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第11話 依頼が増える追放者ギルド
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岩トカゲを討伐した翌日から、追放者ギルドは急に慌ただしくなった。
朝、広場に掲げられた看板の前に村人が列を作っていたのだ。
「井戸の修理をお願いしたい!」
「畑に柵を立て直してほしい!」
「森に薪を取りに行くのを護衛してくれ!」
昨日まで俺たちを半信半疑で見ていた村人たちが、今や次々と依頼を持ち込んでくる。
「カイルさん、大人気ですね!」リナが驚いて笑う。
「ふっ、当然だろ。俺たち追放者ギルドは最強だからな!」グレンは胸を張る。
「……忙しすぎる。記録簿がもう埋まってきました」セリウスが真顔で帳簿に書き込む。
「私……また暴発しないように気をつける……!」フィオは緊張しながら杖を握った。
俺は旗の下で皆を見回し、頷いた。
「よし、依頼を振り分けるぞ。段取りはこうだ――」
◇
午前は井戸の修理。俺とセリウスが主導し、グレンが石を運び、リナが食事を用意、フィオは水を浄化する簡易魔法を練習した。
「おぉ、水がきれいになってる!」村人が歓声を上げる。フィオの顔が真っ赤になった。
午後は畑の柵直し。腐った杭を抜き、新しい木材を組み直す。セリウスが防腐処理を施し、グレンが力任せに打ち込み、リナは皆に冷たいお茶を振る舞った。
「完璧だ。これなら害獣も入れん」
夕方は森へ。村人の護衛を兼ねて薪を集める。途中で狼の群れに遭遇したが、フィオが炎で威嚇し、グレンが吠え返して撃退。リナは怪我人に即席の薬草スープを作り、セリウスは狼の毛皮を採取して保存処理した。
――気づけば、依頼は一日で三件こなしていた。
◇
夜。焚き火を囲んで皆で食事を取りながら、俺は板に依頼の成果を記録していく。
「井戸修理――完了。柵の再建――完了。薪の護衛――完了」
「すごい! 一日で三件も!」リナが目を丸くする。
「やりがいがあるな!」グレンはジョッキを傾け、水を豪快に飲んだ。
「……このペースでは記録簿が足りなくなります。新しい羊皮紙を調達しなければ」セリウスが冷静に呟く。
「みんなの役に立てて……嬉しい」フィオが小さな声で笑った。
俺は満足げに皆を見渡した。
「追放者でも、誰かの役に立てる。これが俺たちの存在理由だ」
旗が夜風に揺れ、焚き火の炎が仲間たちの笑顔を照らしていた。
◇
だが、その夜。村の広場にひとりの男が現れた。粗末な鎧を着た中年の冒険者。酒場で俺たちを笑っていた一団の一人だ。
「……あんたらが追放者ギルドか」
声は低く、どこか挑むようだった。
「王都じゃ笑いものだが、この辺りじゃ人気らしいな。だが、長くは持たねぇぞ」
男は吐き捨てるように言い、闇の中へ去っていった。
――追放者ギルドが注目されるほど、敵も増えていく。
俺は炎を見つめながら、心の中で呟いた。
「……段取りを間違えなければ、俺たちは負けない」
朝、広場に掲げられた看板の前に村人が列を作っていたのだ。
「井戸の修理をお願いしたい!」
「畑に柵を立て直してほしい!」
「森に薪を取りに行くのを護衛してくれ!」
昨日まで俺たちを半信半疑で見ていた村人たちが、今や次々と依頼を持ち込んでくる。
「カイルさん、大人気ですね!」リナが驚いて笑う。
「ふっ、当然だろ。俺たち追放者ギルドは最強だからな!」グレンは胸を張る。
「……忙しすぎる。記録簿がもう埋まってきました」セリウスが真顔で帳簿に書き込む。
「私……また暴発しないように気をつける……!」フィオは緊張しながら杖を握った。
俺は旗の下で皆を見回し、頷いた。
「よし、依頼を振り分けるぞ。段取りはこうだ――」
◇
午前は井戸の修理。俺とセリウスが主導し、グレンが石を運び、リナが食事を用意、フィオは水を浄化する簡易魔法を練習した。
「おぉ、水がきれいになってる!」村人が歓声を上げる。フィオの顔が真っ赤になった。
午後は畑の柵直し。腐った杭を抜き、新しい木材を組み直す。セリウスが防腐処理を施し、グレンが力任せに打ち込み、リナは皆に冷たいお茶を振る舞った。
「完璧だ。これなら害獣も入れん」
夕方は森へ。村人の護衛を兼ねて薪を集める。途中で狼の群れに遭遇したが、フィオが炎で威嚇し、グレンが吠え返して撃退。リナは怪我人に即席の薬草スープを作り、セリウスは狼の毛皮を採取して保存処理した。
――気づけば、依頼は一日で三件こなしていた。
◇
夜。焚き火を囲んで皆で食事を取りながら、俺は板に依頼の成果を記録していく。
「井戸修理――完了。柵の再建――完了。薪の護衛――完了」
「すごい! 一日で三件も!」リナが目を丸くする。
「やりがいがあるな!」グレンはジョッキを傾け、水を豪快に飲んだ。
「……このペースでは記録簿が足りなくなります。新しい羊皮紙を調達しなければ」セリウスが冷静に呟く。
「みんなの役に立てて……嬉しい」フィオが小さな声で笑った。
俺は満足げに皆を見渡した。
「追放者でも、誰かの役に立てる。これが俺たちの存在理由だ」
旗が夜風に揺れ、焚き火の炎が仲間たちの笑顔を照らしていた。
◇
だが、その夜。村の広場にひとりの男が現れた。粗末な鎧を着た中年の冒険者。酒場で俺たちを笑っていた一団の一人だ。
「……あんたらが追放者ギルドか」
声は低く、どこか挑むようだった。
「王都じゃ笑いものだが、この辺りじゃ人気らしいな。だが、長くは持たねぇぞ」
男は吐き捨てるように言い、闇の中へ去っていった。
――追放者ギルドが注目されるほど、敵も増えていく。
俺は炎を見つめながら、心の中で呟いた。
「……段取りを間違えなければ、俺たちは負けない」
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