28 / 43
第6章:トゥルーエンド
ゲームの終わり、そして始まり
リディアの目の前のウィンドウには選択済みの項目が、薄い金色の輝きをまとっていた。
▶ b. これまでの絆と記憶を胸に、この世界を現実として生きる
(私はみんなと、そしてあの人と共に、この世界を生きていきたい)
リディアのその思いに呼応するように、選択肢の金色の輝きはやがて強くなり、世界が包まれていった。
***
次に気がついたとき、リディアは何もない真っ白の空間に立っていた。崩壊した世界もない。ウィンドウもない。
「ここは……?」
その呟きも、誰にも聞かれず消えていく。
あの世界が崩れ落ちる光景が、音が、まだ瞼の裏や耳に焼き付いていて思わず身震いした。
しかし今、ここにはただ白だけ。音も色もない、純粋な光の中。
漠然と、ここは現実と夢の狭間、過去と未来が交わる『終幕』の空間なのだと、理解していた。
(私が……選んだのよね。この世界で、皆との思い出と共に生きると。もう、後戻りはできない)
胸の奥には、ずしりとした重みがあった。選んだ未来への責任、選んだ道への覚悟。
その時だった。
どこからともなく声が響く。震えているような、けれど優しいあの声。トゥルーエンドの真実を伝えてくれた、どこかで聞いたことのあるような声。
『ありがとう……ここまで辿りついてくれて』
白い空間の中に影が差し、少しずつ形が生まれる。
ストロベリーブロンドの髪、翠色の瞳、さくらんぼリップ。それは紛れもなくリディア・アルステッド、その人の姿だった。
(これは……私、なの? どうして?)
しかし次の刹那、その姿形がふわりと揺れた。そして現れたのは、亜麻色の髪に琥珀色の瞳——アイラの姿。
けれども表情はいつもの彼女のそれではない。どこか虚空を見つめている。口を開いて紡いだその声は……先程まで聞こえていたあの声——リディアの声だった。
『私は……かつてのあなた。初めてこの物語を生き、トゥルーエンドを目指して、行き着いて……最後の選択で“選択肢a”を選んだリディア。“初代リディア”、と言ったらわかりやすいかしら?』
(え………?)
リディアは目を見開く。
その声はゆっくりと続けた。
『最後の選択。私は……怖かったの。自分が積み上げた彼らとの繋がりが、本当に正しいものだったのか。誰かを選ぶことも、選ばれることも。間違えることが、恐ろしかった。だから……シナリオのある世界に戻ろうとしたの。“選び直せば、今度はうまくやれる”……そう、思ったの』
(……その気持ち、すごくよくわかる。シナリオに沿っていけば、何かしらのゴールに辿り着けるという安心感があるもの。不確かな道を迷いながら進むことほど、怖いものはないわよね)
初代リディアの気持ちに同調するように、現在のリディアの胸は締め付けられた。
声は話し続けた。
『そして……次に目覚めたときには、アイラ・トゥリズの深層心理にいたの。アイラ本人は何も知らない。ただ、かすかに私の思いが表れたのか、彼女の好みは私と同じだったけどね』
心臓が、跳ね上がった。
確かにアイラとリディアは嗜好が似ていた。星詠み、刺繍の図案、好むお茶やケーキの種類。当時はただ、気が合うことが嬉しかった。でも、当たり前だったのだ。元々同じ人間だったのだから。
そして垣間見えた初代リディアの選択の瞬間。
震える指で押した“やり直し”の選択肢。そして訪れた、永遠の繰り返しと孤独。
『それからずっとこの物語を終わらせてくれる人を待ってた。もう、わかってるの……。どれだけ繰り返しても、やり直しても、本当に欲しかったものは手に入らない。必要だったのは……勇気だった。選び、選ばれる勇気。自分で自分の道を切り拓く勇気……』
その言葉を聞いたリディアの心によぎったのは、世界の崩壊の際、揺れて儚くなりそうだったこれまでの記憶だった。
レオナルドとの穏やかな時間、充実した意見の交換。
カイルの不器用で真っ直ぐな言葉と、気心知れたやり取り。
ルシアンの舞台に感動し、軽口に心から笑った時間。
ジークの厳しさと孤独を見つめ、手を差し伸べたあの夜。
アイラと共に楽しんで、驚いて、駆け抜けた日々。
全てが輝き、胸に染みわたる感覚。その思いがもうどこにも行かないように胸元をギュッと握る。
