婚約破棄され追放された令嬢の私、異世界の辺境で無口な騎士団長に拾われ花畑を作るうちに愛されすぎて困ってます――ざまぁは風に流してスローライフ

さら

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第3話 花畑をつくる日々

 春はゆっくりと進んでいた。まだ朝晩の冷え込みは残っているが、昼間の陽ざしは柔らかく、土の匂いにはかすかな緑が混じるようになっていた。畑の端に植えたリリアの芽が、ようやく地面を押し上げるようにして顔を出したのを見つけたのは、その頃だ。

 私はしゃがみこんで、掌を地面の上にかざした。芽は思ったよりも小さく、頼りない。けれど、土の色の中に鮮やかな生命の線が見えた気がした。

「出てきたな」

 背後から落ちた声に、振り返る。ライナルトが木の桶を持って立っていた。水面に反射した光が彼の肩の鎧の金具を一瞬だけ照らす。

「芽が出たの、見えますか?」
「ああ。いい芽だ」

 短く、確かに。彼はしゃがみこみ、手でそっと土をならした。その仕草に、思わず目を奪われる。大きな手なのに、花に触れるときは驚くほど優しい。

「この子、ちゃんと咲くでしょうか」
「風を避けてやれば、大丈夫だ」

 彼はそう言って、畑の端に立てかけてあった木の杭を取り上げた。無駄のない動作で杭を打ち込み、細い縄を結んでいく。その動きに合わせて、私は土の上で芽を見守った。

「こうしていると、落ち着きますね」
「戦よりは静かだ」
「……比べる相手がすごすぎます」

 彼がほんのわずかに唇の端を上げたように見えた。笑った、のかもしれない。その一瞬の変化を見逃したくなくて、私は息をひそめた。

 空は淡い水色で、山の向こうの雲が白く流れている。風が草を揺らす音と、鳥の鳴き声。王都のざわめきとは正反対の、穏やかな音しか存在しない。

「……ライナルト」
「なんだ」
「この畑、全部あなた一人で作ったんですか?」
「始めたのは俺だ。手伝ってくれる者はいたが、続けたのは俺だけだ」
「どうして、花を?」

 彼は杭を打つ手を止めて、少しの間、空を見上げた。光が瞳に反射し、灰色が薄く金を帯びる。
「戦のあと、何も残らない土地を見た。焼けた村も、倒れた兵も、みんな消える。だが、花だけは春になれば咲いた」

 その声には、過去の痛みを押し殺した静けさがあった。
「だから、花を見れば……人は少しだけ笑う。俺は、それでいいと思った」

 私は胸の奥がじんと熱くなるのを感じた。彼の言葉には飾りがないのに、まっすぐに心に刺さる。

「……ライナルトって、やっぱり優しい人ですね」
「違う。必要なことをしているだけだ」

 そう言って、彼は再び杭を打つ。けれど、その背中は確かに優しさでできているように見えた。

 しばらくしてマルタが丘を下ってきた。手に籠を抱え、声を張り上げる。
「お二人とも、休憩! 焼きたてのパンがあるわよー!」

 私は立ち上がり、泥のついた手を布で拭いた。
「パン、楽しみですね」
「うむ」

 ライナルトが鍬を置く。その顔は汗で濡れていたが、穏やかだった。

 マルタが広げた布の上には、香ばしいパンとチーズ、それから林檎のジャムが並んでいる。村の恵みの味だ。私はパンを手に取り、一口かじった。噛むたびに音がして、甘みが口いっぱいに広がる。

「おいしい……」
「でしょ? 蜂蜜も少し入ってるの」
「マルタのパンは村一番だ」

 ライナルトが淡々と告げる。その言葉にマルタが嬉しそうに笑った。
「隊長に褒められるなんて珍しいわね。セリーナちゃん、聞いた? あの無口な人が褒めたのよ」
「ふふ、光栄ですね」

