らなくてはなりません。
停まっていたらただの的です。
彼は立ち上がり私に向かってきます。もう一度倒します。もう一度、もう一度。
「時間ですね、今日は終わりにしましょう」
少し厳しくしすぎてしまったでしょうか?
次の日も、また次の日も彼は特訓にやってきて、私に倒されます。
その次の日もその次の日も、ボロボロにされても彼の瞳は強い意志が灯ったままです。
そして3ヶ月が過ぎました。季節はすっかり夏です。
彼は1日も休むことなく真剣に取り組んでいます。
私が指摘したとこをちゃんと自分で考えてから鍛練にきます。
彼は着実に強くなっています。ふふっ嬉しいものですね、成長が目に見えるのというのは、まぁ彼は私がいつもボロボロにしているためそこまで実感はないかもしれませんが……もう少し優しくすべきでしょうか?
それにしてもこんなに真剣に取り組むなんてなにかよっぽどの理由があるのでしょうか?気になります。聞いてみましょうか。
「トーノさん、一つ質問よろしいでしょうか?」
「なんでしょう?」
「なんでこんなに一生懸命なのですか?トーノさんはそこそこセンスありますしクロエ教官の授業を受けてるだけでもそれなりの強さになりますよ?それに魔法の腕はもっと上ではないですか、総合的に見てもこの学年でトップクラスですよ?なのに何故毎朝、剣を振るのですか?毎回地面に叩きつけられ泥まみれににされてまで」
「いえ、たいした理由がある訳じゃないんです。ただ可愛い女の子の前で格好つけたいってだけですよ」
彼はそんなことを照れくさそうにいいます。
可愛い女の子ですか、それは姫様やオトハさんのことでしょうか?
私のことも綺麗だっていったくせにそこに私は含まれてはないのでしょうか?なんだかむっとしてしまいます。
私は彼を困らせたくなって……
「あら、その可愛い女の子に私は含まれてはいないのですか?綺麗だっていってくださったのに?私にならボロボロの姿見られてもいいと?」
そんなことを言ってしまいました。
そんな言葉に彼は
「いえ、チグサ様は泥まみれになって努力する姿をカッコ悪いだなんて思わないでしょう?」
そういって屈託なく笑います。
……たぶんこの時です。
私は恋に落ちたのでしょう。
何故、恋は落ちると表現するのでしょうか?ずっと疑問に思っていました。ですがこれは落ちると表現するしかありませんね。
懸命に努力する姿は好ましく思っていました。ですが、あくまで友人としてでした。この時までは……
彼のこの言葉はストンと私の胸に落ちたのです。
なんだか認められた気がしたのです。
幼い頃から毎日のように剣を振っていた私の手は豆だらけで女の子らしくはありません。彼ならきっと私の手を汚いなんて思わないのでしょうね。
彼にそんな意図はないのでしょう、ですが私はその言葉に救われたのです。
この瞬間、私はまさしく恋に落ちたのです。
なんて単純なのでしょうか、たった一言で好きになってしまうなんて。
嗚呼、ダメです。
彼の綺麗な黒い髪の毛も、首筋にしたる汗も、最近出会った頃よりもほのかに付いてきた筋肉も、強い意思を秘めた瞳もなんだか急に意識してしまって……格好いいなぁ。
意識しないようにしないと
「す、すいません。余計な話をしてしまって、さ、さぁ続きをしましょう!」
「はい!」
特訓に戻ります。彼は剣を構えて、私をじっと見据えます。
その瞳に見つめられた私は……うぅ~
「ぐへぇ」
「嗚呼!!やり過ぎました!すいません!……トーノさん!トーノさん大丈夫ですか!?」
……恥ずかしくなって、加減を忘れてしまいました。
◇
剣術の授業。
ほう、トーノさんは姫様との立合いですか、私は自分の相手と剣を交えながら横目で二人の立合いを見ます。
トーノさん負けてしまいましたか、でもちゃんと強くなってますよ、ふふっ。
今日の授業が終わり、姫様と学生寮へと向かいます。
「それじゃチグサありがとうね、私は今日は疲れたからこれで休みますね」
「はい、お疲れ様でした」
姫様と別れて私も部屋に戻ります。
「さて、もう一仕事しましょうか」
誰にいうでもなく呟いて気合いをいれます。
姫様宛にくる手紙のチェックも私の仕事なのです。
一通一通、変な魔術がかけられてないかチェックしていきます。
ふぅ、大丈夫ですね。
さて、姫様に渡しに行きますか、明日でもいいのですけれど中には急ぎのものもありますからね、お疲れのところ悪いのですが何通かは目を通していただきませんと。
姫様の部屋の前、コンコンとノックします。
「姫様、いらっしゃいますか?」
あらいらっしゃいませんね、んー念話も繋がりません。
困りましたね、私も護衛なのですから一言声かけて行ってほしいものです。
学園の中は安全でしょうし、姫様自身もお強い。それに姫様と私には一対の魔道具がつけてあって姫様がピンチになった時、私に居場所を送信します。ですので問題はないと思いますが、一応探しときましょう。
私は校舎へと歩きはじめます。
私は修練場にいました。
「おや?なんだか妙ですね」
おかしい、私は確かに校舎から探そうと思っていたのに無意識に修練場に、向かってました。
道を戻りゆっくりと歩きます。
「ん?これは人払いの結界ですか」
なぜこんなものが貼られているのでしょう?私はわずかな違和感をたどり結界の中へと入ります。
なんだかこちらへは近づきたくないですね。ですが、私はあえて近づきたくない方へと歩いていきます。なんとなく近づきたくないと思わせるのは魔術の効果だからです。
そして、ある教室の前にたどり着きました。
この教室の中に何かあると私の勘が告げています。
誰もいないのでしょうか?それとも防音結界が貼られているのでしょうか?物音ひとつしません。
私は静かに扉に手をかけます。
あら?ロックがかかってますね。私は開錠の魔術を使います。開きました。よかった対したロックではありませんでした。
私はゆっくりと扉をあけてなかを覗きます。
……そして、私は目にしてしまったのです。
私の主と想い人が愛し合う姿を。
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