(ここに来たばかりのときは、破滅エンドしかない世界に心が折れそうだった。でも、皆と出会って、向き合って、少しずつ心を通わせて……。私は、本当に幸せだったわ)
『あなたは、私の願いそのものだった。私が恐れて逃げたものに、あなたは立ち向かってくれた』
アイラの姿の彼女が、そっと微笑む。その微笑みは、アイラの顔でありながら、リディアそのものだった。
『だから、私はここで終わるの。やっと終われるわ。あなたの中に私の光は生きている。あなたが選んだ世界で……幸せになって。私の分まで』
その言葉と共に光の粒が彼女を包む。輪郭が淡くなり、ほどけていく。
その存在は、静かに光へ還りゆく。
「待って……!」
リディアは思わず手を伸ばした。けれどその指先は、空をつかむだけだった。
『あなたは一人じゃない。自分で道を選んだあなたなら、大丈夫……。もう“選択肢”も“ルート”もない。進んで。あなたの思う人と共に。あなたの心のままに……』
その声もまた、消えていく。
最後に金色の光の粒子がたなびき、初代リディアの深層意識は穏やかに消滅した。
「……ありがとう。私は私の手で、幸せを守るから」
リディアはそっと瞳を閉じた。いつの間にか涙が溢れていたらしい。頬に涙が伝わるのを感じた。
ふと、薔薇の香りが辺りを満たしていることに気がついた。
(この香り、どこから……?)
リディアが何気なく伸ばした掌に、色とりどりの薔薇の花びらが、雪のように降りてきた。
赤、白、青、橙、黄──。
それは、ハートローズだった。皆と紡いできた絆の証。
彼らの心そのものとなって咲いてきた薔薇たちが、役目を終えたことを告げるように、きらめきながら舞う。
その一枚一枚が指先を掠めるたび、胸の奥があたたかさで満たされていくのを感じた。
それぞれのハートローズたちが、共に過ごした日々の笑顔となり、共に乗り越えた痛みにも、共に重ねた言葉にも、姿を変えながら心へと還ってゆく。
薔薇色の風がリディアを優しく撫でた。
次第に、舞う花びらが空間からゆっくりと溶けて光となった。
それは、皆との絆が『数値』では表せないものとなり、ただ『共に生きる』という約束となった瞬間。最後に残った薔薇の香りを胸の奥まで吸い込むと、心がふわっと持ち上がった気がした。
リディアは、両手をぎゅっと胸元で握りしめた。
『好感度』も『ルート』も、ここですべてが終わり、ここからすべてが始まる。
(私の中で芽吹き、共に育ったものだけが、これからも共にある)
そう強く確信した、そのときだった。
どこからか、リディアの名を呼ぶ声が聞こえた。その声はどんな旋律よりも鮮やかに、彼女の心を震わせる。
(私は……この声を知っている)
声を求めるように振り返ると、白い空間に裂け目が生じているのに気がついた。
裂け目の向こうの空間、そこに立つ人影が見える。彼女を呼び、手を伸ばす姿。それが誰だか理解した瞬間、胸が熱くなった。
リディアもまた、その影に向かって手を伸ばした。ゆっくりと、しかし迷いなく。
▶ b. これまでの絆と記憶を胸に、この世界を現実として生きる
(私はみんなと、そしてあの人と共に、この世界を生きていきたい)
リディアのその思いに呼応するように、選択肢の金色の輝きはやがて強くなり、世界が包まれていった。
***
次に気がついたとき、リディアは何もない真っ白の空間に立っていた。崩壊した世界もない。ウィンドウもない。
「ここは……?」
その呟きも、誰にも聞かれず消えていく。
あの世界が崩れ落ちる光景が、音が、まだ瞼の裏や耳に焼き付いていて思わず身震いした。
しかし今、ここにはただ白だけ。音も色もない、純粋な光の中。
漠然と、ここは現実と夢の狭間、過去と未来が交わる『終幕』の空間なのだと、理解していた。
(私が……選んだのよね。この世界で、皆との思い出と共に生きると。もう、後戻りはできない)
胸の奥には、ずしりとした重みがあった。選んだ未来への責任、選んだ道への覚悟。
その時だった。
どこからともなく声が響く。震えているような、けれど優しいあの声。トゥルーエンドの真実を伝えてくれた、どこかで聞いたことのあるような声。
『ありがとう……ここまで辿りついてくれて』
白い空間の中に影が差し、少しずつ形が生まれる。
ストロベリーブロンドの髪、翠色の瞳、さくらんぼリップ。それは紛れもなくリディア・アルステッド、その人の姿だった。
(これは……私、なの? どうして?)