 ライナルトは少し目を逸らし、パンをかじった。その照れくさそうな横顔が、なんだか可愛くて、私は笑いをこらえる。

「セリーナ、笑ってる」
「い、いえ。別に」
「そうか」

 彼は真顔でパンを食べ続ける。マルタがくすくす笑って肩をすくめた。

 昼食を終えると、マルタは村に戻り、私たちは再び畑に向かった。風が少し強くなり、雲が流れを速めている。花の芽を守るように、私は杭の縄を結び直した。

 そのとき、足元の土がわずかに沈み、よろけた。
「あっ……!」

 体が傾く瞬間、腕を掴まれた。強い力で引き寄せられ、気づけば胸の前で支えられていた。ライナルトの腕の中だ。

「……危ない」

 近い。彼の息が耳に触れる距離。心臓が跳ね、呼吸が止まる。

「あ、あの……すみません」
「足元を見ろ」

 低い声が頭上から落ちる。彼は掴んでいた腕をゆっくり離した。その手の感触が残って、肌が熱を帯びる。

「……ありがとうございます」
「怪我はないか」
「だ、大丈夫です」

 彼はほんの少しだけ眉を緩め、頷いた。
「気をつけろ。お前に怪我をされると、俺が面倒だ」

 冗談のような口調。思わず笑いがこぼれた。
「それは……ご迷惑をかけないように気をつけます」
「うむ」

 風が吹き、二人の間を花の香りが抜けていく。気づけば、空がやわらかな橙色に染まり始めていた。

 沈みゆく太陽を背に、彼は鍬を担ぎ、空を見上げた。
「明日も晴れる」
「いいですね。もっと花を植えましょう」
「ああ。花畑を、もっと広く」

 その言葉に、私は微笑んだ。あの王都で、誰かのために何かを作ろうと思ったことなど、一度もなかった。けれど今は違う。この畑を見て笑う人の顔を想像するだけで、胸が満たされる。

 夕焼けの光が二人の影を長く伸ばしていた。畑の端には、まだ小さな芽が並んでいる。そこから始まる未来を見つめるように、私は静かに息を吐いた。

「ライナルト」
「なんだ」
「この花が全部咲いたら……見せたいです。あなたにも、私にも、ちゃんと見えるように」

 彼は一瞬だけ目を細め、短く答えた。
「約束だ」

 風がふっと止み、世界が一瞬だけ静まる。小さな芽が揺れ、日が山の向こうに沈んでいった。

 その瞬間、私は思った――ここで生きていくのかもしれない、と。



 翌朝、陽が昇るより早く目が覚めた。鳥の声がまだ遠くにしか聞こえない時間。窓の外は青と白のあわい混ざり合いで、夜明け前の冷たい空気が部屋の隙間を通り抜けていく。私は毛布を抱えたまま、静かに息を吐いた。昨日の土の匂いが、まだ指の隙間に残っている気がする。

 ――花畑を、もっと広く。

 ライナルトが言ったその言葉が、ずっと胸の中で灯のように揺れていた。彼のような人が「未来」を口にする姿が、どこか奇跡のように思えたのだ。

 私は小屋を出て、朝の空気に身をさらした。冷たさが頬を刺すが、心地よい。畑の方からは、すでに鍬の音がしている。いつの間にか彼は起きて、作業を始めていたらしい。灰色の外套が薄明の中にぼんやりと浮かび、呼吸のたびに白い息がこぼれる。

「……おはようございます」

 近づいて声をかけると、彼は短くうなずき、鍬を止めた。朝焼けの光が、彼の髪の隙間を淡く染めている。

「早いな」
「目が覚めてしまって。手伝ってもいいですか?」
「なら、こっちを頼む。昨日の土が少し固い」

 彼の指が示したのは、まだ半分ほどしか整っていない区画だった。私は頷き、鍬を受け取る。鉄が冷たく、手の中で金属の感触がじんと広がる。

 掘り起こすたびに、土が湿り気を帯びて崩れていく。指先に力を込めると、地面から柔らかな音が響いた。息が少しずつ早くなるのを感じながらも、不思議と心は軽かった。働くという行為そのものが、心の隙間を埋めてくれるようだった。

 ライナルトは黙々と土を運びながら、時折こちらに視線を向ける。
「疲れたら言え」
「まだ大丈夫です」
「慣れてきたな」
「あなたの見よう見まねです」

 思わず笑うと、彼も小さく息を漏らした。笑っているのか、それとも呆れているのか、区別はつかない。でも、それでいい。言葉を多く交わさなくても、少しずつ呼吸のリズムが合っていくのがわかる。

 ふと、彼が作業を止めて空を見上げた。視線の先を追うと、雲の切れ間から白い光が差していた。太陽の光が、畑の土の上を柔らかく照らしていく。

「……いい光だ」
「ええ。本当に」

 彼の横顔が陽に照らされて、灰色の瞳が一瞬だけ淡く琥珀に変わった。その光景を見た瞬間、胸の奥がきゅっと締めつけられる。あまりに静かで、優しくて、現実なのに夢のようだった。

 私が息を止めて見つめていると、彼がこちらを見て言った。
「どうした」
「……いえ、なんでも」

 あわてて目を逸らす。頬が熱い。俯いた私を見ながら、彼は小さく首を傾げたが、それ以上は何も言わなかった。

 そのうち、村の鐘が鳴る。遠くからマルタの呼ぶ声が風に乗って届いた。
「朝ごはんできたわよー! 二人ともー!」

「行くぞ」
「はい!」

 彼と並んで歩く帰り道。靴底にまだ湿った土が絡み、二人分の足跡が並んで続いていく。その形が、なんとなく嬉しかった。

 小屋に戻ると、マルタが湯気の立つスープを出してくれた。湯気の香りにハーブの清涼な匂いが混ざっていて、胃の奥からじんわりと温かさが広がっていく。

「今日も畑だったのね。二人とも、いい顔してる」
「そう見えますか?」
「ええ。隊長があんなに穏やかな顔してるなんて、珍しいわよ」

 マルタがにやりと笑う。ライナルトは何も言わず、パンを口に運んだ。けれど、耳の先がほんの少しだけ赤い。私はそれを見て、思わず笑いをこらえた。

 食事のあと、マルタが村へ戻り、私とライナルトは再び畑へ向かった。日差しは少し強くなり、風が暖かい。小さな虫たちが飛び交い、土の上にはたくさんの足跡が残っている。

「セリーナ」
「はい?」
「明日からは花の種をもっと増やす。村の子どもたちにも手伝ってもらう」
「子どもたちが?」
「遊び半分でも構わない。笑って植えた花は、強く育つ」

 その言葉に、胸がまた熱くなった。彼の「優しさ」は、静かに根を張るものなのだ。私は頷き、少し遠くを見た。

「……きっと、きれいな花畑になりますね」
「ああ」

 その瞬間、風が吹いた。春の匂いが土の上を滑り、リリアの芽が小さく揺れる。私は目を細め、両手で帽子を押さえた。

「ライナルト」
「なんだ」
「私、ここに来てから……よく笑うようになった気がします」

 彼は少しだけ眉を上げ、静かに言った。
「それは、いいことだ」

 短い言葉。けれど、その奥に込められた温度を、私は確かに感じた。

 彼が遠くの山の方を見た。光が彼の頬を撫で、鎧の留め具がきらりと光る。

「セリーナ。お前は、王都に戻りたいか」

 唐突な問いに、胸がぎゅっと縮んだ。私はしばらく言葉を失い、それからゆっくりと首を横に振った。
「……いいえ。もう、戻る場所じゃありません」
「そうか」

 ライナルトの瞳が、ほんの一瞬だけやわらいだ。

「なら、ここで咲け」
「はい」

 風がふたりの間を抜けていく。芽吹いた花の香りが混ざり、世界が少し広がった気がした。



 夕方、太陽が山の向こうに沈む頃、畑は黄金色に染まった。小さな花の芽が光を受けて、まるで金糸のように輝いている。私はその光景に見とれたまま、胸の奥で小さく呟いた。

「咲くんだね……ほんとうに」

 その声は風に溶け、どこまでも穏やかに広がっていった。




 陽が沈みきるころ、畑の土の匂いがいっそう濃くなった。昼間に耕した場所からはまだ湿った土の温もりが立ちのぼり、足元に残る光を柔らかく染めている。空にはひとつ、またひとつと星が灯っていった。昼の喧騒が嘘のように消え、世界が静寂に包まれる。

 私はリリアの芽を見下ろし、指先でそっと土を撫でた。ほんの少し前まで、何もなかった場所。けれど、いまは確かにここに「生まれつつあるもの」がある。土の中で息をしている命の気配に、胸の奥がじんわりと熱くなった。

「冷える」

 背後からライナルトの声がして、肩越しに振り返る。彼は片手に外套を持ち、もう片方の手で焚き火の火を調整していた。村の帰り道で拾ってきた枝を組んで、小さな炎を育てている。火の光が彼の頬を照らし、その瞳の奥に金色の灯を映す。

「少しだけ見ていたくて……すぐ戻ります」
「風が強くなる」

 そう言って、彼は私の肩に外套をかけた。厚手の布からは、彼の体温がそのまま伝わってくる。心臓の鼓動が、布越しにひとつ跳ねた。

「……あたたかいです」
「お前、寒さに弱いな」
「王都では、いつも屋敷の中でしたから」
「なるほど」

 短くそう言って、彼は焚き火のそばに腰を下ろした。火の粉が夜気に舞い、ちらちらと明滅する。私は彼の隣に腰を下ろし、土の匂いと焚き火の煙を同時に吸い込んだ。鼻の奥に残る刺激が少し懐かしく感じられた。