しかし次の刹那、その姿形がふわりと揺れた。そして現れたのは、亜麻色の髪に琥珀色の瞳——アイラの姿。
けれども表情はいつもの彼女のそれではない。どこか虚空を見つめている。口を開いて紡いだその声は……先程まで聞こえていたあの声——リディアの声だった。
『私は……かつてのあなた。初めてこの物語を生き、トゥルーエンドを目指して、行き着いて……最後の選択で“選択肢a”を選んだリディア。“初代リディア”、と言ったらわかりやすいかしら?』
(え………?)
リディアは目を見開く。
その声はゆっくりと続けた。
『最後の選択。私は……怖かったの。自分が積み上げた彼らとの繋がりが、本当に正しいものだったのか。誰かを選ぶことも、選ばれることも。間違えることが、恐ろしかった。だから……シナリオのある世界に戻ろうとしたの。“選び直せば、今度はうまくやれる”……そう、思ったの』
(……その気持ち、すごくよくわかる。シナリオに沿っていけば、何かしらのゴールに辿り着けるという安心感があるもの。不確かな道を迷いながら進むことほど、怖いものはないわよね)
初代リディアの気持ちに同調するように、現在のリディアの胸は締め付けられた。
声は話し続けた。
『そして……次に目覚めたときには、アイラ・トゥリズの深層心理にいたの。アイラ本人は何も知らない。ただ、かすかに私の思いが表れたのか、彼女の好みは私と同じだったけどね』
心臓が、跳ね上がった。
確かにアイラとリディアは嗜好が似ていた。星詠み、刺繍の図案、好むお茶やケーキの種類。当時はただ、気が合うことが嬉しかった。でも、当たり前だったのだ。元々同じ人間だったのだから。
そして垣間見えた初代リディアの選択の瞬間。
震える指で押した“やり直し”の選択肢。そして訪れた、永遠の繰り返しと孤独。
『それからずっとこの物語を終わらせてくれる人を待ってた。もう、わかってるの……。どれだけ繰り返しても、やり直しても、本当に欲しかったものは手に入らない。必要だったのは……勇気だった。選び、選ばれる勇気。自分で自分の道を切り拓く勇気……』
その言葉を聞いたリディアの心によぎったのは、世界の崩壊の際、揺れて儚くなりそうだったこれまでの記憶だった。
レオナルドとの穏やかな時間、充実した意見の交換。
カイルの不器用で真っ直ぐな言葉と、気心知れたやり取り。
ルシアンの舞台に感動し、軽口に心から笑った時間。
ジークの厳しさと孤独を見つめ、手を差し伸べたあの夜。
アイラと共に楽しんで、驚いて、駆け抜けた日々。
全てが輝き、胸に染みわたる感覚。その思いがもうどこにも行かないように胸元をギュッと握る。
(ここに来たばかりのときは、破滅エンドしかない世界に心が折れそうだった。でも、皆と出会って、向き合って、少しずつ心を通わせて……。私は、本当に幸せだったわ)
『あなたは、私の願いそのものだった。私が恐れて逃げたものに、あなたは立ち向かってくれた』
アイラの姿の彼女が、そっと微笑む。その微笑みは、アイラの顔でありながら、リディアそのものだった。
『だから、私はここで終わるの。やっと終われるわ。あなたの中に私の光は生きている。あなたが選んだ世界で……幸せになって。私の分まで』
その言葉と共に光の粒が彼女を包む。輪郭が淡くなり、ほどけていく。
その存在は、静かに光へ還りゆく。
「待って……!」
リディアは思わず手を伸ばした。けれどその指先は、空をつかむだけだった。
『あなたは一人じゃない。自分で道を選んだあなたなら、大丈夫……。もう“選択肢”も“ルート”もない。進んで。あなたの思う人と共に。あなたの心のままに……』
その声もまた、消えていく。
最後に金色の光の粒子がたなびき、初代リディアの深層意識は穏やかに消滅した。
「……ありがとう。私は私の手で、幸せを守るから」
リディアはそっと瞳を閉じた。いつの間にか涙が溢れていたらしい。頬に涙が伝わるのを感じた。
ふと、薔薇の香りが辺りを満たしていることに気がついた。
(この香り、どこから……?)