「花の芽って、夜の間も成長してるんでしょうか」
「している。人間が眠っている間でも、土の下で伸びている」
「……そうなんですね。なんだか、強いですね」
「花は、生きることしか知らないからな」

 その言葉が、炎の音に紛れて私の耳に届いた。まるで自分自身に言い聞かせているような響きがあって、思わず彼の横顔を見つめた。輪郭が火に照らされ、表情は穏やかだが、どこか遠くを見ているような瞳。

「ライナルト」
「ん」
「……あなたは、花を育てながら、何を想ってるんですか」

 問うと、彼は少しだけ沈黙した。火のはぜる音が間を埋める。やがて、低く、ためらうように口を開いた。

「花を見ていると、静かになる。剣を振っていた頃は、毎日がうるさかった。怒号と金属の音しかなかった」

 焚き火の光が彼の手を照らす。その手は分厚く、古い傷が無数に走っている。
「この手で何かを守れるなら、それでいいと思ってた。けれど……戦が終わってみたら、守ったはずのものが残ってなかった」

 彼は目を細め、炎の中を見つめた。
「だから、せめて何かを『育てる』ことを覚えたかった。倒すことじゃなく、咲かせることを」

 言葉の端に、静かな痛みと、それ以上の誠実さが滲んでいた。私は喉が熱くなり、唇を噛んだ。何も言えず、ただ彼の横に座って火の揺らぎを見つめた。

「……それで、こんなにきれいな畑を」
「ああ。だが俺一人ではここまでできなかった。マルタや村の人たちが手伝ってくれた」

 彼はそう言い、ほんの少し口元を緩めた。
「それに――」

 言いかけて、言葉が途切れた。私はそっと顔を向ける。彼の灰色の瞳が、炎の奥を見たままわずかに揺れた。

「それに?」
「……お前が来てから、土の匂いが変わった」

「え?」
「枯れていた場所に、風が通うようになった」

 思いもよらない言葉に、息が止まった。心臓がどくんと鳴り、胸の奥からじんわりと熱が広がる。彼は照れ隠しのように火の枝を動かし、火の粉がひとつ宙に舞った。

「俺の勘違いかもしれんが」
「……勘違いじゃありません」

 気づけば、そう言っていた。声が少し震えている。彼がこちらを向き、灰色の瞳が真正面から私を捉えた。焚き火の光の中で、その瞳はやわらかく光っていた。

「ライナルト。私、ここに来てから――生きてるって感じます」
「……そうか」
「ええ。花の芽を見てると、自分ももう一度、咲けるんじゃないかって」

 言葉を重ねながら、胸の奥がじんわりとあたたまる。彼は静かに頷いた。
「咲け。俺は、それを守る」

 その短い言葉が、火よりも熱く私の心に灯った。息をするだけで胸がいっぱいになる。

 やがて夜風が少し強くなり、火の粉が舞い上がった。ライナルトが手を伸ばして、外套の端を私の肩にかけ直す。指がわずかに触れて、全身がびくりと震えた。

「冷える。中に入れ」
「……はい」

 二人で小屋に戻る道すがら、夜の空気が澄み渡っていた。星が無数に瞬き、遠くの森のほうからフクロウの声が響く。静かで、どこまでも穏やかな夜。

 小屋に戻ると、暖炉の残り火がまだ燃えていた。ライナルトが薪を足し、火を強くする。私は椅子に腰を下ろし、膝に外套をかけた。

「ライナルト」
「ん」
「あなたに拾われて、本当によかった」

 その言葉は、心からだった。彼は少しだけ目を伏せて、静かに言う。
「俺も、拾ってよかったと思う」

 部屋の中に沈黙が降りた。けれど、その沈黙は心地よく、やわらかな光に包まれているようだった。

 火がぱち、と音を立て、火の粉がひとつ跳ねた。

 私はその光を見つめながら、胸の中でそっと願った。――明日も、彼と一緒に花を育てたい。言葉にしなくても、彼にはきっと伝わっている。

 やがて外で風が強まり、窓の木枠がかすかに鳴った。ライナルトが立ち上がり、ランプを消す。部屋の中に闇が広がり、外の星の光だけが淡く差し込んだ。

「おやすみ」
「……おやすみなさい」

 その声が夜に溶けていく。

 そして私は、安らかな眠りの中で夢を見た。――リリアの花が咲き誇る畑。笑う村人たち。その中央で、静かに佇むライナルトの姿。彼の背後には、柔らかな風が吹き抜けていた。

 夢の中でも、確かに春の匂いがした。
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