リディアが何気なく伸ばした掌に、色とりどりの薔薇の花びらが、雪のように降りてきた。
赤、白、青、橙、黄──。
それは、ハートローズだった。皆と紡いできた絆の証。
彼らの心そのものとなって咲いてきた薔薇たちが、役目を終えたことを告げるように、きらめきながら舞う。
その一枚一枚が指先を掠めるたび、胸の奥があたたかさで満たされていくのを感じた。
それぞれのハートローズたちが、共に過ごした日々の笑顔となり、共に乗り越えた痛みにも、共に重ねた言葉にも、姿を変えながら心へと還ってゆく。
薔薇色の風がリディアを優しく撫でた。
次第に、舞う花びらが空間からゆっくりと溶けて光となった。
それは、皆との絆が『数値』では表せないものとなり、ただ『共に生きる』という約束となった瞬間。最後に残った薔薇の香りを胸の奥まで吸い込むと、心がふわっと持ち上がった気がした。
リディアは、両手をぎゅっと胸元で握りしめた。
『好感度』も『ルート』も、ここですべてが終わり、ここからすべてが始まる。
(私の中で芽吹き、共に育ったものだけが、これからも共にある)
そう強く確信した、そのときだった。
どこからか、リディアの名を呼ぶ声が聞こえた。その声はどんな旋律よりも鮮やかに、彼女の心を震わせる。
(私は……この声を知っている)
声を求めるように振り返ると、白い空間に裂け目が生じているのに気がついた。
裂け目の向こうの空間、そこに立つ人影が見える。彼女を呼び、手を伸ばす姿。それが誰だか理解した瞬間、胸が熱くなった。
リディアもまた、その影に向かって手を伸ばした。ゆっくりと、しかし迷いなく。
あなたにおすすめの小説
【完結】成り上がり令嬢暴走日記!
笹乃笹世
恋愛
異世界転生キタコレー!
と、テンションアゲアゲのリアーヌだったが、なんとその世界は乙女ゲームの舞台となった世界だった⁉︎
えっあの『ギフト』⁉︎
えっ物語のスタートは来年⁉︎
……ってことはつまり、攻略対象たちと同じ学園ライフを送れる……⁉︎
これも全て、ある日突然、貴族になってくれた両親のおかげねっ!
ーー……でもあのゲームに『リアーヌ・ボスハウト』なんてキャラが出てた記憶ないから……きっとキャラデザも無いようなモブ令嬢なんだろうな……
これは、ある日突然、貴族の仲間入りを果たしてしまった元日本人が、大好きなゲームの世界で元日本人かつ庶民ムーブをぶちかまし、知らず知らずのうちに周りの人間も巻き込んで騒動を起こしていく物語であるーー
果たしてリアーヌはこの世界で幸せになれるのか?
周りの人間たちは無事でいられるのかーー⁉︎
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい
椰子ふみの
恋愛
ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。
ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!
そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。
ゲームの強制力?
何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。
嫁ぎ先は悪役令嬢推しの転生者一家でした〜攻略対象者のはずの夫がヒロインそっちのけで溺愛してくるのですが、私が悪役令嬢って本当ですか?〜
As-me.com
恋愛
事業の失敗により借金で没落寸前のルーゼルク侯爵家。その侯爵家の一人娘であるエトランゼは侯爵家を救うお金の為に格下のセノーデン伯爵家に嫁入りすることになってしまった。
金で買われた花嫁。政略結婚は貴族の常とはいえ、侯爵令嬢が伯爵家に買われた事実はすぐに社交界にも知れ渡ってしまう。
「きっと、辛い生活が待っているわ」
これまでルーゼルク侯爵家は周りの下位貴族にかなりの尊大な態度をとってきた。もちろん、自分たちより下であるセノーデン伯爵にもだ。そんな伯爵家がわざわざ借金の肩代わりを申し出てまでエトランゼの嫁入りを望むなんて、裏があるに決まっている。エトランゼは、覚悟を決めて伯爵家にやってきたのだが────。
義母「まぁぁあ!やっぱり本物は違うわぁ!」
義妹「素敵、素敵、素敵!!最推しが生きて動いてるなんてぇっ!美しすぎて眼福ものですわぁ!」
義父「アクスタを集めるためにコンビニをはしごしたのが昨日のことのようだ……!(感涙)」
なぜか私を大歓喜で迎え入れてくれる伯爵家の面々。混乱する私に優しく微笑んだのは夫となる人物だった。
「うちの家族は、みんな君の大ファンなんです。悪役令嬢エトランゼのね────」
実はこの世界が乙女ゲームの世界で、私が悪役令嬢ですって?!
────えーと、まず、悪役令嬢ってなんなんですか……?
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。